屋久島でトレッキングを楽しもう!必要な装備の基本情報まとめ
日本初の世界自然遺産のひとつ、屋久島。その雄大な自然を楽しむため、屋久島旅行ではトレッキングに挑戦したいと考える方も多いのではないでしょうか。
この記事では屋久島でのトレッキングに必要な装備についてまとめています。事前準備の負担を減らすためのレンタル装備や食事付きツアーについても紹介しますので、ぜひ旅の計画の参考にしてみてください。
INDEX
トレッキングに必要な装備 服装編
登山靴
初心者でも挑戦しやすい白谷雲水峡・苔むす森までのコースで半日、屋久島で一番人気の縄文杉トレッキングの場合は丸一日かかります。 コースの長さや自分のトレッキング経験に合わせて靴を選びましょう 。長時間歩く場合には足首がしっかりと固定されるハイカットのトレッキングシューズがおすすめですが、初心者の方や短時間コースの場合にはミドルカットやローカットのシューズを選ぶと歩きやすいです。また、雨に備えてソール(靴底)が防水で滑りにくいものを選びましょう。
自分で用意するのが難しい場合には、 登山靴のレンタルが含まれたトレッキングツアー がおすすめです。ガイドや知識豊富なスタッフに相談して靴合わせができるので、初心者の方でも安心です。なお、スニーカーは不可ではないですが、雨が降った場合に歩きにくく滑りやすいため、長時間の山道の歩行にはあまり適しません。
レインウェア
年間雨量の多い屋久島でのトレッキングに欠かせないのがレインウェア。 耐久防水性と透湿性(水分を外側へ逃がす性能)を備えたゴアテックス素材 がおすすめです。ポンチョタイプのビニール製のレインコートではなく、上下分かれた動きやすいレインウェアを用意しましょう。標高の高い山では平地より気温が下がり、風がある場合にはさらに体感温度は低くなります。 レインウェアは防寒着としても役立つ ので、季節・天候に関わらず準備してください。
シャツ・パンツ
トレッキング用のインナーの他、 速乾性・伸縮性のある素材 であれば、スポーツウェアや普段着のTシャツ・長袖シャツなどでも大丈夫。パンツは動きやすいロングパンツの着用が基本です。夏場にショートパンツや半ズボンを着用する場合には、下にタイツを履きましょう。防寒や怪我防止だけでなく、関節や筋肉への負担を軽減できる登山用タイツもあるので、用途に応じて選んでみてくださいね。 汗や雨を吸収してしまう綿素材のインナーや、固い素材のジーンズは避けましょう 。
ソックス(靴下)
クッション性のある厚手の靴下が適しています。吸水速乾性やサポート性に優れた登山用ソックスもおすすめです。
グローブ(手袋)
トレッキング中は怪我防止や防寒用にグローブを装着します。それに加えて、 冬季は防風仕様のグローブ 、 夏季は速乾・防水仕様のグローブ など、 季節や目的に応じて選ぶ と良いです。ない場合には軍手で代用することも可能です。
帽子
山中では日陰が多いため必須ではありませんが、夏には日焼け・熱中症防止、冬には防寒、急な雨の際には視界の確保に役立ちます。天候や必要に応じて着用しましょう。
トレッキングに必要な装備 持ち物・アイテム編
ザック・ザックカバー
トレッキングにはショルダーバッグや普段使いのリュックサックではなく、ザックもしくはパックと呼ばれる登山用のバックパックを使用します。肩と腰のベルトで支えられるため、重心がぶれず、歩きやすいのが特徴です。 コースの所要時間や日数に合わせて必要なサイズが変わり、形や重さも様々なので、登山用品店で実物を実際に背負ってみて選ぶと良い です。また、屋久島では急な雨の可能性もあるため、防水のためザックカバーも合わせて準備しましょう。
ザックのレンタルが可能なお店 や、 レンタル装備付きのトレッキングツアー もあるので、自分で用意するのが難しい場合にはレンタル品の利用を検討してみてくださいね。
ヘッドライト
日帰りのトレッキングでも、出発が早朝だったり、行程が遅れて下山時に日が暮れてしまったりすることがあります。 ヘッドライト(ヘッドランプ)は安全のため必ず携行しましょう 。 縦走コースでキャンプを含む場合には懐中電灯もあると便利ですが、日帰りの場合には両手が自由に使えるヘッドライトのみで大丈夫です。
ストック
ストック(トレッキングポール)は必須ではないものの、 長時間歩行時の体への負担を和らげてくれるアイテム です。近年では折りたたみ式で軽量・コンパクトなストックが多く、安価なものでは3,000円程度で購入可能なので、必要に応じて検討してみてくださいね。
雨具
屋久島のトレッキングでは雨対策が必須。 レインウェアだけでなく、折りたたみ傘も持っていた方が良いアイテム です。休憩時や食事の際に屋根がない場合が多いため、雨の中でお弁当を食べるときや、ザックから荷物を出し入れするときに傘があると便利です。
また、最初から雨の可能性が高いと分かっている場合には、レインウェアに加えて登山用スパッツ(ゲイター)を用意しましょう。パンツから靴への雨の侵入を防ぎ、泥除けにも役立つので悪天候時の歩行を快適にしてくれます。
水筒・ペットボトル
屋久島のトレッキングコースでは水場は豊富にあり、沢の水を汲むことができます。水筒もしくは500mL程度のサイズのペットボトルを1本持ちましょう。
弁当
トレッキングの途中でお弁当を購入できるような場所はないため、必ず持参してください 。屋久島ではトレッキングや登山客が多いため、市街地にはお弁当屋さんが複数ある他、宿に頼めばお弁当を用意してもらえる場合があります。なお、早朝に受け取る必要があるため、前日までに忘れずお弁当の予約をしておきましょう。当日では購入できないこともあるので要注意です。
トレッキングのための食料調達が心配な方や、手間を減らしたい場合には、後述のお弁当や食事付きのツアーを検討してみてくださいね。
行動食
行動食とは、移動中や休憩時に栄養補給のために摂取する携帯食料です。飴やチョコレート、ナッツ、飲料ゼリーなど、手軽に糖分やエネルギーを補給できる物を携行しましょう。また、元気に楽しく歩けるよう、好きなおやつを用意するのも大切です。
携帯トイレ・トイレットペーパー
トイレは主に山小屋付近に設置されていますが、それ以外の場所には基本的にありません。しかしながら、携帯トイレ用のブースが数箇所に設置されているため、携帯トイレを持っていると安心してトレッキングを楽しむことができます。トイレットペーパーも設置されていない場合があるので、必要な分だけ持つか、代替品としてティッシュペーパーを多めに持つことをお勧めします。 トイレや携帯トイレ用ブースの設置数はトレッキングコースによって異なるため、事前にルートマップで確認してくださいね。
ゴミ袋
屋久島に限らず、トレッキングや登山では、 ゴミを持ち帰ることが大原則 です。ゴミ袋は必ず持って行きましょう。携帯トイレを利用した場合も自分で持ち帰る必要があるため、しっかり密閉できるビニール袋を予め用意しておくと良いです。
携帯電話・腕時計
緊急時の連絡用に、携帯電話・スマートフォンは忘れないようにしましょう。携帯電話のカメラでたくさん写真や動画を撮影する場合には、念のためモバイルバッテリーを持ち、充電切れのないよう注意してください。 また、携帯電話の時計機能や腕時計で歩行ペースや下山までの時間配分をチェックすると良いですね。
地図・コンパス
携帯電話・スマートフォンで代用可能ですが、山中では電波や通信状況が不安定な場合もあります。とくにツアーガイドの同行がなく、個人やグループでトレッキングをする場合には、万が一の事態に備えて登山地図やコンパスも持つと安心です。
救急セット・常備薬・保険証
長時間のトレッキングでは、転倒による怪我や足の痛み等、トラブルが発生してしまう可能性もあります。応急処置ができるよう、包帯や絆創膏、消毒液等をまとめた救急セット(ファーストエイドキット)を用意しておくと良いです。
また、気温や天候の変化、標高差によって腹痛や頭痛が起きることもあるので、常備薬も携行しておくといざというときに役立ちます。万が一の事態に備え、保険証も持ちましょう。
季節・行程によって必要な装備
【夏季】日焼け止め・虫除けスプレー
夏にトレッキングを計画されている方は日焼け止めと虫除けスプレーを持ちましょう。また、夏はとくに汗を多くかくので、着替えやタオル、スポーツドリンクの粉等も準備しておくと良いですね。
【冬季】防寒着
秋から冬にかけては、気温や体感温度に合わせて重ね着で調節しましょう。薄手のフリースやネックウォーマーなど、軽くてコンパクトに持ち運べる物があると便利です。
【キャンプを含む場合】シュラフ(寝袋)・テント
宿泊を含む行程の場合には、シュラフ(寝袋)が必要です。また、断熱性と快適な睡眠のため、シュラフの下に敷くマットもセットで持って行きましょう。 屋久島の山小屋は基本的に避難小屋として設けられており、水場やトイレは近くに設置されていますが、電話や電気は通っていません 。宿泊時に使う物はすべて自分で持っていく必要があります。 また、山小屋は宿泊に利用できますが、GWや夏休み等、ハイシーズンには混雑で利用できないケースもあるため、テントの持参も必須です。ツアーでは担当ガイドがテントを持参する場合が多いので、予約時に確認してくださいね。
屋久島トレッキングで準備の負担を減らすには?
レンタル用品・レンタル装備付きのツアーの活用
トレッキング装備だけでなく通常の旅行用品も必要なので、屋久島旅行はかなりの大荷物になってしまいますよね。 屋久島には登山用品店やレンタル用品店もあるため、現地でトレッキングの装備を整えたり、必要な物だけレンタルしたりすることも可能です 。
とくに旅行の荷物を少なくしたい方や、レンタル品の受け取り・返却の手間を減らしたい方は、装備レンタルが含まれたツアーを検討してみてください。靴・ザック・レインウェアのレンタルセット付きツアーや、フル装備レンタル可能なツアーなど、様々なプランやオプションが用意されているので、お持ちの装備に合わせて決めることができます。また、ツアーでは屋久島を熟知したガイドがルート案内だけでなく装備の使い方、悪天候の際の歩き方のコツなども教えてくれるので、初心者の方にもおすすめです。
食事付きツアーへの参加
装備の支度に気を取られると忘れてしまいがちなのが、トレッキング中の昼食や食料の調達。屋久島にはスーパーやお店はありますが、大手コンビニチェーンはありません。気軽にお弁当や飲み物が買えるわけではないため、トレッキングの前日までに予約や準備が必要になります。
そこでおすすめなのが、お弁当やキャンプ時の食事をガイドが用意してくれるツアーです。食事の心配が不要になるだけでなく、何度もルートを歩いているガイドだからこそ用意できる 天候や参加者の疲労に配慮した食事、屋久島の食材を使用したお弁当など、嬉しいポイントがたくさん あるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
万全の準備を整えて、屋久島でトレッキングを楽しみましょう!
美しい手つかずの自然が残る屋久島だからこそ、必要な物はすべて持参し、使った物は持ち帰らなければなりません。
安全かつ快適なトレッキングができるよう、装備をしっかりと整えて、屋久島を満喫してくださいね。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。
やってみよっか?