温泉で有名な大分県。街全体に湯気が立ち上る別府市では温泉の蒸気を利用して食材を蒸してできる料理「地獄蒸し」が有名です。調理方法は簡単で肉や海鮮、野菜などの食材を専用のかごに乗せて地獄釜に入れ、蓋をして蒸します。頃合いを見て食材を取り出したら完成。天然温泉に含まれる塩気と、100℃の高温の中蒸されることで旨味が凝縮され、普段の蒸し料理とはまた違った味わいが楽しめます。肉は余分な脂が落とされ野菜などは柔らかく甘くなりお子さまにも食べやすいと評判です！地獄釜は旅館や温泉に設置されているため観光客でも気軽に体験することができます。地元の方は「温泉の帰りに食材を蒸して食べて帰る」という方もいるほど生活に根ざしているのがわかります。好きなものを地獄釜に入れて蒸し上がるのをわくわくしながら待つ時間は、ここならではの体験です！

大分県臼杵市は下関と肩を並べる「とらふぐ」の一大産地。臼杵のふぐ刺しは、その新鮮さゆえにあまり薄く引くことができず、あえて厚引きでいただきます。新鮮さの証である厚さにより独特の弾力と奥行きのあるうま味、甘みがあるのが特徴です。臼杵のふぐは豊後水道の海で育ち、そこではアワビやサザエといったふぐの大好物が豊富にあります。また、黒潮の急激な海流がその身を締まったものにするため品質の良いふぐとなるのです。数々の食通を唸らせてきたふぐを、臼杵の地で一度ご賞味ください。

地獄蒸し珈琲は、「地獄蒸しの調理法をコーヒー作りの過程に活かせないか」そんな思いから誕生しました。直火焙煎の前に、豆を源泉のスチームで蒸し上げることで豆の雑味を取り除き、豆の旨味を凝縮したクリアな味わいに仕上がっています。地獄蒸しは抗炎症、高糖化、抗酸化作用のある希少な温泉微生物RG92が含まれる源泉で行われます。蒸気とともに成分が珈琲豆に浸透し、豊かな味わいに加えエイジングケア効果に繋がり、美容にも注目されています！

「別府竹細工」は別府市を中心に県内から産出されたマダケを主材料として作られている竹製品です。 竹細工は室町時代には生活用品や商売道具として、江戸時代には土産物としても持ち帰られ生活に欠かせないものでした。ここでは伝統と歴史ある竹細工を学びながら作ることが出来ます。身近なものを竹細工で制作し生活の中に歴史を添えてみるのはいかがでしょうか。

大分県のお土産として長年親しまれている銘菓、「臼杵せんべい」。歴史は臼杵市から始まり、臼杵市は生姜の一大産地であったことから味付けに生姜が加わっています。「臼」のくびれたように曲がった形をモチーフに曲げて焼き、職人が刷毛で一枚一枚丁寧に手塗りすることでその木目を表現していると言われています。臼杵せんべいは一枚一枚手塗りする伝統製法で作られていますが、臼杵せんべいを販売している後藤製菓では実際に「臼杵せんべい手塗り体験」を行うことができます。作ったものはお土産にすることもできるので、実際の銘菓と食べ比べするのも楽しいですよ。

別府には、千年以上も昔より噴気、熱泥、熱湯などが噴出していたことから「地獄」と呼ばれる観光名所があります。温泉の源泉を巡る「別府地獄めぐり」では、それぞれ違った特色を持つ7つの地獄を歩いて巡ることができます。コバルトブルーが綺麗な「海地獄」、日本最古の天然温泉として知られる「血の池地獄」、約80頭のワニが飼育されている「鬼山地獄」など、歴史を学びながら個性豊かな地獄を巡ってみませんか？ここでしか堪能できないグルメや、お土産も見逃せません。

油屋熊八は「観光・レジャー」資源に目をつけ、他とは一線を画すアイディアで別府市の観光開発に尽力し、田園的な温泉保養地由布院の礎を築きました。地域の活性化にいち早く取り組み、別府温泉の観光開発や、日本初の女性バスガイドによる案内付き観光バスの運行など、様々な改革を行いました。そんな油屋熊八のゆかりの地を達人ガイドが油屋熊八に扮装し楽しくご案内します！

芸歴50年の流しである「はっちゃん・ぶんちゃん」とともに、流しの演奏にのって賑やかに夜の散歩はいかがでしょう。昭和の薫り漂う路地を参加者の皆さまと歌ったり語り合うことで、思いもよらぬ縁や今だけの特別な空間に包まれることでしょう。

黒田官兵衛は豊臣秀吉の天下統一に貢献した天才軍師です。2014年NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』でも話題になりました。別府市の実相寺山で勃発した石垣原の戦いなどのゆかりの地を、達人ガイドが黒田官兵衛に扮装し楽しくご案内！戦火の時代に思いを馳せながら、歴史解説と共に学びながら散策することができます。