写真協力: 鹿児島市

桜島の北東約1.5km、鹿児島県錦江湾奥にの奥にぽつんと浮かぶ新島。江戸時代に起こった桜島の巨大噴火によって出現し、地元の人たちからは「燃島(もえじま)」と呼ばれ親しまれています。

鹿児島 新島
鹿児島 新島

新島は、桜島から行政連絡船で渡ります。周囲2.3kmほどの小さな島ですが、巨木が茂る森や約5000年前の貝化石層など、魅力の宝庫。五社神社はパワースポットとしても注目されています。

元・無人島『新島』ガイドとめぐる島の歴史

霧島錦江湾クルーズと新島みどころ散策

今、再び歩みはじめた小さな島「新島(通称燃島)」は、安永の大噴火から翌年にかけて溶岩が海底に流入し、海底噴火を断続的に伴いながら海底が持ち上がり生まれた島です。平成25年8月からは無人島になってしまい、一時は行政連絡船も途絶えそうになりましたが、現在は佐々木さんご夫婦の2名が居住者となり、再建が進められています。

今回新島を案内してくださるガイドの佐々木和子さんは、ふるさとである新島が無人島になり荒れ果ててしまったことを知り、幼い頃からの思い出深い「五社神社」だけでも手入れを、と新島に通いはじめました。

当時は北九州市で生活されていましたが、通うことに限界を感じUターン移住することを決意。新島に戻り、ふるさとの再建に尽力されています。NPO法人とも連携し、整備などを進めながら、将来は新島を子どもたちの体験学習の場にしてきたいという夢に向かって、島と共に歩まれています。

鹿児島 新島

高齢化、過疎化…たくさんの社会的課題が具現化し一度は無人島になってしまったのが「新島」。荒れはてた神社、藪の中の道も、いまはふるさとを想う人たちの力で少しずつ蘇り、息を吹き返しています。めったにない「元・無人島」を名乗れる場所で、当事者の話に耳を傾けてみませんか。錦江湾や桜島の美しい景色を間近に楽しむこともできます!ベルトラ 藤関

佐々木和子

佐々木和子

幼い頃からの思い出深い「五社神社」だけでも手入れを、と無人島になった新島に通いだし、今では夫婦二人で島に暮らしています。「錦江湾クルーズ」との連携などたくさんのご縁がつながり、観光コースの開拓や散歩道の整備などを進めながら「新島を未来を担う子どもたちの体験学習の場に」という夢に向かって歩んでいます。