あつ森の出現度よりレア?!八重山に生息する冬のホタル『ヤエヤマボタル』に迫る!
ホタルというと夏の綺麗な川辺にいるイメージが強いですよね。
しかし、暖かい沖縄県八重山エリアには冬から春にかけて見ることができるホタルがいることをご存じですか?ホタルをどこでみるの?一度は見てみたかった!という方、今から始まるホタルシーズンは絶好のチャンスなんです!いつも夜はホテルでゆっくり過ごしている方もこの機会に夜も遊べるアクティビティに注目してみてくださいね。
ホタルの基本情報
ホタルのおしりが光る理由
ホタルの光は暗闇では綺麗に輝き人々を魅了しますよね。でも、そもそもなぜ光るのか、気になりませんか?ホタルの光にはいくつかの役割があるとされています。私たちは単純に綺麗!幻想的!と思っていますが、実はいろんな意味を持ってホタルは光を放っているんですよ。
1. 子孫繁栄のため
暗闇の中で相手を見つけるために光を使い、自分の居場所を相手に知らせるのです。
2. 警告のため
ホタルは成虫だけでなく、なんと卵や幼虫も光ります。しかしまだ小さいホタルはオスとメスが相手を見つける必要はないですよね?ではなんのためかというと、警告の役割をしていると考えられています。自己防衛のため、食べないでくださいと他の虫にアピールしているのです。
3. 威嚇のため
「警告」とも繋がっているのですが、光ることで敵を脅かし、逃げるためとも言われています。一瞬でもびっくりさせて逃げる時間を確保する、そして生きのびる。厳しい自然界で生きるための1つの手段としても光るのですね。
世界・日本での生息数
世界には 約300種 、日本では 約50種類 いると言われています。ホタルと一言でいってもこんなにも種類があるなんて驚きですよね。この中でも私たちが知っているのは 日本を代表する2大ホタル の ゲンジボタル と ヘイケボタル だと思います。ほんの数種類しか見ることができないと思うと、有名なホタルでもとても貴重な存在ですよね。
今日は日本のホタルの中でも八重山エリアにしか生息しない、「ヤエヤマボタル」をご紹介しています!
八重山に生息するホタル
八重山に生息しているホタル
日本で確認されている50種類のうち、 八重山エリアには9種類のホタルが生息している とされています。日本のホタルの多くは夏に出現しますが、八重山は亜熱帯エリアなのでなんと 2月から観測できるホタルがいる のが特徴です。そしてその中でも、 もっとも華麗と言われているのがヤエヤマボタル です。
ヤエヤマボタルの生態
八重山エリアにのみ生息し、大きさが 約2~4mm程度の日本最小のホタル です。 ゲンジボタル は 約12~15mm なのでヤエヤマボタルがいかに小さいかがわかりますね。成虫の寿命はわずか 5日~1週間ほどと短く 、 発光は日没後約30分 という限られた時にしか見ることができません。細かく光り、スローモーションのように飛翔します。
ヤエヤマボタルの特徴
雌には羽がないので長距離の移動ができないことや、ヤエヤマボタルの幼虫は腐葉土化した落ち葉を餌とするカタツムリを主に食べるため、 川辺ではなく適度な湿気や湿った草むらなど を好みます。高い場所は飛ばず、低い場所をゆっくりと飛ぶため、まるでふわふわと浮いた光の絨毯のような景色が広がります。
ツアーに参加するのがおススメ!
まずは定番のホタル観察ツアー
日没後からツアーは開始!だいたい集合は18~19時なのでツアー前に夕食は済ませておくのがおすすめです。いつもはホテルでゆっくりしている方や、ナイトツアーには参加したことがある方も、今の時期にしか見ることができない、西表島のジャングルに光るホタルを見に行きましょう!
その姿を写真に残す!本格派の方におすすめの写真撮影ツアー
一番撮影に向いているスポットを選んでご案内!撮影のアドバイスはもちろん、張り合わせ用の下地撮影など、ホタル撮影に専念できるようにサポートも行っています。この期間に来島する方はぜひトライしてみては。
(※三脚はご自身でご用意いただきます)
ホタル観賞の際の注意点!
ホタルは人工の強い光が苦手です。最近では
スマートフォンのライトを懐中電灯代わりにする方も多いと思いますが、お控えください
ね。懐中電灯も可能な限り使用せず、ガイドの案内に従いましょう。
もちろん大きな声もホタルが逃げる原因になるので静かに観賞しましょう。
西表島に宿泊するからこそ見れる光景をぜひ満喫して!
ホタルが観察できる時期はちょうど春休みやGWといった長期の休みと重なっており、家族旅行で西表島に滞在される方も多いのではないのでしょうか。きっとお子様はあつまれどうぶつの森を楽しんだ子も多いですよね。1年に1回しか出現しないレアな虫を現実世界で見に行くのもおすすめですよ!
また西表島は石垣島からの日帰りで訪れる方も多いですが夜はフェリーが運航していないので、西表島に宿泊するからこそ見ることができる光景です。
そのチャンスをぜひお見逃しなく!
出典・参考
- 『ホタルの光は、なぞだらけ』著:大場裕一
やってみよっか?