興福寺の南円堂は、西暦813年に藤原北家の藤原冬嗣によって、父である内麻呂追善のために建設された八角堂です。現存する建物は西暦1789年に再建されたものとなっています。創建されたころの本尊は、もともと興福寺講堂に安置されていた不空羂索観音像でした。この不空羂索観音像は西暦748年に、その前の年に没した藤原房前追善のために夫人の牟濡女王と子息の藤原真楯が造率したものでした。現在の不空羂索観音は西暦1189年に完成した坐像です。
興福寺の南円堂には、国宝の木造不空羂索観音坐像と、同じく国宝の木造四天王立像が安置されています。これらはいずれも非常に貴重な仏像ですが、基本的に年に一度しか南円堂の扉が開かれないため、めったに拝めるものではありません。しかし仏像を拝むことができないにも関わらず、数多くの観光客が南円堂に足を運びます。その理由の一つが、南円堂の前に生える「南円堂藤」です。南円堂藤は南都八景の一つにも数えられており、毎年多くの観光客を魅了する美しい花を咲かせます。
5分前にホテルのロビーに行くと、既に待っていて呉れ、丁寧な挨拶の後、こちらの旅の目的が何かを聞いて呉れた。その後も何度か、次の訪問地の確認や提案があり、最高の時間を過ごせました。壺阪寺から半世紀振りの岡寺を回り、山田寺跡地、長谷寺と室生寺と... 続きを読む
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