モニュメントバレーナバホトライバルパークは、ユタ州南部からアリゾナ州北部にかけて広がるモニュメントバレーにある公園で、アメリカ政府ではなくナバホの人々によって運営・管理されています。
歴史
現在はナバホの人々の居住地であるモニュメントバレーですが、1200年ころはナバホ人だけではなく、30万人もの先住民族が暮らしていたと言われています。しかし、1300年頃から先住民族の人々はこの地域からいなくなり、1800年頃からはナバホ族が定住するようになりました。白人の勢力に対抗して戦ってきた先住民族に比べると、ナバホ族は非常に温和で、19世紀中ごろに「ロングウォーク」と呼ばれている平和運動を起こし、ナバホ族はアメリカの人々に知られるようになりました。
見どころ
この地域は、映画やCMのロケ地としても有名で、だれもが一度は目にしたような風景が広がっています。1930年代になって、ジョン・フォード監督が「駅馬車」、「黄色いリボン」、「アパッチ砦」などの、ジョン・ウェインを主演とする映画などをこの地域で数多く撮影するようになり、現在公園を走るほとんどの道路をつくりました。この場所は、ジョン・フォード監督の映画だけではなく、「2001年宇宙の旅」「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」、「フォレスト・ガンプ」などの撮影にも使われています。観光用の「バレーロード」と呼ばれる道は、映画撮影のためにつくられ、雄大な景色の中を車で通ることが出来ます。