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フィレンツェ観光でイタリア深堀り!おすすめスポット&ホテル情報

「花の都」や「屋根のない美術館」と称されるほど美しい街並みが魅力のフィレンツェ。トスカーナ州の州都で、首都ローマから北へ300kmほど離れた場所に位置する観光都市です。ルネサンス文化の発祥地として栄華を極め、名だたる芸術家や詩人が訪れた芸術の街としても知られています。イタリア旅行で見逃せない歴史的に重要な建築物や美術作品、フィレンツェ滞在におすすめのホテルやレストランを紹介します。

フィレンツェ観光の基本情報

概要、歴史

イタリア語で「Firenze」、英語で「Florence」と表記されるフィレンツェ。まずは近代のヨーロッパ文化の基礎をつくり上げたルネサンス文化、大富豪の一族「メディチ家」による支配など、フィレンツェの歴史を紐解いていきましょう。

■ 西欧経済とルネサンスの核となったフィレンツェ

古くから毛織物業が盛ん だったフィレンツェ。その利益を貸し付けることで銀行業を発展させることに成功し、13世紀末には富を示すためにドゥオーモやサンタ・クローチェ教会などの建設を開始。 2世紀にわたり西欧経済の首府として機能 しました。14世紀になると、古代ギリシャやローマなどの古典文化を復活させることを目的とした 「ルネサンス(ルネッサンス)」 がイタリアで始まります。この 運動の中心地となったのがフィレンツェ でした。

■ メディチ家の歴史

イタリア・ルネサンスの芸術家たちを支援していた大富豪「メディチ家」 。銀行家、政治家として権力を持ち、約3世紀にわたりフィレンツェを支配していた一族です。1434年にコジモ・デ・メディチが亡命先から戻り、 メディチ家を支持するグループを利用して市政を支配 し始めると、学問や芸術における事業が発展を遂げます。ピッティ宮殿やサン・ロレンツォ教会を設計したブルネッレスキも、コジモの造営事業に貢献した建築家の1人。ロレンツォ教会のファサード(建物正面の外観)はブルネッレスキの死後、現在も未完成のまま残っています。

15世紀中盤にはコジモの孫であるロレンツォが支配者となり、パトロンとして活躍。 ルネサンス時代の黄金期 を迎えたのも束の間、15世紀末のイタリア戦争でメディチ家がフランス軍によって追放されます。宗教改革を経て16世紀中盤、ローマ皇帝により メディチ家がトスカーナ大公の地位を獲得 し、コジモ1世が初代大公として就任。宮殿内に博物館や近代美術館を造り、ラファエロの作品があるピッティ宮を売却するなど、絶対君主として権力をかざしていました。17世紀に建てられた 歴代のトスカーナ大公の墓所「メディチ家礼拝堂」 は、メディチ家の富を誇示するきらびやかな装飾も魅力で、貴重な歴史スポットとなっています。

■ 映画『インフェルノ』のロケ地

『ダ・ヴィンチ・コード』、『天使と悪魔』に続く トム・ハンクス主演の映画『インフェルノ』 (2016年)。宗教象徴学者の主人公が詩人ダンテの『神曲』の暗号を解くために訪れる場所として、作品に フィレンツェの名所が登場 します。ボーボリ庭園の「ヴァザーリの回廊」やヴェッキオ宮、サンタ・マルゲリータ教会など、原作の小説や映画の舞台となったスポットを巡るのもおすすめです。

日本からのアクセス

直行便はなく、 最短14時間前後でローマのフィウミチーノ空港、ドイツやフランスの空港を経由して「フィレンツェ・ペレトラ空港(アメリゴ・ヴェスプッチ空港、FLR)」に行くことができます。 国内の飛行機移動は、ローマから直行便で1時間弱、ミラノからはローマを経由して最短4時間 ほどかかります。主要都市から鉄道で行くことも可能で、ローマ・テルミニ駅から約1時間30分、ミラノ中央駅から約1時間40分、ベネチアのサンタ・ルチア駅から最短2時間、ナポリ中央駅からは最短2時間30分です。

空港から市内への行き方

フィレンツェ・ペレトラ空港は、市内の中心部から車で20分ほど の距離にあります。中央駅の「サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(S.M.N駅)」へのアクセス方法を見ていきましょう。

■ バス

特におすすめなのが、SITA/BUSITALIA社とATAF社の2社が共同運行している シャトルバス「VOLA IN BUS」 。バスターミナルのきっぷ売り場や空港内の書店、乗車時に車内でチケットを購入でき、料金は片道6ユーロ(720円)ほどです。 往復チケットは車内で買えないことがあるので、乗車前に購入 しておくと安心です。空港発は朝の5時30分~24時30分ごろまで30分ほどの間隔で運行しています。

■ トラム(路面電車)

乗車券はトラムのホームに設置されている券売機、または専用アプリ「NUGO」などで購入することができます。料金は片道1.5ユーロ(180円)ほどで、 所要時間は約25分 です。ペレトラ空港の周辺は見晴らしがよく、到着ホールから外に出て左に少し歩くと「Tramway」や「Tramvia」と書かれた標識が見えます。S.M.N駅経由ウニタ広場行きのT2の路線に乗り、「Alamanni」の停留所で降りましょう。乗車したら、必ず車内の黄色い機械にチケットを通して、乗車時間を打刻します。チケットは打刻時間から90日間有効です。重さ10kg以上(サイズ指定あり)の手荷物ひとつにつき、1.5ユーロ(180円)が必要になるので注意しましょう。

■ タクシー

自分の好きな時間にホテルや指定場所へ行きたいときは、タクシーを利用するのがよいでしょう。料金は22ユーロ(2,648円)ほどで、荷物ひとつにつき約1ユーロ(約120円)かかるケースが一般的です。日曜日や祝日は値上げすることが多く、22時から朝の6時ごろまでの夜間は、25ユーロ(3,000円)を超える場合もあります。目的に合わせて活用してください。

治安

スリやひったくり、置き引きはイタリア全土で注意 が必要です。駅周辺には不法滞在者がいる場合もあるので、近づかず、話しかけられても無視するなどして、スーツケースなどの大荷物は特に注意して管理しましょう。観光地に多いジェラート屋などに立ち寄るときは、 値段表示があるか必ず確認 してください。観光客だけに高額請求をしてくることもあるので、表示がないお店は選ばないのが吉です。

天気

■ 平均気温

フィレンツェは 盆地のため、夏場は蒸し暑くなる傾向 にあります。夏は短くて晴れの日が多く、冬と感じられる期間が長くあり、10月~12月は特に雨が多くなります。1年を通して、-4℃未満、36℃を超えることはほとんどありません。

6月から9月までが特に暑く、平均の最高気温は28℃を超えることも。11月から3月までの平均の最高気温は14℃未満で、 1月が特に寒い日が多い といわれています。

■ 日の出、日の入りの時間

日の出は、4月中旬~9月上旬が5時~6時30分、9月中旬~4月上旬は7時~8時前後。日の入りは4月~10月上旬が19時~21時ごろ、10月中旬~3月は16時30分~18時30分が目安となります。

※参照:2019年の日の出、日の入り時刻

おすすめの服装

4月ごろから暖かくなり始めますが、念のため 羽織りやすい上着 があるとよいでしょう。6月~9月は最高気温が30℃近い日もあるので、サングラスや帽子などの 紫外線対策 を忘れずに。11月ごろから寒さが厳しくなるため、コートやタイツなどが必要になります。12月~1月はダウンベストなど 防寒着を準備 しておくと安心です。

フィレンツェ観光に適した日数

市内の中心部に観光スポットが集中しているため徒歩+バスで回りやすく、2日あれば十分に満喫できます。ピサの斜塔やシエナなど 近郊の名所にも立ち寄るなら2日半~3日 あると安心です。

フィレンツェの見どころ

人気の観光スポット

ルネサンス時代の最高傑作と称される有名な芸術作品が見られるスポット、ショッピングに最適なアウトレットモールなどを紹介します。

■ ウフィツィ美術館(ウッフィツィ美術館)【Galleria degli Uffizi】

歴代の メディチ家の人々が収集 した芸術家たちの作品が展示されている、 ルネサンス期の絵画を語るうえで欠かせない美術館 です。イタリアの美術館の中で収蔵品の質、量ともに最高といわれ、入館者数も国内上位にランクインしています。イタリアの画家サンドロ・ボッティチェッリ(ボッティチェリ)の『春』や『ヴィーナスの誕生』、 レオナルド・ダ・ヴィンチの『受胎告知』 など、誰もが知る傑作が目白押し。営業時間は8時15分~18時50分で、休館日は月曜日、1月1日とクリスマスなので来館の際は注意してください。

■ ドゥオーモ【Duomo】とジョットの鐘楼【Campanile di Giotto】

フィレンツェ共和国の時代に宗教の中心となり、 街のシンボル といわれる「ドゥオーモ(ドゥオモ)」。正式名称はサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂【Cattedrale di Santa Maria del Fiore】で、「花の聖母教会」と称されています。13世紀末に着工、建設の中断を経て15世紀に完成しました。白や緑、ピンク色の天然の大理石でできた外壁が見事で、美しい幾何学模様も魅力のひとつ。 ブルネッレスキが設計したドーム型の天井「大クーポラ」 が特に有名で、天井にはフレスコ画『最後の審判』が描かれています。450段以上の階段を上った先にある見晴らし台は、街を一望できる絶景スポットです。

ドゥオーモから歩いてすぐのところにある、 建築家ジョットが設計した「ジョットの鐘楼」 も外せません。高さ85mを誇り、上部のテラスからはドゥオーモなどを360度見渡せるパノラマビューが楽しめます。

ドゥオーモ内部は入場無料ですが、 クーポラへの入場は予約が必要 です。18ユーロ(2,165円)で付属の美術館やジョットの鐘楼、「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」なども見学できる共通入場券を購入するか、チケット付きの現地オプショナルツアーを活用しましょう。

【営業日、開館時間】

<ドゥオーモ>

・大聖堂  10時~16時、日曜日のみ:13時30分~16時30分

・クーポラ 月曜日~金曜日:8時30分~19時、土曜日:8時30分~17時、日曜日:13時~16時

<ジョットの鐘楼>

8時15分~19時20分 ※閉館40分前までの入場が必要

【定休日】

・1月1日 ※ジョットの鐘楼のみ

・復活祭の日曜日(2020年は4月12日)※大聖堂、鐘楼、洗礼堂共通

■ ミケランジェロ広場【Piazzale Michelangelo】

フィレンツェの 街を一望できるビュースポット として人気の広場で、中心部から少し離れた オルトラルノ地区 にあります。中央にはミケランジェロが制作した彫刻『ダヴィデ像』のレプリカが据えられていて、シニョーリア広場のレプリカ、アカデミア美術館の本物と合わせて巡るのもおすすめ。広場まではS.M.N駅からのバスが便利で、20分強で到着します。小高い丘から、アルノ川とフィレンツェの街並みをじっくりと眺めましょう。

■ サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局【Officina Profumo Farmaceutica di Santa Maria Novella】

約800年の歴史を誇る、 現存する世界最古の薬局 。世界に支店を持つ高級コスメブランドで、特に香水の名店として知られています。ドミニコ会の修道士たちが薬草などで薬を作ったのが始まりで、教会付属の施薬院としてメディチ家やナポレオン、貴族層に親しまれました。ドゥオーモから徒歩約10分の距離にあるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の裏側、スカラ通り沿いにあるのでぜひ立ち寄ってみてください。

■ ザ・モール【The Mall】

S.M.N駅からバスに乗って45分ほどの場所にある郊外のアウトレットで、 グッチやフェンディ、フェラガモなどの世界的に有名なブランド がそろっています。飲食店なども充実しているので、思いっきり買い物を楽しみたいなら1日の滞在がベスト。帰りは大荷物を抱えた人々で混み合うため、長居しすぎないように注意し、夕方早めに出発するバスを狙いましょう。

注目のイベント

スポットだけでなく、この街ならではの伝統行事もおさえておきたいところ。ここでは、初夏と秋のイベントを紹介します。

■ 5月:フィレンツェ五月音楽祭【Maggio Musicale Fiorentino】

初夏の一大イベントとしてにぎわう 世界的に有名な音楽フェスティバル 。主に4月から7月まで開催され、 クラシックやオペラ、バレエなどを鑑賞 できます。年度によってプログラムや時期が異なる場合があるので、最新情報は公式サイトを確認しましょう。劇場は、S.M.N駅より西に位置するプラート門を過ぎて少し歩くと、オペラ・ディ・フィレンツェ(フィレンツェ歌劇場)【Opera di Firenze】があるので、夏季に訪れたらぜひ行ってみてください。

■ 9月:リフィコローナ【Rificolona】

毎年9月7日に開催 される伝統行事で、ドゥオーモからも近いサンティッシマ・アンヌンツィアータ教会前の広場を中心に行われます。9月8日の マリア様の誕生日をお祝いするため に始められ、中世の時代から受け継がれてきました。子どもたちが紙でできた提灯(リフィコローナ)を持って広場に集まり、街を練り歩くもので、7日の夜は広場周辺が老若男女問わず多くの人でにぎわいます。屋台やコンサートが開かれることもあるので、訪れた方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

フィレンツェのおすすめホテル

邸宅ホテルやデザイナーズホテル、ラグジュアリーホテルなど、フィレンツェ滞在におすすめのラインナップをそろえました。予算に合わせて、自分のお気に入りを見つけていきましょう。

ホテル・サンタ・マリア・ノヴェッラ【Hotel Santa Maria Novella】

S.M.N駅から徒歩7分 ほどの4つ星ホテル。中心部の サンタ・マリア・ノヴェッラ広場からすぐの路地 にあり、周辺にはトラットリア(大衆レストラン)やドラッグストアなどもあります。大理石製のバスルームやクラシックな床材、温かみのあるウッドパネルなど、インテリアの細部までこだわりが見られ、 サウナやジムなどの設備 も充実。71の客室はファミリールームやスーペリア、スイートまで様々あり、観光の拠点にぴったりです。

ホテル・ガリレオ【Hotel Galileo】

ペレトラ空港から車で15分 ほど、サン・マルコ修道院やアカデミア美術館から徒歩7分ほどの場所にあります。バスルームや冷蔵庫、防音窓、木製の家具が完備されていて、 テニスコートやプレイルーム、カフェ、エレベーターなどの設備 も豊富。事前の連絡でペット同伴の宿泊も相談できます。 S.M.N駅まで歩いて10分ほど で着くので、街歩きに最適なフィレンツェ中心部を満喫しましょう。

コンティネンターレ【Continentale】

イタリアのブランド 「フェラガモ」がプロデュース する「ルンガルノ・ホテルズ」のひとつで、ヴェッキオ橋すぐの好立地が魅力。徒歩で ドゥオーモ広場まで10分弱、ウフィツィ美術館やヴェッキオ宮殿も5分以内 で行けるデザイナーズホテルです。 アルノ川沿い にあるため、テラスラウンジから川の絶景を望めます。モダンな家具が備えられた白を基調としたモードな客室で、フィレンツェでの滞在をゆっくりとお楽しみください。

フォーシーズンズホテル・フィレンツェ【Four Seasons Hotel Firenze】

ゲラルデスカ庭園に面する 5つ星ホテル 。歩いて10分ほどの場所にアカデミア美術館やサン・マルコ修道院などの観光スポットが並びます。フレスコ画が描かれた壁やルネサンス様式の天井など、壮麗でエレガントな雰囲気が漂うクラシックな内装。フィレンツェ歴史地区を代表する シティリゾートホテル で、スパやミシュラン獲得のレストラン、 プライベートガーデンや屋外プール もあります。美術館に滞在しているような気分を味わえる、 絵画のように美しい客室 は必見です。

この他にも、S.M.N駅の徒歩圏内は 「ロンバルディ」 など手頃な価格のホテルも点在。ミケランジェロ広場周辺には、プールサイドレストランが魅力的な5つ星ホテル 「ヴィラ・コーラ」 もあります。フィレンツェで過ごす夜が素敵なひとときとなるよう、自分好みのホテルを見つけてゆったりとお過ごしください。

フィレンツェのおすすめレストラン&ワイナリー

レストラン

その場で気になったお店に入る楽しみもとっておきつつ、名店もしっかりおさえるのが賢い街歩きのコツ。観光客向けの定番から地元の人に愛される味まで、おすすめの2店舗を紹介します。

■ ランチにおすすめ!イエローバー【Yellow Bar】

ドゥオーモから歩いて5分ほどのところにあるカジュアルレストラン で、「The イタリアン」な定番メニューを楽しめます。自家製の生パスタが売りで、トマトのタリアテッレは親しみやすいさっぱりとした味わい。手頃な価格で、 日本語メニューも あります。観光スポットが多い場所にあるため、ランチに立ち寄るのもよいでしょう。

■ 1人でも入りやすいトラットリア・ヴェッキオ・メルカート【Trattoria Vecchio Mercato】

中央市場の裏にあり、サン・ロレンツォ聖堂まで徒歩5分、 サンマルコ広場まで徒歩8分ほどの中心部に位置 する大衆レストラン。トスカーナ名物の「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」という Tボーンステーキ が人気で、地元の人も多く訪れます。洞窟風の内装も居心地がいいと好評。トリュフのリゾットなども絶品なのでぜひお試しください。

この他に、アルノ川を渡ったパッセラ広場という穴場スポットにある 「チンクエ・エ・チンクエ【5eCinque】」 など、フォカッチャが美味しい日本語予約可能なお店も。散策しながら、本場の味に出会うグルメ巡りに出かけましょう。

ワイナリー

トスカーナはワインの産地としても知られていて、フィレンツェ市内にもエノテカなどバー併設のワインショップが点在しています。中には日本人が勤務しているお店もありますが、少し遠出して自然に囲まれたワイナリーを訪れるのもおすすめ。個人で行くのは大変なので、事前にお目当てのワイナリーを決めてレンタカーなどで回るか、現地オプショナルツアーを活用して効率よく訪問しましょう。

■ モンタルチーノ地方のアッバディア・アルデンガ【Abbadia Ardenga】

フィレンツェのS.M.N駅から車で2時間、電車で3時間以上の場所に位置する 個人経営のワイナリー で、イタリアの3大ワインとして名高い 「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」を醸造 しています。ローマ教皇ピオ2世を輩出した有力貴族が所有していたとされ、広大なサンジョヴェーゼ種のブドウ畑、ワインの貯蔵施設を持つ由緒正しいワイナリーです。

■ キャンティ地方のラ・リーパ【Fattoria La Ripa】

S.M.N駅から車で45分、電車で2時間ほどで行くことができるワイナリーで、『モナ・リザ』のモデルといわれるジョコンダ夫人の父が所有していたことでも有名。伝統的な方法で EU認定の完全BIP(有機栽培)ワインを醸造 し、キャンティの中でも限定された場所で造られる、 高品質の「キャンティ・クラシコ」も販売 しています。フィレンツェ観光に半日追加するだけでも楽しめるでしょう。

フィレンツェを巡るイタリア主要都市発のモデルツアー

日本からの直行便がないフィレンツェの観光は、他の都市と合わせて回るのがおすすめ。主要な3都市を例にモデルコースを見ていきましょう。

ローマ発①日帰り

ローマからトレニタリアの高速鉄道 フレッチャロッサ(ユーロスター)などで約1時間50分、もしくはバスに乗って約3時間 でフィレンツェへ。鉄道なら午前中にドゥオーモやミケランジェロ広場などの名所を回り、午後は近郊のピサに立ち寄って夜にローマへ戻ることができます。バスの場合は美術館入場も含めて1日中フィレンツェを散策。ウフィツィ美術館の入場券がつく現地オプショナルツアーもあるのでチェックしてみてください。

ローマ発②都市周遊&宿泊

ローマ発でフィレンツェに1泊できる2日間のプライベートツアーは、列車の往復チケットがつく嬉しいポイントも。ローマ宿泊に始まり、バチカン市国観光、フィレンツェ、ピサの斜塔や世界遺産の都市シエナに加え、ベネチアやヴェローナ、ナポリなどを回る 1週間弱の周遊ツアーも あります。有効活用してイタリアの魅力を探りましょう。

ベネチア発日帰り

高速列車でフィレンツェまで約2時間30分、バスで3時間弱 かかります。中心地の観光スポットに絞って効率よく時間を使えば、美術館入場を含んでも1日で回ることができます。ホテルはベネチアがいいけど、せっかくだからフィレンツェも観光したい、という方は日帰りコースも候補に入れるといいかもしれません。

ミラノ発都市周遊&宿泊

ミラノからフィレンツェまでは 高速鉄道で2時間弱 なので日帰りも可能ですが、せっかくなら主要都市を回ってみましょう。ミラノからベネチアに渡り、フィレンツェ、ローマへと高速鉄道で南下していくルートが一般的。それぞれの都市で宿泊し、1日前後の滞在を楽しめる6日間の周遊ツアーもあります。さらに欲張りたいなら、ナポリと近郊のカプリ島なども追加で観光して、イタリア縦断の旅を堪能しましょう。

フィレンツェ観光で買いたいお土産

コスメ

建物の外観、内部からも歴史と文化を感じられる有名な 「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」 はやはり訪れるべきお店のひとつ。人気のオーデコロンやハーブウォーターはもちろん、基礎化粧品、石鹸やトリートメントなどのボディケア商品もあります。陶器やタブレットなど幅広い品揃えにも注目。 日本語表記もある商品目録 を見ながら、じっくりと選びましょう。

ハーブ

ヴェッキオ橋から歩いて3分ほどのところにある ハーブ専門店「スペツィエリエ・パラッツォ・ヴェッキオ」 がおすすめ。1548年創業、中世のレシピを受け継いだ薬剤師のオーナーが配合した自然派コスメが並びます。ハーブをベースにしたサプリメントや保湿力の高いバスソルトも大人気。敏感肌用の商品も多く販売しているので、アレルギーのある人もチェックしてみてください。

木製のピノキオ人形

児童文学の『ピノキオ(ピノッキオ)』の作者カルロ・コッローディ氏は、実はフィレンツェ出身。ゆかりの地として、街中でもピノキオの人形が売られています。 「バルトルッチ・ストア・フィレンツェ」 は木製のおもちゃやオルゴールなどを販売しているお店で、愛らしいピノキオグッズが満載。動物モチーフの文房具や照明器具、掛け時計などがあり、絵本の世界に入り込んだような気分を味わえます。

革製品

フィレンツェは「職人の街」ともいわれ、革製品の工房も多くあります。 革メーカーの「フランチェスコ・リオネッティ」 は、3代続く自社工房の名店。S.M.N広場から徒歩7分ほどのスパーダ通りに直営のショップがあり、トートバッグなどのカラーラインナップが魅力です。コインケースやキーホルダーなどは男性へのお土産にも最適。日本人スタッフもいるので、お店で見かけたらぜひ相談しましょう。

この他に、アルノ川沿いにある 宝石店「イドゥルス」 のアクセサリー、老舗の メンズブランド店「ピエロ・プリーティ」 のネクタイも要チェック。フィレンツェのお土産巡りにぜひ役立ててください。

フィレンツェ観光はツアーを予約して効率よく!

世界遺産にも登録されているフィレンツェ歴史地区。街全体が「芸術」といわれるほど、美しいアルノ川の風景や緻密に設計された歴史的建造物の数々は、イタリアを代表する景色として知られています。名所が多いからこそ、定番スポットの観光や近郊への移動は現地オプショナルツアーを活用するのがおすすめ。ベルトラでは、美術館の入場チケットやワイナリー訪問など幅広いラインナップからツアーを選べます。事前予約で効率よくフィレンツェ観光を楽しみましょう!

※1ユーロ=約120.36円(2020年2月4日時点)

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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