「平泉の文化遺産」は、2011(平成23)年6月に世界遺産登録されました。中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山の5つが構成資産とされています。中尊寺は平安時代の美術の宝庫になっており、三千有余点の国宝・重要文化財があります。中でも国宝の「金色堂」は堂の内外に金箔を押してある「皆金色」の阿弥陀堂は圧巻です。毛越寺は慈覚大師円仁が開山し、藤原氏二代基衡公から三代秀衡公の時代に多くの伽藍が造営されました。往時には堂塔40僧坊500を数え、中尊寺をしのぐほどの規模と華麗さであったといわれています。奥州藤原氏滅亡後、度重なる災禍に遭いすべての建物が焼失しましたが、現在大泉が池を中心とする浄土庭園と平安時代の伽藍遺構がほぼ完全な状態で保存されており、国の特別史跡・特別名勝の二重の指定を受けています。そんな世界遺産をこの機会に訪れてみてはいかがですか?