photograph: 文人墨客の宿 清輝楼

日本三景・天橋立でよく知られ、「海の京都」や「もうひとつの京都」エリアの観光の拠点となる宮津。山と海に囲まれた自然あふれる土地は、四季折々の美しい景観と豊かな食文化にも恵まれています。

京都府宮津市 天橋立
京都府宮津市 天橋立

江戸時代から明治時代にかけて活躍した北前船の寄港地でもあった宮津は、活気に満ちた港町、そして、宮津藩の城下町として繁栄し発展を遂げてきました。当時の面影を残す貴重な文化財も残っており、町のあちこちに知られざる歴史エピソードが潜んでいます。

老舗旅館「清輝楼」

小さなちいさな美術館で先人達の想いを繋ぐ

文人墨客の宿 清輝楼宿泊と宮津街歩き

江戸時代・元禄年間の創業以来、300年以上もの永きにわたり愛されてきた老舗旅館「清輝楼」。古来より名だたる文人墨客が幾度となく来館し、その足跡を遺していきました。古き良き時代の息吹を感じる木造三階建ての建物、そして、貴重な作品の数々が並ぶ館内まるごとが「小さなちいさな美術館」であり、日本の美意識をじんわりと感じることができる空間です。

数百年続く旅館の家に生まれ、気が付いたら跡を継いでいた、と話すのは清輝楼13代目当主の徳田誠一郎さん。代々大切に受け継がれてきた「預かり物」を次世代につなぐべく、地元・宮津の文化を継承しています。当主の口から語られるのは、ガイドブックには載っていない生きたストーリー。偉大な先人たちの想いや知られざる歴史の物語にふれ、あなたの足跡もこの地に残していってみませんか。

老舗旅館「清輝楼」 小さな美術館

初めてこの旅館を目にしたとき、その圧倒的な存在感から近寄ることを躊躇ったほど。歩くとキシキシ音が鳴る廊下や歪んだ窓ガラス、障子や襖もとても古くて味わいがあり、独特の雰囲気を醸し出しています。厳かな建物とは打って変わって物腰柔らかな13代目当主。紡ぎだされる歴史にまつわる多彩なエピソードをお楽しみに。ベルトラ 山本

清輝楼13代目当主 徳田誠一郎

13代目当主 徳田誠一郎

「ぼくは日本に滞在中、この町が最も気に入った。」(ケラーマン) 100年前、ヨーロッパで流行したジャポニズムにのって、日本旅行記をつくるべくドイツ人旅行作家が日本中を回った時、宮津での思い出を語っています。海の京都、宮津には、知られざる歴史、魅力が隠れています。私と一緒に探検をしてみませんか。