徳島県は四国の東側に位置しています。県西部「にし阿波」には、世界農業遺産に認定された「傾斜地農耕システム」があり、山村の食文化や山に暮らす知恵、斜めの美を間近に見ることができます。
東みよし町は、緑豊かな深い山の中にあり、集落では、氏神様のお世話はもちろん、家や道を造るのも、草刈りも、みんなで力を合わせて行います。そこには人の温かさ、日本の原風景が広がります。
民宿うり坊1泊2日絶品ジビエを堪能
いのしし料理からいのちを頂くありがたさを学ぶ
「農作物を守るために猟を行い、いのちをいただく大切さを伝える。」案内するのは、昔ながらの暮らしを体験できる「民宿うり坊」のオーナーで、猟師でもある木下さん。
地域の農作物を守るために、罠を使ったイノシシ猟を行っています。猟を行い、いのししを食べる。それは害獣駆除とはいえ、いのちをありがたくいただくということ。木下さんはその大切さと想いを伝えるため、ご自身でジビエの加工や提供を始めました。民宿うり坊のある「にし阿波」は、世界農業遺産に認定された「傾斜地農耕システム」の地であり、山の神、水の神を祀り、自然を敬い、川の恵みや大地の恵みに生かされてきた阿波の人々の暮らしを感じることもできます。
民宿うり坊では、こんにゃく作りやそば打ち、野菜の収穫体験、狩猟体験など、四季を通して山村生活の体験もできます。日本の原風景とも言われるにし阿波の美しい自然の中で、ゆったりと田舎暮らし体験をお楽しみください。
オーナー 木下正雄
鳥獣による畑の被害が出てきた頃、誰かが捕獲しながら集落を守らなければいけないと思い狩猟免許を取り、今も守りの活動を続けています。この地を訪れる人と共に地産地消で地域を維持していきたいという想いから、傾斜地で育った甘くておいしい野菜と阿讃山脈で育てられたジビエを組み合わせて提供しています。四季を通して集落での生活を体験し、自然の恵みを感じてください。