【イタリア】本当は教えたくない!ハイキングの聖地ドロミテの外せない絶景スポット5選
ヨーロッパで大人気のハイキングスポット「ドロミテ」。イタリア東北部にあるオーストリアとの国境近くのアルプス山脈です。
サマーシーズンに入ると各国からその絶景の景色を求める観光客が集まり、「ハイキングの聖地」と呼ばれるほどです。ユネスコ世界自然遺産にも選ばれたドロミテの絶対外せない絶景スポット5選を紹介。行く前におすすめスポットをしっかり押さえておきましょう!
ユネスコ世界自然遺産にもなっている「ドロミテ」ってどんな場所?
ドロミテとは?
ドロミテはイタリア東北部にあるオーストリアとの国境近くのアルプス山脈です。2009年にユネスコ世界自然遺産にも登録され、 ヨーロッパで最も人気の高い ハイキングスポットのひとつとなっています。
ドロミテと聞くとひとつの山を想像する方も多いようですが、実はヴェネト州、トレンティーノ・アルト・アディジェ州、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州と3つの州をまたぐ面積15,942 km²の雄大な自然が広がる山岳地帯です。
20を超える3,000m級の山の他、湖や渓谷など数え切れないほどのハイキング、トレッキング、クライミングコースがあり初心者から上級者まで楽しめるファミリー層にも人気のスポットです。
ベストシーズンは?
サマーシーズン、ウィンターシーズン どちらも楽しめるのがドロミテの魅力 。
■サマーシーズン
7月~8月がイタリアの夏のシーズンです。主にハイキングやキャンプなどのベストシーズンで、ヨーロッパ各地から多くの観光客が訪れます。ドロミテは標高が2,000m近くの場所も多いため夏場でも気温が25°C以下と涼しく快適に過ごせます。さらにサマータイムで日照時間が長く、20時半頃まで外が明るいのでアウトドアには最高のシーズンです。
■ウィンターシーズン
12月~3月の冬のシーズンに入るとドロミテの景色もガラッと変わり、山々は雪で真っ白に染まり、また違った絶景を楽しめます。夏場は登山の為に使われていたリフトやゴンドラも冬場はスキー、スノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむためのスキーリゾートになり、雪に覆われた山塊の中を滑れるベストスポットになります。
ドロミテの絶景スポット5選
Seceda(セチェーダ)
Seceda(セチェーダ)はドロミテのヴァルガーデーナに位置する標高2,519mの山です。パノラマの展望から高くそびえ立つ山塊と急斜面の絶景な景色が広がっていて、ドロミテの中でも特に好アクセスとあって、人気のフォトジェニックスポットになっています。
体力に自信がある方は麓の町、Ortisei(オルティゼーイ)から登山して登るルートもありますが、 ケーブルカーに乗って一気に山頂付近まで 簡単に行くことも可能ですよ。
ケーブルカーに乗ること約20分、終点駅からセチェーダ山頂までは たったの徒歩10分 で絶景のパノラマ景色が楽しめてしまいます。
山頂付近からはハイキングコースがいくつも出ていて標高差もあまりないので気軽に周りを探索できます。
さらに、レストランや宿泊もできる山小屋がいくつもあるのでハイキングを楽しみながらちょっと休憩して、開放的な景色の中お食事もできるなんとも贅沢なスポットです。
セチェーダは初心者や子供連れのファミリーでも手軽アクセスで絶景を楽しめるのでおすすめですよ。
- ケーブルカー料金:大人往復39,50ユーロ(約6,279円/2023年8月29日時点)
Lago di Sorapis (ソラピス湖)
約3時間のハイキングでしか辿り着けない神秘的な湖、ソラピス湖。まるでペンキで塗られたかのようなシルキーブルー色に広がる湖とゴツゴツとした岩山の景色がここまで 頑張って歩いてきた人だけの最大のご褒美スポット です。
ソラピス湖はドロミテのコルティナ・ダンペッツォ街の南東に位置する湖で、標高1,925mにあります。
コースは往復約11km、4時間弱になります。標高差は600m程で、そこまで急な登りはなく、歩きやすいルートになっていますが、崖沿いのロープや鎖場、階段を通る箇所もあり高度感も結構あるので登山初心者や高いのが苦手な方には少し難しいかもしれません。
高度はあるものの整備はしっかりせれているので、慎重に進めば危険もなく、自然の景色を楽しみながら登山が可能です。
ゴール地点のソラピス湖付近には山小屋「Rifugio Vandelli」があり、レストランと宿泊施設になっているのでここで休憩したり、お食事も可能です。
絶景のソラピス湖をグルッと一周したり、湖のほとりでシートを広げてピックニックしたりと大自然の中で楽しみ方は自由。
ドロミテには車やケーブルカーで行く事のできるスポットが沢山ある中、ここは歩いてしか辿りつけない、辿り着けた人にしか味わえない感動が待っているので、 秘境の穴場スポット が好きな人におすすめです。
Sella Pass (セッラ峠)
目の前に広がる大迫力の岩山をグルッと一周。色んな角度からの絶景を楽しめちゃうハイキングコースです。
セッラパス(セッラ峠)はドロミテのヴァル・ガルデーナとヴァル・ディファッサの境にある標高2,218mの場所です。車やバスでアクセスすることができ、その道中も 絶景のパノラマビュー が続くのでドライブにもおすすめ。
セッラパスにある3つの高い岩山の最高峰が3,181mの「Sassolungo」(サッソルンゴ)、その周りを一周するサッソルンゴループは約16kmのコースで のんびりとハイキング しながら進むたびに変わる景色を楽しむことができます。道中放し飼いになっている牛農園の牛の隣を横切ったり、 ヨーロッパならではののどかな風景 を堪能もできますよ。4~5時間のルートだが特に危険箇所などもなく、子供づれのファミリー層にも人気のコースです。
Cinque Torri(チンクェトッリ)
チンクェトッリはコルティナ・ダンペッツォに位置し、イタリア語で「Cinque(5つの)Torri(塔)」の意味があり、大きい岩山が5つあることからこの名前がきています。1番高いTorre Grande(トッレグランデ)は標高2,361mでロッククライミングスポットとしても人気です。
アクセスはPasso Falzarego駐車場から出ているリフトを使うので「歩くのは嫌!」って人でも 楽ちん登山 。10分程のリフト乗車で標高2,137 mの頂上に着くとそこは大パノラマの絶景とゴツゴツ岩山のチンクェトッリが目に前に!
チンクェトッリの間や周りを通過できる簡単なハイキングコースがあり、登りのあまりないコースなので登山初心者でも素晴らしい景色を楽しみながら歩くことが可能です。ここは第一次世界大戦中に戦場になった地域ということもあり、当時使われていた銃眼や塹壕などが今も残っていて登山中そのような戦争遺跡を見ることも可能です。絶景の景色と一緒に 歴史めぐり もできるスポットになっています。
- リフト料金:大人往復23ユーロ(約3,667円/2023年8月29日時点)
Lago di Antermoia(アンテルモイア湖)
標高2,500mにある 幻想的な氷河湖 のアンテルモイア・レイク。ドロミテのヴァル・ディファッサに位置し、湖までのアクセスも多数ありますが、どれも登山が必要です。
今回紹介するのはMazzin(マッツィーン)の街から出ている登山コースです。往復12km、標高差約1,200mとなかなか登りもあるロングコースですが、危険箇所もないのでゆっくりと景色を楽しみながら登れば3時間程でアンテルモイア湖へ到着。
登った人だけが見れる岩山の間にポツンとあるターコイズブルーの氷河湖はなんとも幻想的。 太陽の当たる時間帯によって色も変わる のでその違いを楽しむのもひとつです。アンテルモイア湖の近くには山小屋「Rifugio Antermoia」もあるのでお食事や宿泊も可能です。夜には人里離れた山の中での満点の星空やご来光も見れるので山小屋宿泊もおすすめです。
感動間違いなしのドロミテの景色を楽しみましょう!
いかがでしたか?ドロミテは世界自然遺産に選ばれただけあってどこを見ても絶景が広がっているエリアばかりです。
簡単アクセスの展望台スポットからハイキング、ロングトレイルまで幅広いアクティビティが可能で、 登山初心者から上級者、子供から大人 までみんな楽しめる魅力的なスポットが盛りだくさんです。ドロミテの絶景の中で思いっきり大自然を満喫してみませんか?
やってみよっか?