三保松原は静岡県静岡市にあり、国の名勝に指定されるとともに、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。その景観の素晴らしさから古来より日本屈指の名勝地として名高く、歌川広重の六十余州名所図会を始めとした浮世絵にも登場しています。電車でのアクセスは静岡鉄道静岡清水線・新清水駅よりバスに乗車し、羽衣の松入口から徒歩15分ほどで到着となります。車を利用する場合は県道199号、羽衣の松入口交差点を右折します。
歴史
三保松原は平安時代から存在したとされ、日本最古の歌集でもある万葉集にも登場しています。1922年3月8日には日本初の名勝として天橋立とともに史蹟名勝天然記念物保存法の対象として指定されました。これは文化財保護法の前身のひとつであり、現在も国の名勝としての指定を受けています。2013年にはユネスコによって富士山-信仰の対象と芸術の源の一角としての登録を受け、平安の昔から現代まで長く続く名勝としての地位を確かにしました。
見どころ
三保松原の特徴であり、その名の起源ともなった松林は総延長7kmと広く、この松林とともに望むことのできる富士山の眺めが絶景と讃えられています。駿河湾を挟んで伊豆半島を眺めることもでき、古くは平安、江戸の知識人をも虜にし、絵や唄の題材とされた景色の美しさを感じることができるでしょう。三保松原は富士山とともにユネスコによって世界文化遺産にも指定されてたことから、近年では観光に訪れる人々がいっそう増加しています。