ポールリビアの家は、マサチューセッツ州ボストンにある、観光名所の一つです。アメリカ独立戦争において名声を得たポールリビアの一家が、アメリカ独立から新政府樹立の初期の頃にかけて約30年間暮らしていたとされている家が、植民地時代の面影を残して復元されています。切妻屋根が印象的な木造二階建ての簡素な建物で、ボストン最古の家屋であると言われています。
歴史
1775年4月19日に起こったレキシントン・コンコードの戦いにおいて伝令の役割を担ったポールリビアは、その後に起こったアメリカ独立戦争においても愛国者として活動し、アメリカ建国のヒーローと呼ばれるほどの名声を得ました。1800年にポールリビアの家がノーススクエアの住人の手に渡った後、19世紀に入ると大量の移民がこの地域に移り住み、周囲の景色も変化していきました。1905年にはポールリビアの家の取り壊し計画が持ち上がりますが、リビアの孫をはじめとした多くの人々が家の保存に尽力し、1907年にポール・リビア・メモリアル教会が設立。現在のポールリビアの家が、植民地時代の典型的な都会の家として復元されました。
見どころ
ポールリビアは、戦後北アメリカではじめての銅精錬所を作りました。マサチューセッツ議会議事堂の屋根には、彼の作った銅板が使用されています。また、家の中には銀細工師として有名だったポールリビアの作った銀食器や、彼の家族の写真などが展示されています。小さな中庭が可愛らしいポールリビアの家は、内部も見学することができ、四つの部屋がリビアの暮らしていた頃のままに再現されています。