ニュージーランドの首都・ウエリントンは、北島の南端に位置しています。市街地の面積は、およそ290平方キロメートルとコンパクトではありますが、ニュージーランド国内では、オークランドに次いで番目の都市圏です。ニュージーランドの政治の中心地でもあり、国会議事堂をはじめ主要な政治的施設が集中しています。ウエリントンを訪れる観光客の多くは、ケーブルカーに乗ってダウンタウンからケルバーン展望台までを結んでいます。
歴史
1902年にウエリントンのケーブルカーは誕生しました。その当時、ウエリントンはニュージーランドの中で飛躍的に発展を遂げ、人口が爆発的に増えました。市内中心部には多くの公共施設や企業の建物が建設され、住宅地は次第に山の方へと伸びていました。ケルバーン地区には広大な農地が広がっていましたが、やがてこの一帯も住宅地になることが予想され、ケーブルカーの建設が決定されたのです。グレイマウスやクマラ路面電車の会長を務めていたケネディ氏を中心に、プロジェクトが進められていきました。
見どころ
ウエリントンのケーブルカーの魅力は、可愛らしい赤い車体と急斜面を通るルートです。ケーブルカーの車窓からは、ウエリントンの市街を一望することができますし、その向こうには美しいラムトン湾を望むこともできるので、観光客に人気があります。途中200メートルもの長いトンネルを通過しますが、トンネル内にLEDライトが設置されています。いくつかのパターンや画像を描くように設置されたLEDライトが自動的に点滅し、美しい光のショーを楽しませてくれます。頂上駅には小さなギフトショップもあります。また、無料で見学できるケーブルカー博物館も併設されています。近くにはカーター天文台やプラネタリウムもあります。