奈良時代の庭園である東院庭園ですが、近代になってこれが発見されたのは1967年のことです。平城宮東張出し部分の南東の隅に、大きな庭園の遺跡が発見されたのです。この発見された庭園は続日本記に記述されている東院に該当することから、東院庭園という呼称が名づけられました。それまでは古い文献を頼りにその様子をうかがうのみであった奈良時代の庭園でしたが、東院庭園が発見されたことによって庭園部分とその周辺一帯の様相が明らかになったのです。
東院庭園の見どころは、庭園の中心となっている池でしょう。池の西岸には中央の建物の露台が張り出されており、露台から東岸にかけて橋が架かっています。北端の築山石組み、西端部の中島もこの庭園の景観の重要な焦点となっており、いずれも美しく調和しています。奈良時代の庭園がいかに美しいものであったかを偲ばせる池であり、平安以降の庭園の原型ともなった非常に重要な遺跡でもあるとも言えるでしょう。訪れた際には歴史に感銘するとともに、美しい景観を楽しんでみてください。
久しぶりの奈良観光で利用させていただきました。
運転手の方も親切で、3箇所を効率良く回れて予約して良かったです。
薬師寺、特別公開に偶然重なりラッキーでした。
運転手さんの説明も大変よくわかり易く、親切に説明していただきました。