上流には「神の座」を意味する「カンビレーの滝」があり、昔から神々の行き交う川とされてきました。明治期よりこの神聖な流域で炭鉱開発が行われましたが、太平洋戦争で休止され、現在では探鉱史跡として残っています。トゥドゥマリ浜に注ぎ込む河口には広い汽水域が形成され、約360種にも及ぶ魚類が確認されています。ここでしか見れない希少な魚も多く、その多様性は日本一、マングローブ水域では世界有数であるということです。
定期遊覧船を利用すれば上流の「軍艦岩」までの往復約60分の間、船上からマングローブやシダ類の生い茂る亜熱帯のジャングルの景色を楽しむことができます。上流船着場で下船して、密林の中にある「カンビレーの滝」と、日本の滝百選にも選ばれた「マリユドゥの滝」(マリユドゥとは丸い淀み)まで足を延ばすこともできます。