大磯町は、海水浴場の発祥の地とも言われている懐かしさに包まれた静かな海辺の町です。海だけでなく森や広い空を味わうのにぴったりの場所、おだやかにゆったりとした時間が流れます。
緑豊かな山にも恵まれていることから、夏以外の季節にも週末には多くのハイカーが訪れます。オーガニック食材にこだわりのあるお店や古民家を改装したお洒落なカフェ、可愛いらしい三角屋根の駅舎など、町にあふれる温かくやわらかい空気が訪れる人々の気持ちをなごませます。
大磯で体験する禅の世界
大自然の中で自分とむきあう時間
大磯駅からほど近い天台宗のお寺から、禅を軸とした体験の時間がはじまります。天台宗では、止観と表現される座禅で心を落ち着かせた後、大磯の町を眺めながら、静かな森の中へと踏み入ります。自然に恵まれた大磯町にはたくさんのハイキングコースが存在します。その中でも比較的なだからで短時間で登ることのできる高麗山の山頂をサイレントウォークで目指します。ゆっくりと歩く静寂の時間の中で、徐々に思考が整理され、自然とのつながりへと意識が向かってゆくのを感じます。かつて高来神社上宮があったと言われている高麗山頂での休憩を経て、湘南平へと向かいます。相模湾、伊豆半島、伊豆大島、丹沢の山々、海と山を覆う大きな空。湘南平の展望台からの地球を感じる眺望の後は、対話ウォークで山から里へと下ってゆきます。対話ウォークでは、自分と向き合う体験を共にした仲間と、感じた事を言葉で表現し共有します。この日味わった禅の感覚を深く心に刻みこむ大切なプロセスのひとつです。山を下り、森から離れ、人々が暮らす町へ戻る頃には、なにかに満たされたような不思議な感覚が自分の中に訪れます。
黙々と坐り、黙々と歩く、登る。お堂の外で鳴くカラスの声、登山道で頬にあたる風、カサカサと鳴るこずえ、ただここにいる自分とただそこにあるものに意識をむける。湘南平から見下ろす海、見上げる空、森に囲まれた人々が暮らす街、まだまだ自然の領域が大きいことにほっとする。禅とはなんぞや？と固く考えず、忙しい日々のちょっとひといき、そんな感覚でご参加ください。⸻ ベルトラ 武部
Zentre代表 吉田有
お寺での坐禅体験を通じて呼吸の仕方を学び、その後、山林を歩く。一歩一歩がまさに「歩く坐禅」で無心になれます。気がつくと仕事や日常生活でのこだわりが消え、清々しく感じる。それは自然との一体感を心身が味わっている時かもしれません。ご一緒にその爽快感を楽しみましょう。明日へのエネルギーがチャージできます。
