photograph: Entô
独自の生態系や伝統文化が息づく島『隠岐諸島』。島根半島の北方60kmほどの日本海上にあり、180の小島と4つの有人島があります。
隠岐は地域全体が国立公園に指定されている自然豊かな地域で、2013年には日本で9地域しかない「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されました。その中でも海士町は湧水が名水百選にも選ばれるなど、豊かな資源に恵まれてきた島です。
「ないものはない」島に心満たされる旅
泊まれるジオパーク拠点Entôから西ノ島を訪ねる
宿泊機能と、ジオパークの魅力を最大限体験するための機能をあわせ持つ「泊まれる拠点」Entô。施設内には知識を深められる資料室や化石の展示もあり、着いたその瞬間から、自然と調和する冒険が始まります。自然と共に暮らすことを知る「過去~現在~未来をつなぐ西ノ島サステナブルツアー」では、絶景を誇る摩天崖の他、海上安全の神様「焼火山・焼火(たくひ)神社」へも。
Entôのある海士町のキャッチコピー『ないものはない』
「ないものはない」が意味するのは「生きるために必要なものは、すべてここにある」ということ。便利すぎるものはここにはない。けれど、「大事なものはここにある」。独自の生態系や受け継がれる伝統文化、美しく豊かな自然。私たちの手のひらの中にないものを見つける、隠岐諸島で3日間のサステナブルな旅をはじめましょう。
日本山岳ガイド協会認定ガイド 深谷治
24年前、森林復興に携わるために隠岐に移住。その後、自然を守りたいという想いからエコツーリズムを始めました。観光地の「資源」は史跡や食べ物だけではありません。そこに開いている穴、目の前を飛ぶ鳥も大切な資源です。地域の人が守り繋ぐ自然に溶け込み、親しんでいただけるようご案内します。