バッドウォーターはアメリカ合衆国カリフォルニア州のデス・バレーにある、デス・バレー国立公園の内陸湖です。海抜は北アメリカ大陸で最も低いマイナス86メートル、デス・バレーの中で最も気温の高い場所の一つです。この湖は、ファーニス・クリークから南に約27キロメートル行ったところにあり、車だと約30分で到着します。またここは、バッドウォーター・ウルトラマラソンのスタート地点で、参加者はこの湖から約217キロメートル先のホイットニー山を目指します。このマラソンは世界一過酷だと言われていますが、毎年多くの参加者で湖は賑わいます。
見どころ
かつてバッドウォーターは塩水湖だったので、英語の悪い水がこの湖の名前の由来となっています。よって、夏には水分が蒸発して、かすかに白い塩の結晶だけが残り、そのきらめきは多くの人を魅了します。秋から冬にかけては、周囲の山からの鉱物を含んだ水が浅く大きい湖を形成していきます。季節によって異なった様相を見せるので、観光客を飽きさせません。またそばには、湧水でできた小さな池もあります。ここはデス・バレーで最も気温が高い場所ですが、何者も寄せ付けない不思議な美しさをもつこの湖は大変人気のスポットです。この湖には、ピックルウィードというサボテンや、バッドウォーター・スネイルと呼ばれる珍しいかたつむり、水生の昆虫が生息しています。気温が50度にもなる中で育まれている命は、私たちに神秘的な印象を与えます。