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【中国】古代に栄えたシルクロードを巡る旅!おすすめ観光都市5選

「シルクロード」。東洋と西洋を繋ぎ、果てしなく続く砂漠や高原、険しい道を超え、国境を越えて栄えた絹の道。

ラクダの隊商や荒涼とした砂丘などを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

古代の交易路として様々な文化が混ざり合い栄えたシルクロードと、シルクロードで栄えた観光都市を厳選して紹介します。

シルクロードとは?

紀元前2世紀から15世紀半ばまで活躍した全長6,400km以上に及ぶ ユーラシア大陸の交易路網、 絹の道

諸説ありますが、一般的に 中国の長安(現在の西安)からローマを結んでいた交易路 の名称として知られています。

「シルクロード」という名称は、19世紀にドイツの地理学者リヒトホーフェンが使用し、その後、彼の弟子でスウェーデン人地理学者ヘディンの本によって世界中に広く知れ渡ったとされています。

かつて、中国の絹はローマ、エジプト、ギリシアなどで多く需要があり、広く貿易が栄えていました。

絹のほかにも東洋からは茶、染料、香水、磁器などが、西洋からは馬、ラクダ、蜂蜜、ワイン、金などが輸出され、多くの交易品が行き来し、双方に利益をもたらし繫栄したシルクロード。もちろん物資だけではなく、文化や宗教など様々な思想にも影響を与えています。

シルクロードのルート

中国の 西安を始点とし、西へおよそ100km、敦煌まで続く「河西回廊」

さらに、 河西回廊から続く 、天山山脈の南と北のルートである 「天山南路」 「天山北路」 、中央アジアの中央部に位置するタクラマカン砂漠の南側を通る 「西域南路」 が主な 3つのルート として知られています。

天山南路

平均標高5000mの高原を通ったりする厳しい道が続きますが、紀元前から隊商の交易路として使われていたルート。

トルファンからカシュガルに続くルート。

天山北路

山越えや砂漠を通る必要がなく、シルクロードの中で比較的容易とされ、草原が広がり、遊牧騎馬民族が住んでいた地域を通るルート。

トルファン、ウルムチを経由してウズベキスタンのサマルカンドに続くルート。

西域南路

シルクロード最古の道の1つであり、3つの中で最短距離のルートですが、一番過酷とも言われているルート。

「東方見聞録」を著したマルコ・ポーロも旅したルートとしても知られています。

シルクロードの主要都市/見どころ

西安(シーアン)

中国有数の大都市。 かつては長安と呼ばれ、シルクロードの東の起点として栄えてきた西安

高僧・玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典を保存するために建てられた7層64mの仏塔、 大雁塔が街のシンボル です。「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」の一部として世界遺産に登録されています。

周、秦、漢、唐など 中国古代の諸王朝の都として栄えた歴史ある都市 で、中でも兵馬俑は見どころの1つです。

秦始皇兵馬俑博物館

兵馬俑は 秦始皇帝陵から出土した等身大の兵士や馬、戦車の陶俑で知られる有名な遺跡 です。

始皇帝の陵墓を守るために副葬された兵士や軍馬の等身大の素焼き陶器で、全部で約8,000体もあるとされる兵馬ですが、髪形や服装など実際の兵士をモデルとして作られ、それぞれ姿勢や表情が異なっています。

ここに並ぶ中の3体は自分に似ている顔の像があるとか!じっくり観察してみるのも面白いです。

何と言っても、 8,000体もの兵馬が一堂にずらっと並ぶその姿は圧巻 です!

敦煌(ドゥンファン)

河西回廊の一番西にあり、シルクロード文化の中心地として繁栄してきた敦煌。

前漢時代に敦煌郡が置かれて以来、 シルクロードの要衝として発展し、かつてシルクロードの分岐点として栄えたオアシス都市

敦煌郊外には玉門関や陽関などの古代の関所跡や莫高窟、鳴沙山、月牙泉などの人気の観光地も多くあります。

莫高窟

敦煌市内から東南に25km。鳴沙山の東麓に南北1.5kmに渡り作られた石窟は現在、大小合わせて492も残ると言われています。

4世紀から1000年もの間の年月をかけて彫られた石窟 は世界遺産に登録され、様々な大きさの2,400以上の仏像が残されています。

鳴沙山

敦煌市内から南に6km。東西約40km、南北20km続く砂丘。 風が吹くと砂が鳴くような音を出すことで知られている鳴沙山。

神秘的な雰囲気の場所で、らくだ乗り体験などもできる人気の観光地です。散策用に砂除けの長靴を借りることもできます。

月牙泉

砂漠の中にあって何千年も前から絶えることなく湧き続けている月牙泉。

鳴沙山の麓にある砂漠中のオアシス で三日月形(中国語で「月牙」)の形をしているので月牙泉と呼ばれています。

20世紀後半に入ってから急速に水域も縮小し始めた為に保全プロジェクトが取り組まれている様です。

吐魯番(トルファン)

シルクロード天山南路、中路の中心として栄えた吐魯番。

真夏は地表温度が70度に達し、日の当たり具合によって炎のように揺らめいて見えると言われる、『西遊記』にも登場する 火焔山。

古代ウイグル人の文化を伝える ベゼクリク千仏洞 、ミイラの眠る アスターナ古墳群 交河故城 高昌故城 など見どころがたくさんあります。

トルファンはウイグル語で「低地」を意味し、盆地の最も低い所は海抜マイナス154m。天山山脈の雪解け水を引いた 地下水路カレーズ もあり、オアシス都市としても知られています。

また、トルファンの中心地には夜になると屋台が多く出て、シシケバブなどの食事も楽しむことができます。

烏魯木斉(ウルムチ)

新疆ウイグル自治区の首府で天山山脈の北にある、中国西部最大の都市。

漢族の他、ウイグル、カザフ、キルギスなど 13民族が居住し、漢語とウイグル語が標準語 として使用されています。様々民族が交じり合ってきため、エキゾチックな顔立ちの人々が多い地域とも言われています。

烏魯木斉には楼蘭の「美女のミイラ」で有名な 新疆ウイグル自治区博物館 のほか、郊外には天地、南山などの見どころもあります。

天地は「中国のスイス」 と呼ばれ、モンゴル語で「聖なる山」を意味するボゴタ山の中腹にある美しい湖。 南山は美しい草原が広がる避暑地 として知られ、自然の地形を生かした牧場が多くあり、砂の砂漠とはまた違った景色が楽しめる場所です。

喀什(カシュガル)

天山南路の西端にあり、 中央アジアと中国を結ぶ要衝 として発展した街。

タクラマカン砂漠の西端に位置し、 イスラム教徒やウイグル族が多く住む街 で、イスラムの雰囲気が交じり合い異国情緒漂う街です。

新疆自治区最大のイスラム教寺院である エイティガル・モスクや、 新疆最大の 日曜バザール や常設のバザールなどもあり、市民の生活を垣間見ることができます。

果てしなく続く交易路を巡る旅

古くから交易路として栄え、様々な文化が交差し繁栄したシルクロード。

中国から中央アジア、ヨーロッパへと続く、シルクロードの歴史を巡る旅に出てみませんか?

出典・参考

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