黒島研究所は、特定非営利活動法人日本ウミガメ協議会が運営する研究所で、主に石西珊瑚のウミガメ類や珊瑚の研究を行っています。黒島に生息する動物の飼育展示をしており、ウミガメ、ヤシガニやハブといった沖縄ならではの生物のほかに、ウミガメの剥製や、珊瑚・イルカの骨格などの生物標本を見ることができます。アクセスは黒島港から徒歩で約40分、自転車で約20分ウミガメの看板が目印になっています。開館時間は午前9時から午後6時まで、年中無休ですが、研究や島の行事等による休館があります。入館料は500円です。
歴史
黒島研究所は正式名称を特定非営利活動法人日本ウミガメ協議会付属黒島研究所といい、前身の1973年に石西珊瑚の海中公園区域の管理・利用のために設立された八重山海中公園研究所の研究を引き継ぐかたちで、2004年に設立されました。主にウミガメや珊瑚に関する調査研究を行う機関ですが、一般の人々にも広く生態を知ってもらうため、研究所では生物の展示はもちろん、昼間の案内ツアーやナイトツアーなども行い、自然に関する教育・普及活動にも積極的に取り組んでいます。
見どころ
小さな博物館や水族館のような施設になっており、生物資料館では八重山諸島に生息するアカウミガメ、アオウミガメ、マイタイの3種のウミガメ全てを見ることができます。ヤシガニ、ハブ、サメ、ウツボ、ナマコなどを間近で観察することもできます。資料展示室ではウミガメの剥製や珊瑚やイルカの骨格標本、黒島のお祭りで使用される爬龍船(はりゅうせん)などの民具など、黒島にかかわる様々な展示がされています。また、伝統的なウミガメの漁法の紹介や実際に使われていた道具の展示もされています。また、ウミガメの餌付けや生物と触れ合うことのできる場所も設けられています。黒島の海の自然を総合的に学ぶことができる場所です。