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カンボジアの治安情報|気をつけるべきこと&安全に過ごすコツ

日本の約半分の面積で、北西にタイ、北にラオス、東と南にベトナムと接しているカンボジア。フランス植民地時代や独裁、内戦を乗り越え、今では周辺国に負けない豊かな文化を繰り広げています。クメール建築の最高傑作である世界遺産アンコールワット遺跡、世界中からの旅行者でにぎわうシェムリアップ、若いエネルギー溢れる首都プノンペンなど、見どころ満載!ここでは、そんなカンボジアの治安状況と注意点について紹介します。カンボジア旅行へ出かける前の準備にぜひ参考にしてみてください。

カンボジアの治安事情

カンボジアの治安情勢は日本と比較すると悪いのが現状です。1999年、反政府ゲリラ組織クメール・ルージュの武力闘争が終息したことで、基本的にプノンペン近郊で武力衝突やテロなどが発生する可能性は低くなり、政治情勢は安定しています。しかし、現在はその他の反政府組織や武装強盗団による事件が散発しています。カンボジア内務省の発表によると、 2017年の犯罪総件数は2773件 で、 そのうち強盗や窃盗などの重犯罪が特に増えており、一方では詐欺や傷害などの犯罪も以前して多いのが現状です。

また、犯罪の取り締まり、捜査を行う治安当局の能力や信頼性も十分とは言えません。「自分の安全は自分で守る」という強い意識を持ち、安全対策に努めることが重要です。 普段から正確で有益な情報を収集し、対策を立て、被害を未然に防止しましょう。

なお、渡航先の危険情報や治安情報、危険レベルは、外務省が公表している安全対策基礎データから確認できます。また、外務省が提供している 「たびレジ」 に登録すると、 出発前から現地の安全状況を入手することができ、現地でも最新の安全情報を受信することできるので非常に便利です。 旅行時には事前に登録しておくことをおすすめします。

カンボジアのネット環境

空港ではフリーWi-Fiを利用することができます。また、ホテルやレストラン、カフェなどで無料Wi-Fiを提供しているところも多くあります。ただし、アンコールワットなどの遺跡観光地はジャングル、森といった自然の中にあるため、レンタルWi-Fi等の接続状況はあまりいいとは言えません。

特に気をつけるべきタイミング、場所

プノンペンエリア

プノンペンでは空き巣、住居への押し込み強盗、ひったくりなどが頻発しており、拳銃等の凶器を使用する凶悪犯もいます。在住邦人や日本人旅行客もスリやひったくりなどの軽犯罪に加え、ホテル侵入窃盗事案や、観光エリアでの詐欺事件など、外国人をターゲットにした犯罪もあります。中でも、観光地として人気の高い 寺院ワット・プノンやセントラル・マーケット周辺、独立記念塔の南東地区一帯 では、 ひったくりなどの事件 が多発しています。

シェムリアップエリア

シェムリアップでは特に事件が多発しているエリアはないですが、 詐欺やひったくり などの事件はあらゆる場所で発生しています。 特に夜は酔っ払いが多く、派手な喧嘩騒ぎになることもあります。 常に警戒心を持ち、注意を怠らないように心がけて行動しましょう。

また、カンボジア最大のお祭りとされる毎年4月13日~15日に開催される 「水まつり」でも注意が必要 です。お祭り期間は、プノンペンとシェムリアップの両都市は国中から集まったカンボジア人で大混雑。2010年にはボートレースを観戦する観客が将棋倒しになり、350人以上が死亡、800人近くが怪我をする悲惨な事故が起こりました。 交通事故やスリなどの被害に遭うケースも多発しているため、できるだけ人混みには近づかず、貴重品はホテルに預けてから出かけるなど、対策が必要です。

カンボジアで注意すべきこと

ひったくり

プノンペン市内を中心に、国内の至るところで発生しています。 ひったくり犯は、オートバイタクシーやトゥクトゥクの乗客、自転車、徒歩で移動している人を狙います。 後方から2人乗りのオートバイで接近し、追い越しざまにバックなどをひったくり逃走するケースが大半を占めています。犯人はナイフや銃器を使用し、強引な犯行に及ぶ場合もあります。 不幸にも犯罪被害に遭遇した場合 には、第一に身の安全を最優先に考え、何かしらの凶器を隠し持っている可能性があるという意識を持ち、 絶対に抵抗する態度は取らないでください。 奪われそうになったバッグを離さないような抵抗を取り、バッグの肩ひもを引きづられ転倒し重症を負ったり死亡するケースや、殺害された事例など、ケガだけでは済まされない場合もあります。

外出時はできるだけ手荷物を持たないようにし、可能な限り両手を自由に使えるようにしておきましょう。 パスポート、お金、携帯電話などをまとめてカバンに入れず、また、必要最低限のお金を持ち歩き、歩行中はバッグ等をたすきがけにしてバッグ本体を車道側に持たないようにしましょう。スマートフォンを狙うひったくり被害もあります。 移動中にスマートフォンやカメラなどの高価なものをむやみに取り出し、写真撮影や歩きスマホをするなどといった行動は避けましょう。

外出中は不審者や尾行者がいないか時々確認し、怪しい者が子供であっても油断せず、警察官のいる大通りの交差点や飲食店などに待避してやり過ごしましょう。また、 トゥクトゥクを利用せざるを得ない場合は、バッグ等を椅子の上や膝の上に放置せず、乗車中も周囲に注意を払うことを忘れずに行動してください。

スリ

セントラルマーケットやナイトマーケット など、人混みですれ違いざまのスリ被害が頻発しています。また 、マッサージ中 に足元に置いてあったかばんから貴重品を盗まれるといった事案や、レストランでの置き引き、バーで飲酒していた旅行客が店を出たところで複数の子供達に囲まれ、気がつたら財布を盗られていたという事案が発生しています。

人が多く集まるマーケットでは多額の現金は持たず、パスポート等の貴重品もポケットなどにいれて持ち歩かないようにするのがポイント です。また、街歩き中は尾行者がいないか、不自然に近づいてくる人がいないかなど周囲を確認してください。手荷物は常に視野に入れ、リュック等で出かける場合でも、身体の正面にしっかりキープして荷物管理を徹底しておくことが鉄則です。また、 違法なサービスを行うマッサージ店やナイトクラブなどは絶対に利用しないようにしましょう。

ぼったくり

ナイトマーケットや市場で商品を購入する際、 売り手は一般的に渡航者へ相場より高い金額を提示しがち。 商品全てに値札がついているわけではなく、値段は交渉次第になります。日本に比べ物価は安いですが、 購入時には良識の範囲で値切ることを心がけたいところ。

また、街中にはたくさんのトゥクトゥクドライバーが路上で客待ちをしており、しつこいくらいに声をかけられます。ドライバーによって言い値は様々なので、 乗車する際はぼったくりに遭わないように相場を知っておくことも大事 です。

いかさま賭博詐欺、カードゲーム詐欺

日本人が頻繁に被害に遭う詐欺として いかさま賭博 があります。観光地やスーパーなどで片言の日本語や英語を離す東南アジア系の男女が「日本人ですか?」と声をかけ、「自宅に案内して食事をご馳走したい」「日本に興味があるので家で話を聞きたい」と話をしてくる傾向にあります。誘導されるがままに詐欺犯の自宅を訪れ、食事や談笑をしていると カードゲーム をしないかとしつこく誘われます。最初は勝たせて気を緩ませ、最終的にあり金をすべて巻き上げたり、金品を要求する目的です。いかさま賭博詐欺は たくみにストーリーを作り、相手を簡単に信じ込ませ、大金を用意するよう要求 してきます。手口が巧妙で、被害者の中には詐欺にあっていることに気付かない人もいるようです。

詐欺の防犯対策として、滞在中に知り合った見知らぬ人物の誘いに応じて食事を一緒に行動したり、連絡先を交換して相手宅に訪れたり、安易に同行することは避けましょう。

アンコール遺跡群への観光

年間を通して非常に多くの観光客が訪れますが、一方で、 遺跡からの転落事故やスリ、ひったくりなどの被害 も発生しています。遺跡観光中でも油断せず、常に危険やトラブルと隣合わせであることを認識しておくことが大切です。急な傾斜の階段がある遺跡では、無理をせず、昇降の際には十分な注意が必要です。また、遺跡の中には傷みの酷いものがあり、思わぬ崩落が起きたり石が傾いたりして滑落する場合もあります。 管理人が周囲にいないとしても、見学路以外の場所には絶対に入らずマナーを守る行動をとりましょう。 遺跡群は広大な面積であり、遺跡巡りでも気温や階段の登り降りで想像以上に疲労がたまります。疲れを感じた場合には、無理をせず休憩を取り、注意力が分散することで不慮の事故を招かないよう自分自身の 体調管理 も大切です。

睡眠薬強盗

日本にいたら聞き慣れない単語ですが、 睡眠薬強盗とは睡眠薬を盛り、被害者が昏睡している隙に荷物や現金を盗んでいくという手口 です。現地で偶然出会った人と仲良くなることがあると思います。新しい出会いを楽しむのは旅の楽しみの一つとも言えます。しかし、すべての人がそのような心の交流を求めて近づいてくるとは限りません。この犯罪には、 「僕のおごりです」「私にご馳走させてください」などと太っ腹な言葉で食事に誘ってくるという特徴 があります。フレンドリーに話しかけてくる人がいたら、軽い気持ちでついていかず警戒し、用心して接することが大切です。

ドラッグ

日本人を含む旅行者が麻薬の使用や密輸で逮捕されるケースも珍しくありません。カンボジアではあらゆる麻薬類の所持、使用、売買は禁じられています。最近では麻薬にからんだ凶悪な犯行も増えており、旅行者が標的とされ巻き込まれることもあります。 トゥクトゥクやバイクタクシーびドライバーの中には「ハッパ?ハッパ?」などと声をかけてくる売人もいます。 自分は簡単に騙されない、大丈夫だという気持ちは持たず、常に自分の巻き込まれる危険性はあると考慮しておきましょう。

感染病

下痢や腹痛などを主な症状とする消化器系の感染症や、蚊が媒介するデング熱、マラリア、日本脳炎、狂犬病などの感染症が流行しています。感染症は年間を通してほぼ平均的に流行しますが、 特に雨の時期(5月下旬~10月下旬) に多発するする傾向があります。その他、ウイルスで汚染された食べ物などから感染するA型肝炎やB型肝炎などもあり、飲料水や屋台などで食事をする際は十分注意しましょう。また、デング熱やマラリアは11月の雨季明けに流行します。蚊に刺されないよう肌の露出を控える服装を心がけ、虫よけ剤を使用するなどの対策が必要です。

また、カンボジアでは、都市部でも医療整備が最も遅れていると言われています。比較的軽い病気でもバンコク、シンガポール、あるいは日本で治療や入院をせざるを得ない場合が多く、搬送費などが高額になります。 常備薬は日本から必ず持参しましょう。 また、 予防接種 も有効です。カンボジアへの入国にあたって、特に義務付けられた予防接種はありませんが、心配な場合は感染症対策として各地域の保健所や市役所に問い合わせてみましょう。

カンボジアでの安全対策

海外旅行保険に加入する

海外旅行保険は、旅行中の死亡、傷害、病気、盗難事件などを補償してくれます。クレジットカードに自動付帯されているものもありますが、補償額が小さい、疾病死亡が補償されないなどカバーされる範囲が限られている場合もあります。 事前に補償内容を確認し、万が一の事態に備え、足りないと思った場合は別途加入しましょう。

ベルトラではおすすめの3社を紹介しています。参考にしてみてください。

夜は遅くまで出歩かない

昼間のカンボジアは観光スポットを訪れる観光客の姿も多く、エリアによっては治安が安定していると言えます。しかし、 街の中心部にあるオールド・マーケットやパブストリートは朝から夜遅くまで賑わっており、夜間になると昼間安全なエリアの治安は一気に変わり、スリやひったくり、ドラッグなどの危険に巻き込まれる可能性が高くなります。 女性だけではなく男性ももちろん注意が必要です。夜の一人歩きは避け、無難な時間に宿泊先へ戻るようにしましょう。

セキュリティーがしっかりとしたホテルに宿泊する

格安ホテルやゲストハウスなどは、セキュリティに対する意識が低く、防犯対策が不十分な宿泊施設があります。カンボジアでは、宿泊施設内での犯罪やトラブルが依然として多く発生しています。 料金が安いとは、それと同等に安全面の対策を省いている場合 もあるわけで、そこには何らかのリスクが伴うことを認識しましょう。 特に女性は要注意 です。

さらに中級クラス、高級ホテルでも盗難事件が発生しています。 宿泊前は必ず部屋をチェックし、ドアチェーンやドアビューがあること、ドアや窓の鍵がきちんとかかるかどうか確かめましょう。宿泊先の予約を行う際は、 日本人の口コミをチェック し、ホテル選びも慎重に行いましょう。

不安な方はホテルやツアーに送迎を依頼する

ホテルによっては、空港お迎えのトゥクトゥクドライバーがいる場合もあります。予約時に送迎サービスが含まれているか確認してみましょう。また、 オプショナルツアーでも空港送迎を取り扱っているところも多くあります。 VELTRAのサイトからも予約できますので、ぜひご活用ください。

カンボジアで観光をするなら現地オプショナルツアーが安心!

ホテル送迎もガイドも付いた貸切ツアーであれば、女性の一人旅や小さな子供連れの家族でも、より安心して観光を楽しむことができます。安全で快適な時間を楽しみましょう!

※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

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