南島の世界遺産は4つの国立公園を含む広大なエリアで「テ・ワヒポウナム」と呼ばれている。これはマオリ語で「グリーンストーン(翡翠)の産地」という意味でマオリの人々が昔からこのエリアでグリーンストーンを採取していたことに由来する。マウントクック国立公園やフィヨルドランド国立公園(ミルフォードサウンド、ダウトフルサウンド)もこの遺産に含まれる。「テ・ワヒポウナム」の4つの国立公園に共通するのは、いずれも氷河の影響を受けた地形であるが、北島の世界遺産「トンガリロ」国立公園は火山が生み出した地形である。同じ国でも南北を隔てて太古の地球による活動の結果が異なるのが興味深い。