【紅葉の嵐山見どころ2023】その魅力やモデルコースまで詳しく解説
京都の秋と聞いて「嵐山」を思い浮かべる方も多いはず。秋には嵐山中が紅葉に彩られ、その絶景は人々の心を惹きつけてやみません。
しかし、見どころが多すぎてどう観光すればいいのか迷ってしまう、という方もいるのでは?秋の嵐山観光を制する4つのポイントをご紹介します!
※公開済みの記事を2023年9月21日に更新しました。
INDEX
絶対に押さえたい!嵐山の定番紅葉スポット3選
日本紅葉の名所100選にも選ばれた「渡月橋」
「月が橋を渡るように見えた」という逸話から名付けられた渡月橋。名前の成り立ちを聞いただけでもロマンティックで心がときめきますよね。 嵐山のシンボルとして四季折々の表情を見せてくれますが、秋の紅葉絶景は別格! 赤や黄色の鮮やかな錦に染まった嵐山を背景に、美しい渡月橋がかかる風景はとても美しくうっとりするほど。
近くにはカフェ「アラビカ京都 嵐山」があるので、 温かいコーヒーを片手に紅葉を眺めながら橋の上を歩くのもおすすめですよ。
◆詳細
- 住所:京都市右京区嵯峨中ノ島町
- アクセス:嵐電「嵐山駅」徒歩約3分/JR線「嵯峨嵐山駅」徒歩約15分
早朝参拝で朝日に輝くモミジを鑑賞「天龍寺」
紅葉名所となっている世界遺産がたくさんある京都府。中でも臨済宗大本山である天龍寺の紅葉は、なんとも言えない雅な雰囲気があります。
京都の西端にあることから朝日が一番最初に当たるとされ、 早朝の景色が最も美しい と言われています。 毎年紅葉シーズンには朝7:30から早朝参拝が行われており 、人も少ないのでゆったりと参拝ができますよ。
そんな天龍寺の一番の見どころは 「曹源池庭園」 。真っ赤に染まる嵐山を借景とした庭園だけでなく、庭園内にある池の水面に映る紅葉の幻想的な光景も必見です。
◆詳細
- アクセス:嵐電「嵐山駅」徒歩2分/JR線「嵯峨嵐山駅」徒歩10分
- 参拝時間:8:30~17:00 ※季節や行事の都合により変更となる場合があります
- 入場料(庭園拝観料):高校生以上500円、小中学生300円※諸堂参拝は100円追加
- 駐車場:あり
車窓から保津峡の紅葉を間近に楽しむ「嵯峨野トロッコ列車」
京都の秋の風物詩とも言える保津峡の紅葉もまた、外せない紅葉名所のひとつ。その 保津峡沿いを走っているのが嵯峨野トロッコ列車 です。紅葉のビューポイント周辺では速度を落として走行してくれるため、渓谷の美しい風景を間近で余すことなく堪能できるのが魅力。例年10月中旬~12月上旬頃まで 保津峡のライトアップ も行われており、光に照らされる紅葉の風景を楽しむことができます。
トロッコ列車の座席は立ち席と座り席があり、それぞれメリットがあります。 立ち席であれば紅葉がよく見える側の窓に移動することができ、座り席であれば約30分の乗車時間をゆったりと過ごせます。ただ、立ち席の人が多くなると座り席からは窓から以外の景色が見づらくなるので気をつけて!
◆詳細
- アクセス:トロッコ嵯峨駅 JR線「嵯峨嵐山駅」から徒歩約1分/トロッコ亀岡駅 JR線「馬堀駅」から徒歩約10分
- 運行期間:2023年3月1日~2023年12月29日
- 片道運賃(個人):大人880円、子ども440円(全区間共通)
風流を楽しみたい 今に続く貴族の舟遊び
スリリングorゆったり あなたはどちらが好み?
平安時代、嵐山は貴族たちの保養地として絶大な人気を誇っていました!そんな嵐山では、貴族たちが楽しんだと言われる2大舟遊びが今でも体験できます。 「保津川下り」でスリル満点な川下りを楽しんでもよし、「屋形船」に乗って優雅な気分を味わってもよし。 船に乗りながら山々の大自然を眺めていると、紅葉に包まれるような感覚も味わうことができますよ。
ここからはそれぞれの舟遊びの魅力をご紹介します!
保津川下りでスリリングな絶景巡りを満喫
保津峡の絶景を楽しむ方法はトロッコ列車だけではありません。紅葉煌めく保津峡を川から眺めるのもおすすめの体験です。 「保津川下り」では、亀岡から嵐山までを約2時間かけて旅をします。 船中では船頭さんの楽しいガイドを聞けると評判。保津川下りの歴史から見どころまでユーモアたっぷりに話してくれるので飽きることがありません。
なんと道中には 「コンビニ船」 が!コンビニ船ではビールなどのお酒、おでんを始めとするつまみから、団子といった甘味まで、船旅のおともを手に入れることができます。 ビールとおでんを楽しみながら川面に映る美しい紅葉を眺める 、なんて贅沢なひとときを過ごすのも素敵ですね。船上から、色とりどりの紅葉のグラデーションと美しい保津川とのコントラストを存分に満喫しましょう。
もみじ船に乗って贅沢な船旅へ出かけよう
大堰川の舟遊びの代表格とも言える屋形船 に乗り込んで、嵐山の風景を楽しむことができる嵐峡巡りへ出かけてみませんか?秋の本番を迎えるとあたりは紅葉に包まれます。屋形船で風光明媚な秋の風景を巡っていると、平安時代の貴族たちの気分を味わうことができます。季節を映す川面を眺めながら、しっとりと優雅な嵐山時間を過ごしてみてください。 貸し切り遊覧船であれば飲食物の持ち込みも自由 なので、軽食や好きな飲み物を持参して仲間と一緒にワイワイ船旅を楽しむのもいいですね。
そんな和舟を操っているのは、伝統の技術を受け継いだ熟練の船頭さん。細くしなる竹の竿一本だけで舟を自由自在に操ってしまうんです!風景だけでなく、 日本が誇る職人技を間近で見ることができるのも屋形船の醍醐味 と言えるでしょう。
週末や連休は大混雑!快適に観光を楽しむポイントとは?
穴場時間を狙うのは嵐山観光の鉄則
季節を問わず観光客で賑わう嵐山ですが、特に人気の紅葉シーズンは混雑必至。道路や有名な観光スポットなどは大混雑になることもしばしば...。平日に訪れるのがもちろんベターですが、それに加えて観光する時間帯も考えておくといいかもしれません。
特に寺院は紅葉の時期だけ早朝参拝をしている場所もあります し、閉館する少し前の時間を狙うのもおすすめです。拝観時間や道路混雑の状況は事前にしっかりチェックしておきましょう!
行列を尻目にスムーズにアクティビティを楽しもう
嵯峨野トロッコ列車や保津川下り、屋形船など、 人気のアクティビティは2~3時間待ちになることも! せっかく嵐山を訪れたのに待ち時間だけで時が過ぎていくなんて、もったいないですよね。
快適に紅葉を楽しむならば、 ツアーや事前予約でしっかりと席を確保しておく ことが大切です。人気アクティビティは早めに受付終了してしまうこともあるので、旅行日が決まったら最優先で予約をしましょう。
◆嵯峨野トロッコ列車
乗車1ヶ月前の10:00からインターネットでの事前予約を受付けています。 なお、JR西日本の京阪神の発売駅に行けば座席の指定も可能。保津川沿いを眺める時間が長い、進行方向に向かって右側の偶数席(AとD)を取るのがおすすめですよ。
◆保津川下り
当日乗船場窓口でチケットを購入することができますが、土日祝や紅葉のピークシーズンには購入待ちの行列になっていることも…。混雑を避けるには、 公式サイト・各旅行会社での事前予約がおすすめ です。当日チケットを買う場合は、8:00過ぎまでに乗り場へ行くことがマスト。
◆屋形船
こちらも当日参加だと待ち時間が生じてしまう場合があります。特に人出が多くなる11:00頃からは大混雑!ゆったりと船旅を楽しむのならば、 8時台の貸し切り遊覧船を予約しておく といいでしょう。朝食や温かい飲み物を用意して、静寂の嵐峡を優雅に巡りながら嵐山の紅葉を独り占めしちゃいましょう!
予約必須の京都グルメも事前にチェック
嵐山の周りは散策ついでに寄りたくなる素敵カフェの宝庫! また食べ歩きグルメも盛んで、「古都芋本舗」の大玉みたらしや「嵐山ルマン」のデニッシュたいやき、「嵯峨豆腐 三忠」のカレーパンなど目移りするほど美味しそうなものがたくさん。
ただ混雑しているとお店に入るのもひと苦労することも。嵐山には素敵な景色を眺めながら食事ができる茶屋や懐石料理屋がたくさんあるので、 事前に予約を済ませておくと観光の合間に食事をスムーズに楽しむことができます。
初めての嵐山でも安心なモデルコースをご紹介
紅葉スポットをくまなく巡る王道コース
京都市内から電車利用+徒歩観光で組んだ王道コース
■嵐電「嵐山駅」から渡月橋へ(滞在時間約30分)
■天龍寺で早朝拝観・ 曹源池庭園の紅葉鑑賞(滞在時間約1時間)
■山寺巡り(約4~5時間)
- 竹林の小径と野宮神社を散策
- 常寂光寺:重要文化財である多宝塔の堂々たる佇まいに息を呑む。展望台からは嵯峨野の街並みと紅葉を一望。
- 小倉山 二尊院:参道を覆う紅葉のアーチに見惚れる。紅葉した木々で深紅に染まる本堂も見どころ。
- 祇王寺:紅葉と苔のコラボレーションを楽しめる。 ・厭離庵:素朴だが風情のある山門と紅葉のコラボレーションが見事。
- 宝筐院:石畳を覆う紅葉に感動。本堂の中から外を見ると額縁の紅葉を楽しめる。
■嵐山商店街エリアを散策・お土産探しやカフェ巡り(滞在時間約2時間)
■宝厳院で幻想的な紅葉ライトアップを堪能(滞在時間約1時間)
※ライトアップは2023年 11月11日(土)~12月3日(日)を予定しています。
■夜の嵐山駅「キモノフォレスト」を鑑賞
嵐山を遊び尽くす体験コース
人気のアクティビティを満喫できる体験コース
■貸切屋形船で優雅な朝を迎える(乗船時間約1時間)
■渡月橋~天龍寺~竹林の小径を徒歩で散策(約1時間30分)
■トロッコ嵯峨駅から嵯峨野トロッコ列車に乗車(乗車時間約30分)
■トロッコ亀岡駅で下車し、保津川下りを体験(乗船時間約2時間)
※船内は飲食の持ち込みが可能なので、軽食を持参してもOK!
■嵐山商店街エリアを散策・お土産探しやカフェ巡り(滞在時間約2時間)
■嵐山温泉「駅の足湯」:嵐電嵐山駅ホーム内にある足湯。1日アクティブに動いた後は、京都駅に帰る前に立ち寄ってみるのがおすすめ。足湯に浸かりながら「キモノフォレスト」も眺められる。
何度だって訪れたい!秋の嵐山は魅力の宝庫でした
今回の記事では、紅葉に染まる秋の嵐山の魅力をたっぷりとお伝えしました。
見どころもアクティビティもたくさんある嵐山。一度ならず何度も足を運びたくなる魅力がそこにはあります。例年の紅葉見頃は11月中旬・11月下旬~12月上旬ですが、紅葉情報もしっかりとチェックしてプランを立てましょう。 今年の秋は紅葉狩りをしに嵐山を訪れてみてはいかがでしょうか?
やってみよっか?