東京都台東区浅草にある浅草寺(せんそうじ)は、東京で最も古く、最も有名な寺院です。浅草寺の山号は金龍山、本尊は聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)で、江戸時代に徳川家康が幕府の祈願所に指定したことから、江戸の下町文化を今に伝える貴重な寺院として知られています。「雷神、風神像」が安置されている「雷門(かみなりもん)」は観光客にとても人気があり、大きな灯篭、本堂外陣の天井絵、境内にそびえる五重塔や参道の仲見世など浅草寺には見どころがたくさんあります。
歴史
ここからご記入ください。浅草寺は628年(推古天皇36年)に創建されたといわれる、東京最古の寺院として知られています。観音菩薩を本尊とすることから「浅草観音」または「浅草の観音様」として広く親しまれています。元は天台宗に属する寺院でしたが、第二次世界大戦後に独立し、聖観音宗の総本山となりました。雷門は慶応元年(1866年)に焼失し、約100年のあいだ仮設の門となっていました。日露戦争の時には凱旋門としての雷門が建てられました。現在の雷門は昭和35年(1960年)に実業家の松下幸之助氏が浅草観音に祈願して病気が治ったことから、お礼として寄進したもので、鉄筋コンクリートで再建されています。
見どころ
浅草寺には見どころが多くあります。表参道入口にある「雷門(かみなりもん)」は切妻造の八脚門です。門の右の間に風神像、左の間に雷神像が安置され、正式には「風雷神門」といいます。門内には浅草寺の看板的な存在の大提灯がつりさげられています。また「仲見世通り(なかみせ通り)」も有名です。仲見世通りは雷門から宝蔵門にいたる表参道で、浅草寺の雰囲気にマッチする建築様式のお土産物屋さんやお食事処が並んでいます。他にも重要文化財の「二天門」や国指定の名勝の「伝法院庭園」、「宝蔵門」「本堂」「本堂天井画」「五重塔」など見どころがたくさんあります。