ガンガラーの谷とは?ガイドツアーでしか見学できない神秘の森
沖縄は本島も離島もあり、観光スポットが数多くあるのでどこへ行こうか迷ってしまいますね。そのなかでも海やビーチのイメージが強いのではないでしょうか。沖縄には今でも発掘調査が行われている歴史深い森があります。その森こそ「ガンガラーの谷」。この記事ではガンガラーの谷の基本情報、アクセス方法から観光前に便利な情報、周辺観光スポットなどを紹介します。
※2022年11月1日に公開済みの記事を更新しました
沖縄・ガンガラーの谷の行き方
ガンガラーの谷は沖縄県南城市に位置 しています。大自然ですが、比較的空港に近くアクセスしやすいのが魅力的です。
ガンガラーの谷とは
ガンガラーの谷とは、 数10万年前まで鍾乳洞だったのが崩壊してできた自然の谷間、そして亜熱帯の森 です。また、広大な太古世界を見ることができる場所として知られています。約1万8,000年前に存在していた古代人である 「港川人」の居住跡とみられる洞窟 もあります。実はこの「港川人」は日本人のルーツとも呼ばれています。現在でも発掘は続けられており、人類の事実を明らかにしていくため調査されています。
足を踏み入れた瞬間、神秘の世界に引き込まれたようなパワースポットとして人気で、多くの観光客が訪れています。
名称の由来
昔、人が洞窟の穴に小石を落とした際に 「ガン、ガン、ガン、ガラー、ガラー、ガラー!」という音が長い間続いた という話しから名づけられたと言われています。ツアーでもガイドが紹介してくれますので、その時のことを想像しながら見ていくとより楽しめるかもしれません。
アクセス
ガンガラーの谷は おきなわワールドに隣接 しています。 アクセス方法はレンタカー、タクシーもしくはモノレール+バス になります。
レンタカー、タクシー
那覇市中心の 国際通りからガンガラーの谷までは車で約30分 で到着します。那覇空港からも那覇市内からも距離は大体同じなので、 空港からでも車だと約30分 で到着します。
沖縄自動車道の南風原南ICで下り、約10分ほどで到着します。
タクシー料金はおおよそ3,000円前後 です。人数が多い場合は、割ることができ、荷物の持ち運びなども考えずに済むので気軽に利用できます。
バス、モノレールの値段
公共バスを利用する場合は、 「那覇バスターミナル」より乗車し、「玉泉洞駐車場」で下車 します。その後徒歩約2分で到着します。
「那覇バスターミナル」の最寄り駅はモノレール(ゆいレール)の「旭橋駅」 です。
空港から「旭橋駅」までのモノレールの料金は大人270円、小人140円 です。 「那覇バスターミナル」から「玉泉洞駐車場」までのバス運賃は590円 です。所要時間は約1時間です。
※時間によっては那覇空港「国内線旅客ターミナル前」からも発車しています。その場合の運賃は690円です。
駐車場
レンタカーで来た場合に気になるのが駐車場ですね。 約100台が収容できる駐車場が無料で利用できる ので安心です。
ガンガラーの谷の観光情報
沖縄観光で外したくない観光名所である「ガンガラーの谷」。観光前に知っておくべき情報をここで紹介します。
ツアー以外の入場不可
昔からの豊かな手つかずの自然や、そして貴重な場を守るために ガイドツアーに参加した場合のみ入場 することができます。専任のガイドさんが付くことによってより深く、ガンガラーの谷について知ることもできるのです。
ツアー料金
大人2,500円、中学生以上の学生は1,500円(学生証提示) です。出発時に渡される飲み物と保険料が含まれています。 保護者同伴の小学生は無料 なので子供連れの家族には嬉しいですね。
ガンガラーの谷のガイドツアーには 割引券などはありません 。おすすめとしてはバスツアー等に参加すると実質安くなることもあるので、比較してみると良いでしょう。
当日予約はできる?
空きがあれば電話での当日予約も可能です。しかしながら、ゆっくり見学できるように 定員制にしているため、予め早めに予約することをおすすめ します。
参加前に知っておきたいこと
谷の広さはなんと 約1万4,500坪もあり、歩行距離は約1km です。ふらっと行ってしまい準備していなかったことから後悔の旅となってしまうのは避けたいもの。事前に知っておきたいことをまとめました。
車椅子で参加はできる?
歩道が整備されているものの、自然を残しているため何箇所かに階段もあります。残念ながら 車椅子やベビーカーでの参加ができない ので注意が必要です。
途中でトイレにいける?
ツアー中はお手洗いは設置されていません 。事前に済ませるようにしましょう。
おすすめの服装は?
基本的に 普段の服装で大丈夫 です。また、もちろん 履き慣れている靴での参加をおすすめ しています。夏、虫刺されなどが気になる場合は、長袖・長ズボンが良いでしょう。冬の季節は風を通さない上着などがあると安心です。
雨が降っている日も通常通りツアーは行っています。 雨具を事前に持参するか、受付で100円の簡易ビニールカッパを購入 することができます。
尚、悪天候によっては、ツアーが中止となる場合もあります。
荷物は預けられる?
向かい側におきなわワールドがあり、そこに大きなスーツケースも入れられるコインロッカーがあります 。受付やツアースタート地点であるケイブカフェでも預かってくれますが、ロックが掛かっていないというのとゴール地点から離れているのであまりおすすめしません。
所要時間は?
ゆっくりではあるものの1時間20分がツアー所要時間です。解散等の案内を含めて 1時間30分をみてのスケジュール調整 が良いでしょう。
ツアー内容&見どころ
参加前と後では全く違う視点からガンガラーの谷をみることができるような濃い内容のツアーです。ツアーの見どころをいくつか紹介します。
大主(ウフシュ)ガジュマル
谷の奥に進んだ先に見えてくるのが 樹齢150年と言われる長老の樹木 です。今でも成長を続ける強い生命力を持つガジュマルに圧倒されます。アスファルトやコンクリートまでもつき破ってしまうほどのパワーを持つことから、花言葉は「健康」とされています。
森の偉大な大先輩との写真も可能なので、記念にぜひ撮ってみてください。
イナグ洞
イナグとは、沖縄の方言で「女性」を意味しています。 良縁と安産を祈願する信仰の場所 とされています。 洞窟の中は一般公開されていません が、洞内には女性を象徴する鍾乳石があるとのことです。入口には「母神」の札が立てられていますが、誰が立てたかは不明のようです。
イキガ洞
イナグ洞を対として来訪者の御願所になっている洞窟です。ランタンを持って一番奥まで進むと男性を象徴する鍾乳石があることから「男性」を意味するイキガと名付けられています。 子宝や命の誕生、成長を祈願し、琉球王朝時代から崇められてきた場所 です。
ケイブカフェ
ツアーの受付、集合場所でもある洞窟内のカフェ です。大きな洞窟をそのまま利用しているので大自然の中にある神秘的空間で食事や休憩ができる場所になっています。 ツアーに参加しなくても無料で利用が可能 です。約2万年前の地層と見られるこの場所から人骨や当時の道具が発見されたため、現在も発掘調査をしている箇所もあります。
・ライブなどを開催
洞窟内ではカフェの運営だけでなく ライブや貸し切りでパーティーやイベント等 を行っています。人類の魂が眠る聖地でのライブやイベントは特別な体験となること間違いありません。天然の鍾乳洞なので、水滴が落ちてくるというのもまるでひとつの演出のよう!
・営業時間
基本9:00〜17:30のカフェ営業 です。
通常の営業ではなく、コンサートやイベントがある場合は最大22:00まで行うことがあります。
・カフェメニュー
沖縄食材を使ったドリンクやアイスクリーム、ランチ を堪能できます。特にコーヒー豆にこだわっていて、 風化サンゴで焙煎した沖縄のブランド「35 coffee」を使用 しています。更に水は、近くの玉泉洞の地下水を使用しています。ゆっくり味わいながら神秘の世界に癒やされませんか。
ガンガラーの谷周辺の観光スポット
ガンガラーの谷とセットで訪れたい周辺の観光スポットを紹介します。バスツアー等ですでに組み込まれているものも多くあります。
おきなわワールド
沖縄の魅力をすべて堪能できる観光施設です。 世界唯一のハブ博物公園、ハブ酒やクラフトビールを製造している「南都酒造所」 などが楽しめます。 国・登録有形文化財にも登録された「琉球王国城下町」の古民家 では琉球ガラスの制作体験もできます。5万4千坪(東京ドーム4個分)の県内最大級の観光テーマパークで沖縄を知り尽くしちゃいましょう。
ガンガラーの谷と道路を隔てた向かい側にある施設で、徒歩約2分 ほどです。
※おきなわワールドに関する記事はこちら。
玉泉洞
約30万年を経てできた全長約5kmの鍾乳洞・玉泉洞 はおきなわワールドの中にあります。1967年に愛媛大学の探検部によって発見されました。 国内最大級といわれる天然記念物 で、洞内の鍾乳石の数は国内最多の100万本以上です。
斎場御嶽
琉球王国の最高神女・聞得大君の就任の儀式などが執り行われた 琉球最高の聖地 として知られ、 世界遺産にも登録 されています。琉球の祖神アマミキヨが作った聖地で、御嶽の中には6つのイビ(神域)があります。
現在でも琉球王や聞得大君の聖地巡拝の行事を伝えるための「東御廻り」(アガリウマーイ)の参拝地として、多くの人々が訪れています。
ガンガラーの谷との距離は12.8 kmで、車で約25分 の場所に位置しています。
首里城
14世紀に琉球王国が建国されたことに伴い建設されたお城 です。平成12年、2000年12月には首里城跡、園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)、玉陵(たまうどぅん)が 「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録 されました。中国と関わりがあった背景から独特の建築様式も見どころです。
しかし、 2019年10月31日に火災による焼失が発生 。メインの正殿エリアは再建中ではありますが、火災前の約8割が見学可能になっています。沖縄を代表する名所なのでぜひ足を運んでください。
ガンガラーの谷との距離は12.2 kmで、車で約30分 の場所に位置しています。
ガンガラーの谷付近のおすすめカフェ、レストラン
ケイブカフェの他にも沖縄らしさを楽しめるカフェやレストランがガンガラーの谷付近にあります。ガンガラーの谷観光の前後に立ち寄れる、おすすめのレストランを紹介します。
浜辺の茶屋
新原ビーチにある景色が良いカフェ です。海を見ながらゆっくりと過ごす時間はまさに至福の時。 海ぶどうのフレッシュサラダや県産食材をつかったケーキ など、沖縄を感じることができるメニューが豊富です。泡盛を使ったカクテルを飲んで、雰囲気と一緒に酔いしれてみませんか?
ゆーゆーらーさん
沖縄固有の貴重な豚である あぐー豚を使用したメニューが充実 しているカフェレストランです。ボリュームたっぷりの あぐーバーガー はとっても贅沢!更に あぐー豚のダシとお肉を使った沖縄そば も格別です。コーヒー豆にこだわったコーヒーもおすすめです。
沖縄そば自慢 なんと屋
ガンガラーの谷から徒歩で行ける おきなわワールド内のレストラン で、入場券は必要のない 無料エリアなので誰でも利用可能 です。その名の通りこだわりをもった 自慢の沖縄そばが魅力 です。小麦粉100%で作られたそば麺と、鰹ダシのきいたスープで旨味が溢れています。その他にも ソーキそばやあぐー豚丼 、小腹が空いたときにもちょうど良い量の あぐー肉まん などのメニューがあります。
ガンガラーの谷周辺の宿泊におすすめのホテル
空港にも比較的近いのでガンガラーの谷周辺のホテルはおすすめです。ここからはそのなかでもぜひ滞在してほしいホテルを紹介します。
百名伽藍
久高島を望む絶景ホテル で、 最上階の貸切露天風呂は宿泊者無料 で利用できます。客室は沖縄の素材を使用した造りになっていて、赤瓦や琉球石灰岩などがまるで沖縄に住んでいるかのような雰囲気を出してくれています。 全客室、海が一望できる のがポイント。
ザ・サザンリンクスリゾートホテル
ゴルフ場が併設されているホテル です。客室からは綺麗な緑のゴルフコースと青い海を見渡すパノラマになっています。 1日限定1室でペット(犬)と一緒に泊まれる客室 があります。 おきなわワールド、ガンガラーの谷までは車で約15分 と好立地です。
ユインチホテル南城
源泉かけ流しの天然温泉 があり、その他にも豊富な館内設備やサービスがある ファミリー向けのホテル です。ウェルネスリゾート沖縄休暇センターという名前も付いている通り、快適で癒やされる空間が造られています。 ウォータースライダーがある屋外プール は海になかなか入れない子どもでも安心して楽しめるスポットになっています。
沖縄へ行くならガイドツアーで収穫の多い旅行にしよう!
自然がたくさん残されていて、海も山も見どころ満載の沖縄。ガンガラーの谷を含んだパワースポットや、琉球王国時代から残される歴史深い場所もたくさんあります。ガイド付のツアーならその歴史や文化をより詳しく説明してくれるので、沖縄の思い出も濃くなること間違いなし。ベルトラでも沖縄ガイドツアーを多数用意しているのでチェックしてみてください。
※交通機関や施設の料金、時間等は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公式サイトも合わせてご確認ください。
※首里城の最新情報・復興状況は 公式ウェブサイト をご確認ください。
やってみよっか?