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アルファ米を災害用備蓄品に!おすすめの理由と美味しく食べる4つの方法

豪雨による河川の氾濫や土砂崩れ、地震による家屋倒壊や道路網遮断など、自然災害による人身被害がどんどん身近になっています。そのため、個人の防災意識も高まり、災害に対する備えをする人も増えているでしょう。

今回は、備蓄品として優秀なアルファ米をご紹介します。

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そもそもアルファ米とは

アルファ米は、 炊きたてのご飯を熱風で急速に乾燥させた製品 です。インスタントラーメン(ノンフライ麺)も、蒸した後に熱風で急速乾燥させて作られています。まさに インスタントラーメンの親戚 ですね。

最近では、フリーズドライ製法で作られたものも登場しています。フリーズドライは、炊き上げたご飯をすぐに冷凍し、そのまま乾燥させる製法です。

フリーズドライ製法 で作られたアルファ米の特徴は、熱風乾燥製法に比べて、 戻る時間が早い こと。そして、 そのままでも食べられる ことです。

乾燥させる工程で、お米に穴が多く開くと言われていて、水やお湯を加えずともやわらかいのでそのまま食べることができるのです。

熱風乾燥製法 で作られたアルファ米は、製造工程中お米の構造をあまり崩さないので、 ごはんのもっちりした食感と噛みごたえが楽しめる 製品が多くなっています。

アルファ米が備蓄品として優秀な理由

災害時でも、いつものお米が食べられる

水やお湯を入れて待つだけ で、いつものおいしいご飯が食べられる画期的なアルファ米。

製品にもよりますが、水を入れて60分、またはお湯を入れて15分待てば、食べられるものが多いです。

災害時や遭難時などは、火が使えない ことも多く、水を加えるだけで食べられるアルファ米は、そういった状況で大変重宝します。

なぜ水を加えるだけで食べられるのでしょうか。

通常、生米のままでは、とても固く食べられません。これを 加水加熱して炊き上げる ことで、 固いデンプンをやわらかいデンプンに 変えます。このことを アルファ化 (糊化)といいます。

アルファ化したデンプンは、時間の経過とともにベータ化(老化)します。服に付着したご飯がカピカピに固くなる現象がまさにベータ化です。

この状態になると、生米のような状態に戻ってしまい、再び炊かなければ食べられません。

アルファ米は、水分をコントロールしながら急速に乾燥させることで、 「アルファ化」状態を保っている 製品です。水分が抜かれた穴に、 水を再び注がれることで、元通りの炊きたてご飯になる のです。

長期間備蓄できる

アルファ米は、メーカーによりますが、製造から 5年 もの長い期間 常温で保管できる ため、災害時の備蓄品としてよく使用されます。

急速乾燥させていて水分保有率がとても少ないため、微生物繁殖の余地がなく 腐敗しません

袋には酸素が通りにくいものを使用し密閉。さらに脱酸素剤も封入し、酸化から守り、 ご飯のおいしさを保っています

食べ慣れた味でバリエーションも豊富

製品は白いご飯のほかにも、五目ご飯やおこわ、ピラフなどの味付けされたご飯もあります。

豊富なバリエーションから選べるため、長期間の避難生活となっても、いつもの食べなれた味が安心を与えてくれるでしょう。

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5年保存、常温での備蓄が可能です。 注水線までお湯を注ぎ、待つこと15分でご飯ができあがります。 (非常時は15℃の水で60分) 乾燥米粥はお湯を注ぎ、5分でおかゆができあがります。

アルファ米をよりおいしく食べる4つの方法

備蓄品はできるだけ使わないに越したことはありません。アルファ米は長期間常温保存できると言っても、5年で入れ替えの時期がきます。

アルファ米が大量に余っても、破棄せずおいしく食べられる方法をご紹介します。

水で戻して雑炊や炒飯に

アルファ米は、水を加えて60分待つだけで食べられる状態になります。「冷めたお弁当のご飯」に近く、私は好みです。お湯で戻したものよりも、 香りが少ない ので、食べやすいと感じました。

そのままでもそれなりにおいしいのですが、注水しておいて1~2時間後、雑炊や炒飯にするのもおすすめです。忙しい日のお昼ご飯などに、いかがでしょうか。

注水するだけなので、まったく手間いらず。 簡単に調理用のご飯が手に入ります 。雑炊や炒飯にすれば、気になる香りがなくなり食感も均一になるので、よりおいしく食べられます。

お湯を入れたパックをタオルなどで保温する

アルファ米は、お湯を入れて15分待つことでも食べられます。オススメのアレンジ方法は、 保温 です。

お湯を入れた直後、そのままではだんだんと冷めていきます。これをタオルなどで保温すると、 より粘りがでて温かい状態 で食べられます。水の入り方も均一になるので、 食感にムラがなくなり おいしく感じました。

アルファ米を保温するための、カバーも販売されています。これらを活用すれば、アウトドアでも効率的に保温でき、おいしく食べられますよ。

ランチ用のアルミが内側に貼られた保冷・保温ケースなどでもよさそうですね。

レンジでチン

アルファ米はなんと「レンジでチン」して調理することも可能です!尾西食品HPで紹介されていた方法を参考にして私も試してみました。

  1. 深めの器(どんぶり等)にアルファ米1袋分(100g)と水([1]170ml,[2]120ml)を入れ、よくかき混ぜる
  2. ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600Wの場合)で4分加熱する。
  3. 電子レンジから取り出し、よくかき混ぜて再度ラップをかけて3分半蒸らす。
  4. 水気を飛ばすため、ラップを外し、かき混ぜてから電子レンジ(600Wの場合)で30秒加熱する。
  5. 電子レンジから取り出し、最後にかき混ぜて出来上がり。


試食すると感動! まず、香り。

私はお湯で戻したときの アルファ米特有の香り が好みでなかったのですが、今回レンジでチンしたものは、それが なくなっていました 食感と粘り気も好みに 仕上がっており、とてもおいしく感じました。

レンジは、いまやどの家庭にも一台ある家電。 調理も簡単 なので、 誰でも再現できる 可能性は高いと思います!

洗い物が少なく、プラスチックコンテナを使えばその後冷凍保存もしやすいので、とても調理しやすかったです。

レンジがある場合は、レンジでチンをおすすめします!

鍋で炊く

鍋でアルファ米を炊くこともできます。同じく尾西食品HPで紹介されていたので、そちらを参考に私も試してみました。鍋底の焦げつきに注意は必要でしたが、難なく再現できました。

  1. 厚手の鍋に水(注水量分220ml~250ml)を入れ、火をかけ沸騰させる。
  2. 沸騰後中火にし、アルファ米1袋分を入れ、へら(耐熱性)等でかき混ぜながら水気がなくなるまで(約5分)煮て炊き上げる。(鍋底に膜が張る程度まで水分を飛ばす)
  3. 水気がなくなったら火を止め、蓋をして約5分蒸らす。
  4. 鍋の蓋を開け、へら(耐熱性)で余分な蒸気をとばすように軽く混ぜてから器に盛り、できあがり。

こちらも、アルファ米の特有の気になる香りがなく、 程よい粘り気がでてアツアツの状態 だったので、とてもおいしく感じました。

水分の蒸発量の見極めが難しく 、料理人の腕でおいしさが左右されるところが、難点と言えば難点。実際、筆者は少し芯を残してしまいました。

災害の備えにアルファ米を

アルファ米は、備蓄品としてとても優秀です。水だけでいつものご飯が食べられるうえ、味付けのバリエーションも多く、長く常温保管もできます。

近年、豪雨や地震、台風などの自然災害はどんどん身近な存在になってきています。他人事にせず、災害に対する備えをしっかり行っておくことが大切でしょう。

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