神話ナビゲーターがご案内 日本神話の舞台 イザナギ・イザナミをめぐる出雲ツアー＜松江発着/1泊2日/貸切ジャンボタクシー移動＞

佐太神社は出雲大社に次ぐ出雲二の宮、大社造りの本殿が3つ並ぶ、三殿並立という全国的にも珍しい形式の社殿を持つ神社です。お社の後ろに、母儀人基社(はぎのひともとしゃ)があり、イザナミが葬られた比婆山から遷座した御陵墓とされています。

佐太神社の摂社、田中神社は縁切り・縁結びの神社で西社には、縁結びの木花開耶姫命（このはなさくやひめのみこと）、背を向けて建つ東社には、縁切りの信仰がある磐長姫命（いわながひめのみこと）が祀られています。

神魂神社の本殿は現存する最古の大社造りであり国宝に指定されています。主祭神はイザナミ（伊弉冊大神）、イザナキ（伊弉諾大神）。社伝によれば天穂日命がこの地に天降って創建したものと伝えられています。奥宮には勝負事、事業、商売繁盛、勉学に霊験ありとされる岩座（いわくら）である宿祢岩があります。

イザナミの陵墓としては様々な候補地がありますが、ここもそのひとつ。明治33年、宮内庁が神話に暗示された比婆山について大規模な調査を行った結果、ここ
岩坂陵墓参考地が地名を神納峠というにもかかわらず、もっとも有力な候補地としました。現在も宮内庁が管理しており、中には入れません。出雲地方の地誌『雲陽誌』によると、「神納山は剱山から500メートルほど離れており、イザナギを追ったイザナミが、みずから魂をこの地に納めたところであるので神納という」と記されています。この岩坂陵墓から東へ、黄泉比良坂と結んだ線上に、イザナギが黄泉の国から逃げ帰ったという伝承が残る場所、劔神社があります。

イザナミとザナミは、力をあわせたくさんの国と神を産みました。ところがイザナミは火の神を産んだ時のやけどが原因で黄泉の国へと旅立ってしまいます。最愛の妻に会うために黄泉の国を訪れるイザナギですが、変わり果てたイザナミの姿を見て恐れおののき、地上へと逃げ帰ります。一方のイザナミは醜い姿を見られたことに怒り、地上の境目までイザナギを追いかけますが千曳の岩によってさえぎられてしまいます。この場所がこの世とあの世の境目、黄泉平坂です。

日本書紀には言屋社、出雲国風土記には伊布夜社、延喜式神名帳には揖夜神社と記載されている古社。記紀神話に登場する黄泉比良坂の比定地（当社の東方の揖屋町平賀）の近くにあります。隣接する安来市の比婆山には関連神蹟として『古事記』に記されたイザナミの御神陵があり、主祭神はイザナミ（伊邪那美命）が祀られています。
黄泉比良坂伝説地の近くにあることから、黄泉の国に縁の深い古社とされています。