エイボン川は、ニュージーランドの南島の中心であるクライストチャーチ市内を流れる美しい川です。「ガーデン・シティ」とも呼ばれるクライストチャーチの中心を、静かに流れるエイボン川。川の両側には、オックスフォード・テラス、ケンブリッジ・テラスと呼ばれる遊歩道が作られています。川岸にはしだれ柳をはじめ、たくさんの木々が植えられ、芝生にはカモやハトなどの鳥達とともに、多くの人々が散策を楽しんだりひなたぼっこをしたりしています。
歴史
エイボン川は、もともとこの地に住むマオリ族たちに「?takaro」「Putare Kamutu」と呼ばれてきました。1848年に、カンタベリー地域のパイオニアであったジョン・ディーンズ氏によって「Avon(エイボン)川」と命名されました。エイボン川は、サザン・アルプスの山々から流れ出た雪解け水が、カンタベリー平野を通り湧き出た泉の水を集めて流れています。氷河期に形成された氷河を源としているため、都市を流れる川としては世界有数の透明度を誇っています。
見どころ
【追憶の橋】エイボン川に架かる多くの橋の中で、最も有名なものは「追憶の橋(Bridge of Remoembrance)」です。アーチ状の美しい大きな橋です。かつて、戦場に趣く兵士達がこの橋を渡っていったことや、故郷のクライストチャーチを思い浮かべるときに、この橋が懐かしいシンボルとなっていたことから、この名前がつきました。【パンティング・オン・ザ・エイボン】伝統的な英国・エドワード風の白いユニフォームを着たこぎ手がこぐ、パントと呼ばれる細長いボートでの川くだりは、多くの観光客を喜ばせています。