シアトル航空博物館は、アメリカ合衆国のワシントン州にある博物館です。シアトルのダウンタウンから11キロメートルほど南に位置しています。建物は、キング郡国際空港内に設置されています。航空機を扱った民間の博物館としては、世界最大です。年間の入場者数は、40万人を超えます。展示されている航空機は150機以上です。歴史的に貴重な航空機などの収集、保存、展示を行っていますが、航空学に関する充実した学習プログラムを提供する施設でもあります。
歴史
この博物館は、有志の人々が1929年にボーイング社の80A-1という飛行機を買い取って16年もの時間をかけて復元したことが始まりになっています。それ以降、多様な飛行機を収集し、丁寧な修復を施してきた地道な努力が現在の大規模な博物館につながりました。
見どころ
アイゼンハワー大統領が使用した初代のエアフォース・ワン（大統領専用機）が展示されており、実際に機体の内部に入ることができるようになっています。また、コンコルドが展示されているのも見どころです。これも実際に内部に入ることができます。さらに、日本、ドイツ、ロシアなどの戦闘機が見られます。このほか、ライト兄弟が作ったグライダーや、第一次世界大戦で使われた世界最古の戦闘機、脱着可能な羽根とプロペラが付いた珍しい自動車も展示されています。博物館には、図書館が併設されており、数千冊の本や雑誌、マニュアル類が閲覧できます。飛行機の操縦のシミュレーションも体験可能です。
