メスティンで手軽に作る本格もっちりパン
使い方次第では、ご飯を炊くだけでなく色々な調理で使えるとっても便利な「メスティン」。実はなんとパンも焼ける優れものなんです!!山やキャンプで焼き立てのパンが食べられるなんて夢のようですよね。
今回は、手軽に本格パンをメスティンで作る方法について紹介したいと思います。
メスティンとは
メスティンとは、 アルミ製の箱型の飯盒 の事をいいます。熱伝導率の高いアルミで出来ており軽くて、火力の小さな固形燃料などでも十分に高温調理が可能な事から登山やキャンプなどのアウトドアでの調理にとても便利です。また、熱が内部に均一に伝わる事からふっくらと美味しいご飯を炊く事が出来ます。
スウェーデンのトランギア社が販売している物が圧倒的な人気と認知度を誇っていますが、様々なメーカーから販売されており、大きさや加工がそれぞれ少しずつ異なっています。今ではダイソーが550円商品とし販売していますが、発売当初は売り切れ続出の人気商品として話題沸騰となりました。
さっそく作ってみよう
材料
- 強力粉 150g
- 砂糖 大さじ2
- 牛乳 100ml (豆乳でもOK!今回は豆乳を使ってます。)
- バター 15g
- 塩 小さじ½
- ドライイースト 3g
※牛乳やバターは冷たいままだと発酵に影響を与えるので、 常温に戻しておきましょう。
準備するもの
生地作り
さっそく、生地を作っていきましょう!!
1. フリーザーバックの中に強力粉を入れます。
2. 砂糖を入れます。
3. 塩、ドライイーストを入れます。
※強力粉、砂糖、塩、ドライイーストを混ぜる順番ですが正直、私は特にあまり気にせずにどんどんと入れていきます。 全て、フリーザーバックの中に入れたら粉類が均一になるようにフリーザーバックの口を閉めて、シャカシャカと良く振って混ぜておきます。
4. 牛乳を入れます。(今回、私は豆乳を使いました。豆乳でも美味しく出来ます!)
※フリーザーバックの中で、良く混ぜ合わせましょう。
5. 生地がだんだんとまとまってきたら、押したり、ひっくり返したりする要領で捏ねていきましょう。
6. 5~10分程良く捏ねたらバターを入れます。
※良く捏ねる事で形成される「グルテン」が、しっとりふんわりしたパンにとっても大切な働きをします。しかし、 バターに含まれる油脂はグルテンの形成を妨げる働きがあるので、バターは必ず最後に入れて下さい。
バターを入れたら、またしっかりと生地を捏ねていきます。生地がある程度まとまってきたらフリーザーバックの中から取り出して捏ねた方が簡単にしっかりと手ごねする事が出来ると思います。だいたい、15〜20分を目安に捏ねるといいでしょう。
捏ねあがりはこんな感じです。
発酵
だいたい35℃程度がイーストが活発に活動して発酵が良く進むと言われています。
夏は室温のままで大丈夫ですが、気温が足りない時期などは暖かい環境を作ってあげましょう。冬のキャンプの時はカイロや寝袋などを使って暖かい環境を作ってあげるのもいいと思います。
私は今回、 ボールに沸騰したお湯と同量の水を入れその上にお盆を乗せた物を準備しました。 乾燥を防ぐために、フリーザーバックに生地を入れてお盆の上にのせて発酵に挑戦してみました。
一次発酵はだいたい40〜50分程なので20分経ったところでフリーザーバックをひっくり返して、まんべんなく生地が温まるようにします。
40〜50分を目処に生地が1.5〜2倍程に膨らん出来たら発酵は成功です!
ベンチタイム
生地を軽く押して生地内のガスを抜いてあげましょう。
濡らしたペーパータオルを生地に被せて15分程寝かせます。(ベンチタイム)
メスティンにセッティング
クッキングシートをメスティンにセッティングしていきます。
まずは、メスティンの大きさの目安となるように、メスティンの上にクッキングシートを被せて、上からしっかりと押さえてメスティンの大きさの型をとります。
四隅に切れ込みを入れて、写真のようにメスティンの形に合わせてクッキングシートをセッティングしましょう。
生地は親指と人差し指を使って、丸くちぎり取るようにすると形がキレイになります。 メスティンにキレイに収まるように大きさを考えて成形していきます。
成形した生地をメスティンにセッティングしましょう。
今回は6等分のちぎりパンを作りましたが、4等分や2等分などその時の食べ方や気分に合わせて自由に成形して大丈夫です。
焼き工程
いよいよ、焼き工程です。クッキングシートを被せる様にして蓋を閉めます。
全方面から満遍なく焼けるように、メスティンのハンドルを取りました。
メスティンがとっても熱くなるので軍手などを必ず使うようにしましょう。 バーナーの極弱火で焼いていきます。
メスティンの上面や下面、側面など満遍なく熱が行くように少しずつ加熱部分をずらしながら焼き工程を進めていきます。
(・・・あら、猫ちゃんが隅っこにいるのに気付いた方いらっしゃいますか?何度も何度も、遊んでよ〜!!と来たのですが相手出来ずにいたら、横に置いておいた椅子にツマラ無さそうに寝ちゃいました(笑)パン作りの後に思う存分遊んであげました♪)
だいたい10分くらい経つとパンが焼けるとってもいい匂いがしてきます。いい匂いがしてき始めたら、ちょっとだけ蓋を開けて様子を見てみます。まだ、もう少し焼き色が欲しいのでもう一度、バーナーの火にかけていきます。
ここまで出来たら、焼き色の様子を見ながら好みの焼き色に仕上げていきましょう。
出来上がりはモチモチふわふわ
いい感じの焼き色に仕上がってきました。
火から降ろして、お盆の上などにひっくり返します。
裏面、側面も良い焼き色に仕上がってますね♪ほんのり甘くて優しい、とっても良い匂いがしてきますよ。
焼き立ては、表面カリッと中はふんわり。何も付けずに食べても優しい甘みが口に広がって美味しく食べる事が出来ます。
翌日も、柔らかいパンが美味しく頂けます。
メスティンパン作りで念願の手作りパンに挑戦!
今回は、アウトドアでもパン作りが楽しめるように 「お手軽」という事に注目してパン作り をしてみました。なので、材料をいれる順番などは牛乳(豆乳)とバターを入れる順番以外は特に気にせずにポイポイとフリーザーバックに入れてOKです。
バターを入れるタイミングは注意して下さいね♪
火加減は極弱火で焼いて、一ヶ所に熱がいきすぎないようメスティンをずらしたり、ひっくり返したりしながら、 手間を楽しむのも手作りパンの醍醐味だと思います。
今はまだ、思い通りにキャンプや登山などのアウトドアを楽しむ事が出来ない方も多いと思います。いつかのお外ご飯に思いを馳せ、 おうち時間を利用してパン作りの練習をしてみてはいかがでしょうか。
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