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【ガーデニング】木立性ベゴニアを部屋のインテリアとして飾ろう!特徴や育て方を紹介

空へ真っ直ぐと伸びた茎の先に、シャンデリアのような豪華な花ふさを付ける木立性ベゴニア。赤・ピンク・白の花があるほか、葉の形や模様のバリエーションが豊富なので、インテリアとして部屋のアクセントにおすすめです。

同じくカラーリーフで観葉植物として親しまれるレックス・ベゴニア(根茎性ベゴニア)がありますが、木立性ベゴニアの方が枯れにくく、初心者でも育てやすいです。

この記事では、木立性ベゴニアの特徴や育て方をご紹介します。

木立性ベゴニアをはじめ、ベゴニアの仲間は世界中に分布し、園芸品種も豊富にあります。性質も外見もさまざまで、屋外で育てる園芸用や室内で育てる観葉植物用とあり、表情豊かで魅力的な植物です。

その中でも木立性ベゴニアは茎が木質化し、低木のような姿で樹高が2〜3mほどまで大きくなることもあります。 ほかのベゴニアよりも丈夫な性質なため、管理がうまくできていなくても枯れにくい です。

どの種類も葉が個性的なので、部屋のインテリアアイテムとして飾ると、印象深い空間を演出してくれます。

木立性ベゴニアの特徴

木立性ベゴニアの基本情報

  • 英語名:Begonia upright stemmed
  • 学名:Begonia
  • 科属名:シュウカイドウ科シュウカイドウ(ベゴニア)属
  • 特性・形態:常緑性多年草
  • 樹高:20〜300m
  • 原産地:南米
  • USDA zone:8a〜11b
  • 耐寒性:やや弱い
  • 耐暑性:普通
  • 耐陰性:なし

USDA zone とは
United States Department of Agriculture Plant Hardiness Zone(米国農務省 植物の耐寒性地帯)の略。 米国農務省 が開発した、寒さの段階を13のレベルに分け、植物の耐寒性レベルを数値とマップで明瞭化した指標です。造園やガーデニングをするうえで、植物がどの地域で、どれくらいの寒さまで耐えられるのかを確認するために使います。日本では気象庁の観測データを元に、都道府県市町村ごとにレベル分けされています。※指標は、植物を屋外で育てたときの目安。
参考: Japan Plant Hardiness Zone

木立性ベゴニアは4つのタイプがある

地面から真っ直ぐと伸びる木質化の茎と、シャンデリアのような花ふさが特徴の木立性ベゴニア。実は、 品種によって茎の伸び方が異なり、以下4つの種類があります

  1. 矢竹(やたけ)型
    比較的茎が太く、竹のような節が太くなります。樹高が限界まで伸びると、地面から新しい芽が出ます。
  2. 叢生(そうけい)型
    地面からやわらかい草質な茎が伸び、その先からたくさんの茎が枝分れします。葉数が多く、こんもりとした姿になります。
  3. つる性型
    細い茎がつる状によく伸びます。
  4. 多肉茎型
    茎が多肉質で、矢竹型のように地面から直立して伸びます。

木立性ベゴニアの鉢を購入しよう!上手な選び方

基本的に木立性ベゴニアが店頭に並ぶのは、 開花時期の5〜8月ごろ です。この時期は、花が咲いているため、花の色がわかり、さまざまな種類が選べます。

開花株を購入する場合は、下葉が落ちずに付いていて、節と節の間隔が狭い太い茎を選びましょう。さらに、若い花ふさが上部にたくさん付いていると、開花を長く楽しめます。

また、葉肉が厚く、傷や病斑がないことも確認してくださいね!

木立性ベゴニアの基本的な育て方

置き場所

基本的に木立性ベゴニアは、室内の明るい日陰に置くのがベスト。よく開花させるために、暗過ぎる場所はできるだけ避けましょう。

水やり

春から秋には、木立性ベゴニアの鉢植えの表面が乾いたら、水をたっぷりと与えます。ただし、冬は生長の流れが緩やかになるので水を控えましょう。過湿にすると腐りやすいので、水やりをする前に、土が乾いているかどうか指で確認すると良いです。

肥料

生長期の春から秋にかけて、置くタイプの緩行性化成肥料を2ヶ月ほどの間隔で、規定量与えましょう。水やりの代わりとして、液体肥料を与えるのもおすすめです。

ただし、水切れを起こして葉や茎がしおれているときや、株が弱っているときに肥料を与えてしまうと枯れてしまう場合も。元気がないときは、肥料の代わりに液体タイプの活力剤を与えてください。

冬越し

基本的に室内の明るい日陰におき、過湿に注意しながら水やりをします。冬の間は、土の質と乾き具合によりますが、月1回のペースで大丈夫です。葉が下に垂れているときに与えるのが、失敗しにくくておすすめです。

病害虫

病気

木立性ベゴニアには、主に以下3つの病気が現れることもあります。

  1. 灰色かび病
  2. うどんこ病
  3. 斑点細菌病

① 灰色かび病

梅雨の時期など、長期間の雨が続き、温度・湿度が高くなると、葉の一部に大きな淡褐色病斑が発生します。徐々に中心部分が破れ、次第に花びらにも発生します。長期的放置すると、全体が灰色のかびで覆われるようになる場合も。

② うどんこ病

春と秋には葉に白い粉が吹いたように斑点ができる場合もあります。大きく広がると光合成の阻害となり、生長の流れが悪くなります。株の中が高温多湿な状態にならないように注意し、湿度が高いときには葉にかからないように水やりしましょう。

③ 斑点細菌病

はじめに葉の裏面に濃い緑色の小さな斑点ができ、徐々に褐色をした輪っか状の病斑が表面にも広がります。風や水やりで他のものに感染しやすいので、発病した木立性ベゴニアは別に避けておくか、廃棄しましょう。

害虫

アブラムシ

比較的暖かい春と秋にアブラムシが発生しやすいです。屋外で管理していると、茎の先端や新芽に付き吸汁していることもあるので、注意深く観察し薬を散布してから、室内に取り込みましょう。

失敗しない木立性ベゴニアの管理のコツ

木立性ベゴニアは、暖かくなる4月下旬ごろから戸外で管理できます。ただし、梅雨の時期はテラスや軒下で管理することがポイント。雨がずっと当たっていると、土が乾かず根腐れを起こしたり、花が落下したりすることも。

7〜8月は寒冷沙などで遮光しながら、風通しを良くしましょう

また、土をしっかりと乾かしてから水をたっぷり与えるのがコツです。

木立性ベゴニアの花を長く楽しむコツ

木立性ベゴニアの花がポロポロと散りはじめたら、花ふさの元から取り除きます。

また、 5℃以上に保てれば冬越しができますが、10℃以下だと次に開花が望めません15℃以上の温度が保てると、冬でも開花するようになり、通年観賞できます

木立性ベゴニアの花が落ちるときは

空気が極度に乾燥すると、木立性ベゴニアは花をよく落とすようになります。できるだけ、 鉢の周辺が乾燥しないように管理する と良いです。

鉢の周りの地面に打ち水をしたり、霧吹きをしたりして空気中の湿度を保ちましょう。

まとめ

ユニークな色や形をした葉と、シャンデリアのような美しい花が楽しめる木立性ベゴニア。ベゴニアの中では、比較的暑さや寒さにも負けない生命力があり、初心者でも枯らしにくくて育てやすい観葉植物です。基本的な育て方を知っていれば、毎年花を観賞でき、樹木のように大きく育てることもできます。

種類も豊富なので、インテリアのテーマや雰囲気にあわせて、お気に入りの木立性ベゴニアを見つけてみてくださいね!

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