神聖な美しさに心奪われる…世界中を魅了する歴史的な教会5選 inヨーロッパ
仏教が盛んな日本ではあまり馴染みのない教会。キリスト教の信仰が生活に根付いている海外では、街の至る所に教会が建てられています。
教会は日本の神社やお寺とは違った神聖さや人々を惹きつける魅力をもっています。今回は、世界中の中から人生で一度はこの目で見たい!と話題の教会をご紹介します。
世界中から人気を集める教会
シャルトル大聖堂【フランス】
パリから電車で約1時間、シャルトルという街にある大聖堂です。街の名前が付けられた大聖堂は、1979年に世界遺産に登録された街のシンボルです。こちらの魅力は、なんといっても 世界最高峰のステンドグラス と フランスで最も美しいと称賛されているゴシック建築! 外観は遠目からでも分かるほど細かな装飾がなされた彫刻が並んでいます。
また、教会内は173ものステンドグラスで飾られており、どこから見ても美しい姿が素晴らしい大聖堂です。この美しい外観を利用してプロジェクションマッピングも行われているそうです。タイミングを合わせて見にいきたいですね。
サント・シャペル教会【フランス】
フランス・パリの中心に浮かぶシテ島にある教会堂のサント・シャペルは、フランス語で 「聖なる礼拝堂」 という意味を持ちます。この教会の見どころは、 パリで最も古いステンドグラス 。聖書の中の創世記からキリストが復活したまでの物語を再現したステンドグラスが壁一面を埋め尽くしていて、一歩教会内に足を踏み入れると その壮大さと世界観に誰もが感嘆の声を漏らします。
世界的に有名な教会ですが、実は裁判所の中庭にあるため外からは見えず、なんとなくパリの街並みを眺めながら歩いていると見過ごしてしまいます。
この美しいステンドグラスを見るためには、裁判所の中に入らなければいけません。裁判所だけにセキュリティには厳しく、セキュリティチェックを受けてから中に入ります。また、有名なだけに30分~1時間ほど並ばなければいけないこともあります。そのため 比較的空いている午前中に訪れるのがおすすめ です。
教会の一階部分も、青をベースに星が散りばめられていて可愛らしい天井になっています。螺旋階段を登ると、「聖なる宝箱」とも称えられるステンドグラスが周りを取り囲む二階にたどり着きます。日差しの入り具合によって、教会内を鮮やかな光が彩る様子は、まさに宝箱の中に入っているかのよう。ずっと眺めていたくなる 美しすぎるステンドグラスは必見 ですよ!
サン・ピエトロ教会【バチカン市国】
世界で一番小さな国バチカン市国にあるサン・ピエトロ大聖堂は、なんと 世界最大級の教会建築! その歴史は古く、始まりは4世紀といわれています。キリストの第一弟子であるペトロのお墓があった所に建てられたので、ペトロの名を元にこの名前が付けられたそうです。世界最大級なだけあって、教会には6万人も収容できる広さを持っており、世界中にいる10億人以上もの信者の方々が日々訪れています。
4世紀に始まってから1200年ほど経った1506年に、教会は一度建て直されています。この再建に関わったのは、かの有名な ミケランジェロを始めとする天才芸術家が10人以上 いたそうです。彼らの知恵と発想をもとに行われた工事は長い年月をかけ、1626年にやっと完成しました。実に120年もの歳月をかけた大工事ですが、 天才たちが携わっただけに現在もその美しさを変わらず保っています。
ここでの注目ポイントは、クーポラと呼ばれる半球のドームです。教会内から見上げると、クーポラの内側にある美しい壁画が目を惹きます。 実はこのクーポラには登ることができるんです! 登っていくにつれて下からではよく見えなかった壁画の細部までを見ることができます。
さらに進んでいくと螺旋階段があり、その先にはローマを一望できる絶景が広がります。
遠くまで見渡せるローマの美しい景色は、ここまで登ってきた疲れを吹き飛ばしてくれるほど。 約120mの高さから見える絶景は一度見たら忘れられない景色 です。ローマに訪れたら必ずここからの景色を見てくださいね。
ケルン大聖堂【ドイツ】
ドイツにある1880年に完成したケルン大聖堂は世界遺産にも登録されているドイツを代表する大聖堂です。正式名称をザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂といい、 ドイツ三大大聖堂の一つ に数えられています。ゴシック様式の建築物としては世界最大の大きさを誇っており、その 大きさはビルの約40階に相当する というので驚きですね。
ケルン大聖堂の見どころは、ゴシック様式の建築と、細部にまで施された装飾です。西側の扉の上部には「旧約聖書」の一部を描いた彫刻があったり、約700体もの緻密に彫られた彫刻が並んでいたりと、どんなに目を凝らしても見尽くせないほど繊細な装飾が施されています。息をするのも忘れてしまいそうなほど引き込まれる、作者の魂が宿っているかのような装飾をじっくりと観察してみてください。
聖堂の内部に入ると、まず驚くのが高さ43.5mもの天井。太陽の光が入る明るい吹き抜けをもつ聖堂内は、開放感と神聖さに満ち、 自然と感動で涙がにじんでしまいそうなほどの美しさ です。また、 「バイエルンの窓」 と呼ばれるステンドグラスも大変素晴らしいもので、多くの人が足を止めてじっくりとその姿を目に焼き付けています。
「ケルンを見ずにドイツを語るなかれ」 といわしめるケルン大聖堂。その美しさを、一生のうちに一度は肌で感じてみたいですね!
モン・サン=ミシェル【フランス】
フランスのノルマンディー地方にある、モン・サン=ミシェル。これまでご紹介してきた教会とは違って、サン・マロ湾上に浮かぶ小島の上にそびえたっています。 「西洋の驚異」 と称され、1979年に世界遺産にも登録されました。
フランスの中心部からは離れているので、訪れる際はツアーがおすすめ。道中にある小さな街に寄ったり日帰りや宿泊が選べたりと、さすがその名を世界に轟かせている観光名所なだけに様々なツアープランがあります。日本人の添乗員さんが同行してくれる 日本人向けのツアーも開催されているので、一人で観光したい方も安心して行くことができますよ。
そんなモン・サン=ミシェルには、ぜひ見ていただきたいスポットやグルメなどが盛りだくさん!荘厳な佇まいの外観が放つ、誰も寄せ付けないかのような 閉ざされた神秘的な美しさ に惹き込まれてしまいます。また、モン・サン=ミシェルは四方を海に囲まれていて、潮の満ち引きによって見せる姿を変えていきます。潮が満ち、海に囲まれた修道院は秘密のヴェールに包まれているかのようです。
そして、この島の中には様々なお店が立ち並んでいる場所があり、そこでは有名なふわふわの スフレオムレツ や ゲランドの塩 が大人気。ゲランドの塩は岩塩や、塩キャラメルなどのお土産にもピッタリです!日帰りでももちろん大満足ですが、見どころが多いので、心ゆくまで満喫するなら宿泊するツアーがおすすめですよ。
知られざる教会の魅力
世界中の人々を魅了してやまない教会はまだまだ他にもあります。それぞれの教会でしか味わえない雰囲気を実際に体験してみてくださいね。
※最新情報は公式ウェブサイトも合わせてご確認ください。
やってみよっか?