ウッドランド・パーク動物園

もともとは1880年代後半に資産家であるガイ・フィニー氏が私有地として購入し、植物園や散歩道、狩猟小屋やホテルを作り、そしてそこにクマやシカ、ダチョウなどを集め見世物小屋も作られました。彼が1893年に他界した後にシアトル市政府がこの土地を買い取り、20世紀のはじめに動物園として30年ほどかけて整備されていきました。

ウッドランドパーク動物園の見どころは、何といっても自然にほど近い形での展示方法です。本来その動物がいた場所にできるだけ近い環境で飼育・展示しているおり、熱帯林エリアでは、どこまでが動物のエリアでどこまでが人の歩行空間なのか途中で区別がわからなくなってしまうほど植物があります。その中で動物たちが森の中を動き回る姿を見られるようになっています。動物たちが逃げないように、安全なように動物のエリアと人が歩行するエリアは深い溝や柵がきちんと設けられていますが、効果的な高低差によりこれらが見えることはなく、より自然なようにデザインされています。園内はバリアフリー化もされており、小さな子供でも比較的近くから動物を見ることが出来ます。園内には室内で遊べるプレイエリアもあり、天候に左右されることなく遊ぶことが出来ます。また、ピクニックが出来る場所も設けられているので、子供連れのファミリーでも思う存分楽しむことが出来ます。