遊べる!学べる!子供と一緒に楽しめる江戸文化体験3選
東京はかつて「江戸」と呼ばれ、色鮮やかな文化が花開く活気ある町でした。今なお東京に残る江戸文化を、子供と一緒に体験してみませんか?きっと東京の奥深い魅力を再発見できますよ。 子供の好奇心が刺激されるような江戸文化体験をご紹介します!
そもそも江戸文化って何?
知っておきたい江戸基礎知識
まず大前提として、 江戸時代とは、徳川家康が江戸に幕府を開いてから大政奉還によって政権が天皇に返上されるまでの265年間 のことを指します。
外国との交流を限定した鎖国状態にあった江戸ですが、結果としてそのことが平和をもたらし、 庶民たちの間で独特の文化が花開いていく きっかけにもなりました。
江戸ってすごいんです
江戸は「100万都市」と言われていますが、最盛期の人口は推定110~130万人だったとか!同時期の世界では、ロンドンは人口約86万人、パリは約54万人と推定されており、 世界の中でもトップクラスの大都市 だったんです。寺子屋という、今でいう小学校のような教育施設もあり、武士の子供以外も読み書きを学んでいたことから、 当時すでに世界一の識字率を誇っていた とも言われています。
そして鎖国状態にあった江戸は、エネルギーを自国だけで養わなければなりません。そんな江戸の町は、衣食住の あらゆる場面でリサイクルとリユースが行われ、循環型社会として発展 していきました。
江戸文化ってどんなものがあるの?
では具体的に江戸で花開いた文化とは何なのか、その代表的な例をご紹介します。
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歌舞伎
芝居見物の町であった日本橋で人気を博したのが、「江戸歌舞伎」や「人形浄瑠璃」の上演 。町民たちの生活に密着した庶民演劇は、瞬く間に庶民たちの心を奪いました。そして、歌舞伎役者たちは江戸時代のスーパースターだったのです。
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落語
最盛期には170軒もの寄席があったと言われる「落語」 。役者の身振りを真似る芝居噺や、仕掛けや人形を使った怪談噺など、様々な変化が生まれていきました。
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浮世絵
かつて文化の中心だった京都の文物では飽き足らず、 町人たちが芸術文化を生み出していった のも江戸時代の特徴。 そのひとつが、絵画のジャンルの1つでもある「浮世絵」 。菱川師宣から始まり、葛飾北斎や写楽など、個性豊かな絵師と作画とが生まれていきました。
江戸文化の魅力は芸術だけではありません。物が少なく貴重だったこの時代、一つの物を長く大切に使うというのは当たり前のこと。使えなくなっても修理をして、何度も何度もリサイクルをしていました。
江戸の人々の暮らしを学び、実践していくのも、今の時代には大切なことかもしれませんね 。
子供と参加できる!江戸文化体験3選
オンリーワンのものづくりで好奇心が爆発
文化体験をするならば、自分の手を動かして遊びながら学ぶのが一番! 子供の好奇心が溢れるような楽しいものづくり体験 をしてみましょう。
今も残る江戸文化の大切さを学ぶなら、 伝統工芸士が教える江戸指物作り体験 がおすすめ。伝統工芸士とは、伝統工芸を次の世代へ伝えていくために導入された制度。後継者不足等に悩む伝統工芸を保存し、振興するために貢献している仕事でもあります。 長年受け継がれてきた伝統技法を優しくサポートしながら教えるので、子供でも安心して作品づくりに熱中できますよ 。
お座敷遊びは子供だって楽しめる
お座敷遊びというと、少し敷居が高いというイメージがあるかもしれません。でも、 子供と一緒になってワイワイ楽しめるお座敷遊びもあるんです 。
それが、 今や日本でたった数人しか活動していない「太鼓持ち」のお座敷 。太鼓持ちはまさにエンターテイナー、男芸者自らが芸を見せ、お座敷の席を楽しく盛り上げてくれます。
古くから伝わる日本の伝統芸能を肌で感じ、体験できる、子供にとってもいい機会となること間違いなしです!
憧れの屋形船を家族で貸切!?
江戸時代の屋形船は武家のみが乗ることができ、一般庶民にとっては手の届かないものでした。でもそこは粋な江戸っ子たちの腕の見せどころ! 「屋形船」と称して小船を浮かべ、庶民たちも遊覧を楽しむようになった そうです。
江戸情緒を感じられる屋形船を、家族やグループで貸切利用してみるのはいかが ?貸切なら周りを気にすることなく、川から見る東京の四季折々の景色や宴会体験を心行くまで満喫することができますよ。
現代の東京で江戸を体感!おすすめ観光スポット&ミュージアム
江戸の情緒とロマンを感じる街「浅草」
江戸文化の中心地として栄えてきた浅草 。庶民たちによって作られたものづくり商店が立ち並び、代々受け継がれる伝統が今も息づいています。SNS映え必須のレトロな街並みも素敵ですよね。子連れの方に絶対訪れてほしい観光スポットをご紹介します!
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浅草花やしき
江戸時代に誕生した日本で一番古い遊園地 。アトラクションだけでなく縁日コーナーもあり、飽きずに楽しめます。
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東京スカイツリー
展望台まで登るのもいいですが、 子連れの方ならスカイツリータウンの中にある「すみだ水族館」もおすすめ !いきものたちのかわいい仕草に、大人も子供も自然と夢中になってしまいますよ。
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隅田公園
桜の季節は花見の名所としても人気の公園。晴れた日は、 スカイツリーを眺めながら家族でピクニック をするのもいいですね。
観光だけでなく、江戸切子作りやとんぼ玉作りといった 江戸文化体験ができるのも浅草ならでは 。「浅草きんぎょ」という金魚すくいのプチテーマパークもあり、日本らしい体験を楽しむことができます。
歴史散歩で江戸の香りを感じる「日本橋」
江戸時代に商業、文化の中心地だった日本橋 は、東海道五十三次のスタート地点でもありました。いわば 日本のおヘソ でもあったのです。
街歩きをしているだけで、江戸から現在に至るまでの歴史の名残を感じることができますが、 特におすすめしたいのが日本橋周遊クルーズ !さまざまな周遊コースがあるだけでなく、子連れの方は特に、船に揺られての旅は徒歩よりも移動が楽でゆったりと観光できます。
日本橋船着場からのクルーズは事前予約も可能で一人から参加できるものもある ので、事前に情報を要チェックしてみてくださいね!
◆主なクルーズ会社
- 江戸東京再発見コンソーシアム
- 東京湾クルージング
- 舟遊びみづは
- ジール・クルージング
江戸の街を再現したジオラマにびっくり「江戸東京博物館」
東京都・両国にある「江戸東京博物館」 は、江戸の文化や史料を伝承することを目的としており、 江戸の歴史を肌で感じ、学ぶことができる博物館 です。約9,000平米の広大な敷地の中に「江戸ゾーン」「東京ゾーン」の2つのエリアがあり、実寸大の日本橋やジオラマなどワクワクする展示がいっぱい!
江戸の街並みや人々を細かく再現したジオラマはまさに芸術。その他にも、お姫様が乗っていた駕籠に入れたり、実寸大の模型で江戸の暮らしを見学できたりと、 江戸にタイムスリップした気分 になれますよ。
◆江戸東京博物館
- 住所:東京都墨田区横網1-4-1
- 営業時間:9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)
- 交通:JR総武線 両国駅西口下車 徒歩3分
- 駐車場:あり
江戸文化体験は子供たちのワクワクを引き出します!
今回の記事では、江戸の魅力解説からおすすめの江戸文化体験&観光スポットをご紹介しました。
日本の心を遊びながら学ぶのに効果バツグンな江戸文化体験。きっと子供たちはワクワクしながら、自分だけの学びを得ていくでしょう。そして大人の方も、新しい東京の魅力を発見できるのではないでしょうか?
子育て中の皆様も子供と一緒になって江戸の魅力を体感してみてくださいね。
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