【イベント情報あり】デニムリメイクから感じる、自分とお客様の幸せ
こんにちは「C’est pas Graveセパ グラーヴ」ファッションブランド、デザイナーの益田です。
今回YOKKAさんとご縁があり、連載をスタートさせていただきます。こちらでは、お仕事を通して今感じている事や学んだ事などを書いてゆくつもりです。
そしてお仕事といえば、今年から新しく始めたPOP UP SHOP。年2回を目処に、お客さまとの交流を楽しんでいます。まさに Vol.2が間近にあります。只今絶賛、仕込み中。毎日がバタバタと忙しなく動いています。
今回は以前から考えていた企画の1つをお披露目です。
そのうちのひとつ【デニムのリメイク、リメイクLab.】のいきさつについてお話ししますね。
履かなくなったデニム。捨てるのは、ちょっと待って!!
コロナがきっかけの断捨離~やっぱりデニムが好き!~
コロナ禍でいろいろと断捨離をした方も多いと思います。モノの断捨離、心の断捨離、人間関係や過去の断捨離などなど。私も色々とやってきました。今回はクローゼットの断捨離。実はクローゼットを開けた途端、履けなくなったジーンズが山積みなんですね。
ですが、このジーンズのほとんどは私が産み落としたデザインのものばかり。さすがに愛着があります。おいそれと簡単には捨てられません。
しかもプロフィール記事で書いていただいた通り、ひとつとして同じものにならない、履いた人のシワを刻むデニムが大好きなんです。創っていた頃はできる限りヴィンテージデニムに近づける、というこだわりでした。(デニムは本当に奥深いですよ!)
岡山県の桃太郎JEANS
岡山の桃太郎JEANSをご存知ですか?
デニムの生地屋さん(JAPAN BLUE)が作ったブランドです。拘りまくった方達がデニムを作っております。
そんな方達が造る生地をメインに使っていたセパ グラーヴのジーンズ。履けば履くほど、いい色落ちへと変化していきます。造るたびに増えていったデニム。さすがに10年以上前に造ったものは、その時のフォルムと私の体型が変化し眠らせたまま。
と、その時「私の育ったお腹とお尻、もしかして私だけではないのかも。年齢を重ねれば、同じような人がいるんじゃないかしら。」
そこからです。デニムをリメイクしよう、と発起したきっかけは。
リメイクは解体と再構築。今までの経験を活かしインスピレーションで突き進む
身近なデニムで実現するSDGs
ブランドのサンプルとして保存していたデニムもまだまだたくさんあります。勿体無いですよね。
これを上手く直しました。
アップサイクルし新たな命を吹き込もう。新しいご主人様に履いていただこう。もちろん、同じかたちはありませんから1枚1枚造りが変わります。
試作のために、はさみを入れた時はさすがに震えました。やり直しはききませんからね(笑)
厳密なデザインはなくイメージをしたかたちに近づけられるように、積み重ねた経験があるからこそインスピレーションで突き進む。新しく生まれ変わった姿を想像するだけで胸が躍ります。
小さな困難のあとには必ず大きな喜びが待っている
デニムの糸は、普通より太く生地にがっつりはまりこんでいるため、何度も指を切ってしまうほど。ほどく手間は大変ですが、その間も頭の中でグルグルと思考を巡らせます。
作業中、もしかしてこのちまちました作業は私に向いているのかも!と気づきました。
小さなトライ&エラーを繰り返し、粘り強く答えを導く。実は、その時間が一番楽しいものなんですよね。これは会社の経営にも言える事で、20年継続できた理由と言えるでしょう。小さな悩みのうちに試行錯誤し乗り越える。苦しいことの後には喜びが待っています。ポイントは、「悩みが小さなうち」です。
ちなみに、このブランドは『リメイクLab』と名付けました。色々な意味で『リメイク=会社もブランドも心機一転』『Lab.=研究所』です。かれこれ、この名前も2年前に考えていましたので、ようやくお披露目です。
同じものはひとつとしてない。それは1人1人刻んだ人生そのもの
デザイン、サンプルまではもちろん私ですが、その後は信頼おける縫い子さんへバトンタッチ。丁寧に説明し、そこでも、あーでもないこーでもないとデザインと縫製の追求。彼女たちも経験上デザインのプロ。彼女たちの縫い加減ひとつで、少しずつデザインが変わっていきます。
1枚とて同じものがないリメイクデニム。そこも選ぶ醍醐味ですよね。
今後は、新たな試みとして、今まで購入していただいたお客様のデニムもリメイクできないか、とも思っています。もしかしたら、弊社のモノではない持ち込みも!なんて、考えれば考えるほど、アイデアが浮かんできます。
以前、セパで購入したお客様からボロボロになったジーンズを見せていただきました。
膝には穴が空き、お客様の生活の一部になったジーンズ。色の落ち方も履いた方に合ってゆく。そこがデニムを育てる楽しみです。
そして、みなさまも知っての通り作業服用にできた生地ですから、丈夫で長持ち。何年も履けます。大切に大切に育てていただいたデニムを、最後の最後まで姿を変えても、身に付けて(纏って)いただきたい。そのお手伝いをしたいと考えています。
ですから、クローゼットで眠っているデニム、捨てるのはちょっと待ってくださいね!!
仕事の喜びが自分から他者へ変わる時、社会との関わりも深くなる
支えてくれた人・モノへの恩返しの気持ちが生まれる
社会経験を積み上げてくると、「自分が好き、やりたい」という気持ちから、「人のため、誰かに喜んでもらいたい」と、自分から相手(他者)へ気持ちが変化してゆきます。
私の人生はたくさんの人たちに助けられてきました。今度は、社会に人に恩返しをしたい。今までの量産型の商品提供から顔が見える方たちと共生商品をお届けしたい。
まだまだその気持ちと、お金を生み出すことをイコールにすることは難しいのですが(笑)
これも試行錯誤の連続です。自分もお客様も喜んでいただける商品を。
実は、周りの方たちに喜んでほしいということは「女性に優しいサロン」でインタビューした女性たちも同じようなことを言っていました。
「女性に優しいサロン」とは、MAISON de C’est pas Grave内のMagazinesです。わたしの周りにいるパワフルで魅力的な女性にフォーカスし、インタビューをしている記事では、みなさまに知ってもらいたい素敵な女性ばかり。(次回はそんな女性たちをほんの少しご紹介させていただきますね。)
POP UP SHOP情報
アイコンプロダクトone mile apron、ホームコレクションやラウンジウェアの品々も揃います。
お客様と共有できる場とただただ趣味のナチュラルワインと共に。
POP UP SHOP 《偏愛ワインと服vol.2》
- 11月12日(土)12:00~19:00
- 11月13日(日)11:00~18:00
- 場所:Laiton galleryspace&studio
- 住所:東京都世田谷区代田5-8-12
- アクセス:小田急電鉄小田原線『世田谷代田』駅から徒歩2分
ワイン片手にざっくばらんにお話しできることを楽しみにしています。お気軽にお越しくださいませ。心よりお待ちしております!
アップサイクル・アップデートして、自分の信じた道でお客様を喜ばせたい
今回のリメイクデニムと同様、在庫として残ってしまったバッグをアップデートし販売している商品もあります。
今までのアパレル業界では廃棄となりますが、弊社ではアップサイクル、アップデートというかたちで、新しいデザインに生まれ変わらせます。私が今まで培った経験を活かす最善の方法だと思っています。
循環型のアイテムとして未来を守るサスティナビリティとデザインの両立を紡ぐ。
過剰な生産をやめ、お客様に喜ばれるモノをお届けする。
それが、これからの私のミッションです。
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