上原港は、西表島の西北部に位置し、各集落への玄関口となっている港です。石垣島からの高速船のほかに、鳩間島からの定期便も運行されています。西表島にある港の一つで、島の観光地をめぐる上でほかの港よりも高い利便性を誇っています。しかし、秋から冬にかけては風の影響を受けやすく、欠航が相次ぐことがあり、その際は、島のもう一つの港である大原港に振り替えられることがあります。上原港へのアクセスは石垣島から高速船で約40分です。
歴史
上原港はかつて純粋な漁港として発展していましたが、東西に分断されていた島内の陸路の改善などで、多くの高速船が上原港を発着するようになり、島一番の港として発展してきました。2006年に旅客ターミナルが新しくなって以降は、西部を発着する定期航路は全て上原港に一本化されています。この新しい旅客ターミナルは上原集落の民謡であるデンサ節にちなんで「デンサーターミナル」という愛称で親しまれています。
見どころ
上原港の待合所は「デンサーターミナル」という愛称で親しまれています。冷房もきいており、とても快適に過ごすことができます。ちょっとしたお土産を売るお店や自動販売機などもあるため、退屈せずに船を待つことができます。ここのお土産屋さんでは、おこわなどの他に、アーサー汁(あおさ)、カマイ汁(イノシシの汁)、ピーチパインやソフトクリームなど島の特産品を使った軽食も販売しています。また、上原港の周囲にはスーパーや食堂、カフェなどもあり周辺を散策するのにも楽しい所です。