京都御所は光厳天皇即位の1331年から、明治天皇が東京に行った1869年までの540年ほどにわたり、歴代天皇が住んでいた皇居でした。現在では一年中いつでも無料で気軽に参拝が可能です。今回は京都御所の見どころと合わせ、おすすめスポットをご紹介します。
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京都御所の概要
京都御所を探索する前に、その場所や歴史について詳しく把握すると、より深く楽しめます。ここでは、由来や歴史などの京都御所を解説します。
由来
794年に桓武天皇によって定められた平安京の皇居は、現在の京都御所からおよそ2km西にありましたが、火災による焼失で一時的に摂関家の邸宅を皇居とする里内裏が置かれ、1227年以降は元の位置に再建されませんでした。現在の京都御所は、1331年に光厳天皇が即位した東洞院土御門殿が起源で、1392年の南北朝合一で皇居に定まり、明治まで約500年間天皇の住まいでした。
1947年に京都御苑は、新宿御苑や皇居外苑とともに国民公園となり、1949年から厚生省の管理運営で国民庭園として開放されます。1971年に環境庁(現・環境省)が発足し、国民公園の管理が厚生省から移り、前庭としての景観の維持や都市公園の役割に加え、大都市の緑地としての自然環境保全や自然とのふれあいが重視されるようになりました。
現在の京都御所は、かつての皇居としての歴史や由緒を尊重しつつ、都市公園としての機能や大都市の中の緑地としての自然環境保全の役割を担い、国民に広く利用されています。
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※ 情報更新のタイミングにより価格等が実際と異なる場合があります。最新情報はツアーページをご確認ください。
歴史
京都御所は、平安時代から明治時代まで天皇の住まいであった歴史ある宮殿であり、その周辺には宮家や公家の屋敷が立ち並んでいた京都御苑が広がっています。794年に桓武天皇が平安京に都を移したことが始まりで、1331年に光厳天皇が即位されてから1869年の明治天皇が東京へ移るまでの約500年間、現在の京都御所の場所が天皇のお住まいとして使用されました。明治維新後、都が東京に移ったことで荒れ果てた時期もありましたが、保存事業が立ち上がり、国民公園として再生されました。
京都御所は、約65ヘクタールの広大な敷地に約5万本の樹木が生育しており、池を中心とした回遊式庭園の御池庭や庭石や灯籠が配された御内庭など、美しい庭園も点在しています。また、紫宸殿という最も格式の高い正殿があり、明治、大正、昭和の三代の天皇の即位礼が行われました。現在は国賓の接遇や京都御所茶会が催され、皇室文化を紹介する重要な役割を果たしています。
京都御所は同志社大学や元離宮二条城の近くに位置し、その歴史と文化的価値を現在に伝える貴重な遺産といえるでしょう。
所在地 | 京都府京都市上京区京都御苑内 |
拝観時間 | 9月及び3月 9時~16時半(入場は15時50分まで) 10月~2月 9時~16時(入場は15時20分まで) 4月~8月 9時~17時(入場は16時20分まで) |
交通アクセス | 【電車】をご利用の場合 ・地下鉄烏丸線 今出川駅から徒歩5分 【バス】をご利用の場合 ・市バス 烏丸今出川から徒歩5分 【自動車】をご利用の場合 ・JR長野駅から車で約10分 ・上信越自動車道[長野IC]、[須坂長野東IC]より30分 |
公式サイト | 京都御所 |
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【前半】京都御所の見どころ15選
ここでは、京都御所の見どころを15種類ご紹介します。場所によってはオールシーズン楽しめるものもある一方で、花火や花畑、ライトアップなどのイベントがある場所もあります。
諸大夫の間
諸大夫の間(しょだいぶのま)は、京都御所の見学者が利用する入り口の清所門をくぐった先に存在します。
諸大夫の間は、かつて参内者が待機する控え室として使用されていました。3つの部屋から構成され、それぞれの名称は虎の間、鶴の間、桜の間です。諸大夫の間という名称は、もともと桜の間のことを指していましたが、現在では3つの部屋すべてを指す総称として使われています。
見どころは、部屋の名前の由来となった襖絵です。中でも最も格式高いとされた虎の間の襖絵は、生き生きとした姿で描かれた虎の迫力が溢れる作品として特に見逃せません。それぞれの襖絵には、著名な画家が筆を執っており、桜の間は原在照(はらざいしょう)、鶴の間は狩野永岳(かのうえいがく)、そして虎の間は岸岱(がんたい)が描いたものです。襖絵は麻地を用いて墨で描かれており、通路からその美しさを鑑賞できます。
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紫宸殿
白壁と赤い柱が美しい回廊によって取り囲まれた紫宸殿(ししんでん)は、天皇の即位式などの重要な儀式が行われる、格式の高い建物として知られています。檜皮を何層にも重ねて竹釘で固定するという伝統的な技法で作られた檜皮葺の屋根が見どころです。
紫宸殿の中には、天皇が座るための高御座や皇后が座るための御帳台が配置されており、それぞれの座が儀式の際に使われます。
紫宸殿の前には、白い砂で整備された南庭が広がり、その庭には紫宸殿に対して左に位置する右近の橘と、右に位置する左近の桜が植えられているのが特徴です。京都御所の中心ともいえる紫宸殿は、一般の方々は内部に入れませんが、その美しい姿から観光スポットとしても注目されています。
清涼殿
紫宸殿は重要な儀式が行われる場所である一方、清涼殿は、天皇の日常生活の舞台でした。清涼殿は広々とした九間四面の構造で、昼間の居間と夜間の寝室が天皇の主要な居住スペースです。また、北側には弘徽殿上御局と藤壺上御局が配置されています。鬼の間という部屋もあり、皇室が鬼を倒すことで世界の平和を願っていたと言われています。さらに、御帳台や荒海障子、昆明池障子、時の簡などの調度品も整えられていました。
清涼殿は平安時代の建築様式を採用した寝殿造りで、屋根は入母屋檜皮葺でできています。中央には天皇が休むための御帳台が置かれ、その前に昼御座が設置されていました。さらに、御帳台の前には平安時代からの伝統である獅子と狛犬の装飾が施されています。
清涼殿の東庭には、漢竹や呉竹といった種類の竹が植えられており、これらは左近の桜や右近の橘と同様に、清涼殿に欠かせない植物です。庭園での整列の際には、これらの竹を目印に使うこともあったと伝えられています。
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御池庭
御池庭は京都御所内最大の回遊式庭園で、前田玄以(まえだげんい)が創設し、後に小堀遠州(こぼりえんしゅう)が整備しました。池を巡りながら楽しめ、欅橋や中島などが上品な雰囲気を演出しています。エリザベス女王も訪れ、欅橋で鯉に餌をやったことが有名です。池の中心には鶴島があり、北側に2つの石橋もあります。御池庭の美しさは季節ごとに変わり、春に新緑、秋には紅葉も楽しめます。
江戸初期に作られた庭園は、小御所(こごしょ)、御学問所(おがくもんじょ)の前に位置し、将軍や大名との対面の場にも使用されていました。洲浜を配置し、日本王朝庭園の雰囲気が漂います。複数の石橋が架かり、江戸大名庭園のスケールを持ちます。
御常御殿
御常御殿(おつねごてん)は、京都御所の中心に位置している最も大規模な建築物であり、天皇が普段の生活を送る場所でした。豊臣秀吉が紫宸殿(ししんでん)の修築を決定し、16世紀以降、天皇の日常生活を送るための独立した御殿として建てられたとされています。現存の御常御殿は1855年に再建され、明治天皇が東京へ移るまでここで暮らしていました。
御常御殿には、上段の間、中段の間、下段の間をはじめとする15部屋があり、そのなかでも特徴的なのは、天皇の象徴である桐、竹、梅が描かれた上段の間です。この部屋の襖の後ろには、三種の神器である剣と勾玉が安置されています。
御常御殿の東側には、遣水が流れる御内庭が広がり、土橋や石橋、木橋が架けられています。四季折々の花木や八つ橋などが植えられた池泉回遊式の庭園で、その美しさは息をのむほどです。特に紅葉の季節には、池の水面に映る紅葉が非常に美しい光景が広がります。
御常御殿は男子禁制であり、成人前の稚児と高齢の一部の男性を除いて、女官のみが天皇の世話をしていました。室町時代から近世にかけて、天皇の日常の御座所として機能し、重要な建築物とされています。
【後半】京都御所の見どころ15選
ここからは、後半の見どころを紹介していきましょう。
新御車寄
新御車寄(しんみくるまよせ)は、1915年(大正4年)に大正天皇のために建てられた建物です。旧御車寄も存在しますが、明治維新以降、皇族が参内する際に使用する馬車や自動車のために必要となりました。そこで、大正天皇が京都に滞在中、即位の礼を行うために建設されました。新御車寄は、天皇皇后陛下のための正面玄関として建てられています。
新御車寄は、従来の御車寄よりも広く、車両の乗り降りがしやすいように設計されています。また、天皇陛下や皇后陛下のために、厳重な警備体制が整えられています。
新御車寄は、現在も皇室の行事や公式行事などで使用されています。また、国宝にも指定されており、歴史的・文化的な観点での価値が高いです。
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蹴鞠の庭と御学問所
小御所( こごしょ )と御学問所(おがくもんじょ)の間に位置する「蹴鞠の庭」と呼ばれる、蹴鞠が行われていた場所があります。蹴鞠は、平安時代から行われている、革製の鞠を地面に落とさずに蹴り続ける伝統的なゲームです。蹴鞠のフィールドの広さは約14メートル四方で、四隅には松・桜・柳・楓の式木(四季木)が植えられています。
御学問所は、徳川家康により造営された建物で、天皇が学問に専念するために建てられました。畳敷きの内部には上中下の3間があり、武家風の書院造りの様式が濃い造りで、読書始め・和歌の会・歌合せなどに使用されます。天皇がこの御学問所から蹴鞠の庭で行われた蹴鞠を御覧になったという記録もあります。その思いを重ねながら見てみることも楽しみ方の1つといえるでしょう。
承明門
承明門(じょうめいもん)は、建礼門(けんれいもん)と紫宸殿(ししんでん)の間に位置する内郭の門で、丹塗りと瓦葺きの切妻屋根が特徴的な12脚門です。紫宸殿の南正面にあり、天皇行幸や上皇御即位後の出入りに使用される重要な門とされています。承明門は、天皇行幸や上皇御即位後の出入りに使われる歴史的価値のある門です。
また、「壬申(じんしん)検査関係写真」という写真資料にも承明門が写っており、その存在は明治初期にまで遡ることが可能です。この写真は、文化財調査の記録として重要文化財「旧江戸城写真帖」とともに後世に伝えられています。これにより、承明門の重要性がいかに古くから認識されていたかが分かります。それを認識することによって、承明門を見たときの味わいがさらに変わってくるでしょう。
建礼門
京都御所の南にある建礼門(けんれいもん)は、正門として位置づけられており、切妻屋根と檜皮葺きの四脚門という特徴があります。この門は天皇や皇后、外国元首など格式の高い人々だけが通行でき、身分によって入る門が異なる門です。皇后は別の門から入ることになっています。
建礼門には、老亀や巨霊人などの美しい装飾が施された蟇股があります。一般の方は御所の中に入れませんが、外観を見学することは可能です。また、建礼門から南には大通りが広がっており、葵祭や時代祭の際にはスタート地点として使用されます。
平安時代から存在する建礼門は、かつて平安京の南門の名で呼ばれていました。現在の建礼門の化粧梁には、見事な装飾が施された蟇股が設置されています。この建礼門は、荘厳さが特徴であり、ほかの門とは異なる雰囲気を感じさせます。
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学習院発祥の地
京都御所の東側の森には、学習院発祥の地として知られる場所があります。学習院は、光格天皇によって設立された公家の教育機関であり、幕末には高杉晋作や木戸孝允らの立役者も学んだ場所でした。明治時代には京都の学習院は廃止されましたが、後に東京に家族学校として再設立され、明治天皇から勅額が下賜されました。現在の学校法人学習院は、この時を創立としているのです。
学習院発祥の地には、倒木したマツの幹を貫いて数多くの幹を立ち上げるヤマザクラがあります。このヤマザクラは、元気な頃のマツの樹上に落ちた種が芽を出して育ったもので、マツからサクラが育っていたことが理由でサクラマツと呼ばれています。現在は、毎年咲く淡いピンクの花の美しい景観を見ることが可能です。
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猿ヶ辻
京都御所の「鬼門」とされる北東の方角にある「猿が辻」は、人々が悪運を避けるために築地塀の角を内側に凹ませ、烏帽子をかぶった猿の置物が置かれている場所です。
昔から鬼門は縁起が悪いとされ、鬼が出入りする方角であるため忌み嫌われていました。しかし、建物や場所にも北東が存在するため、都人は建物の北東の角を凹ませて鬼門を作らないようにするという知恵を生み出しました。その代表例が御所の築地塀の北東角の凹みであり、この凹みの部分は「猿ヶ辻」と呼ばれています。御所の築地塀に沿って一周すると、北東の角だけが凹んでいるのが分かるでしょう。
猿ヶ辻の猿は夜な夜な御所を歩き回って悪さをしていたとされ、網の中に入れられたと言われています。この物語が「猿ヶ辻」という名前の由来です。また、幕末に尊皇攘夷派の姉小路公知が襲撃された「猿が辻の変」はこの付近で起きた事件です。
皇女和宮生誕の地
「皇女和宮生誕の地」は、学習院の発祥地と猿ヶ辻の間に位置する場所で、幕末を描いたドラマでも登場する有名な場所です。和宮は孝明天皇の妹で、この地にあった公家の橋本邸で生まれました。彼女は幼少期に有栖川宮熾仁親王と婚約し、皇族同士の穏やかな生活が待っていたはずでしたが、幕府と朝廷の公武合体策により徳川家に嫁ぐことになりました。
和宮は徳川家茂と結婚し、大政奉還のために尽力しましたが、夫の家茂が亡くなり、彼女は落飾し名を静寛院宮と改めます。戊辰戦争が勃発し、徳川家の存続を訴える手紙を朝廷や官軍司令官に書き、徳川家のために恭順すべきと説きました。政略結婚の犠牲となった皇女が嫁ぎ先のために力を尽くした姿は、幕末史の中でも特に強い印象を後世に残しています。
和宮は、幕末から明治維新の時代に波乱の生涯を送った女性であり、日本の歴史に大きな足跡を残した人物の一人です。その歴史を感じられる場所となっています。
母と子の森
京都御苑の東側に位置する「母と子の森」は緑豊かなエリアであり、親子が自然とふれあう姿が見られる場所です。この場所は、昭和61年に環境庁が提唱した「母と子が自然とふれあう機会を増やそう」という考えに基づき、寄付によって森作りが行われました。現在では、植樹やバードバスの整備が行われ、子どもたちがドングリを拾ったり、野鳥たちの水遊びを見るたりすることが可能です。
また、近くには屋外に設置された「森の文庫」と呼ばれる本棚があり、植物や鳥についての図鑑なども読めます。ただし、利用する際には、本を持ち帰ったり汚したりしないように注意が必要です。
また、「母と子の森」は晩秋には紅葉が見頃となり、美しい景色も楽しめます。全体的に、このエリアは自然豊かであり、人気のスポットとなっています。
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森の文庫
「森の文庫」と呼ばれる子ども向けの自然科学系の本を提供する場所が、京都御苑の「母と子の森」にあります。この場所では、木のベンチや木陰で自由に読書を楽しめます。4月1日から11月30日まで利用可能です。営業時間は雨の日を除く毎日、朝の9時から16時頃までです。子ども向けの図鑑や絵本が中心で、近くに設置されたバードバスや自然解説の標識もあり、親子で自然に触れ合えます。
森の文庫は管理者がいないため、利用者の善意に頼って運営されています。本を持ち帰ったり汚したりしないように注意しましょう。また、周囲にはベンチやテーブルが設置されており、鳥や植物を観察しながら図鑑で調べることも可能です。
京都御苑は紅葉や銀杏が美しいことで知られており、母と子の森も秋の風情が感じられる場所です。散策後に立ち寄る休憩スポットとしてもおすすめです。
バードバス
自然が豊かな京都御苑は野鳥の宝庫で、これまで100種以上の鳥が記録されており、珍しい野鳥も観察できます。その姿をカメラに収めようと多くのカメラマンが息を潜めています。バードバスと呼ばれる人工的な水飲み場が母と子の森に設置されており、小鳥の水浴びを見ることも可能です。
6月から9月を除く毎月、京都御苑で定例探鳥会を開催しています。烏丸今出川の乾御門からスタートし、児童公園北側の道を近衛邸跡へ進みます。宮内庁官舎南の林を東に進み、「佑ノ井」前から石薬師御門手前の道を南に入ると、右手にバードバスがあります。ここで水浴びに来る鳥を待ちます。このあたりの林ではキビタキがよくさえずっています。静かな場所で鳥の姿を見たい方や鳴き声に癒やされたい方にとって、絶好のポイントです。
京都御苑は豊かな自然に恵まれた場所で、野鳥の宝庫としても知られています。バードバスという人工水飲み場が母と子の森に設置されており、小鳥たちが水浴びを楽しむ姿を観察できます。これまでに100種類を超える鳥たちが確認され、珍しい野鳥の観察も可能です。その美しい姿をカメラに収めるため、数多くのカメラマンが息を潜めています。
月間の定例探鳥会は、6月から9月を除いた毎月開催されており、京都御苑の鳥たちに親しむことが可能です。烏丸今出川の乾御門から出発し、児童公園北側の道を辿って近衛邸跡へと向かいます。宮内庁官舎南の森林を東へ進み、「佑ノ井」の前から石薬師御門手前の遊歩道を南に入ると、右手にバードバスが見つかります。ここで小鳥たちが水浴びに訪れるのを待ち、その姿を楽しめるでしょう。静かで美しい自然を満喫し、鳥の姿や鳴き声に癒されたい方にとって、この場所は絶好のスポットと言えます。
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【前編】京都御所周辺にあるおすすめ観光スポット15選
京都御所周辺には魅力あるさまざまな観光スポットが軒を連ねています。ここでは、観光スポットを15箇所ご紹介します。
中山邸跡
京都御所の東北に位置する中山邸跡は、幕末期の公家である権大納言中山忠能(なかやま ただやす)の邸宅跡です。黒い塀にはクロガネモチの赤い実が映えており、明治天皇が誕生した産屋や、幼少期の名前「祐宮」にちなんだ井戸「祐井」が現存しています。
明治天皇は、1852年に孝明天皇と中山忠能の娘・権典侍中山慶子との間に生まれ、4年間中山邸で育てられました。その後、16歳で践祚し、王政復古を経て明治改元が行われ、東京への遷都が実現しました。
京都御苑は、かつて公家屋敷が立ち並んでいた場所で、現在は草花が楽しめる公園として整備されています。御所周辺には季節ごとの花々や公家屋敷跡が点在し、説明書きの駒札を巡ることでも楽しめるでしょう。中山邸跡もその1つで、フェンス越しにその歴史を垣間見れます。中山家は藤原氏の支流であり、中山忠光や中山慶子などの人物が知られています。
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御内庭
御内庭(ごないてい)は、御常御殿の前にある庭園で、繊細で美しい雰囲気と豪華さが融合しています。象徴的な土橋は簡素ながら、「雅び」の黄金比を表しています。桃山時代風の石組みや石橋が見られ、自然と共生していると感じられるでしょう。江戸時代初期に作庭され、中期に改修されたとされていますが、詳細は特定できていません。
地震殿(泉殿)が御内庭に建ち、松の剪定が御所らしい優美さを醸し出しています。「迎春」と「聴雪」と名付けられた御殿が露地風に作られており、雅な名前が印象的です。欄干のデザインは簡素で斬新で、細部まで行き届いた造形が見られます。
御内庭は、宝永度の内裏以降取り入れられ、安政末から明治初年にかけて手が加えられました。樹木、自然石、灯籠などの多くは献上品です。御所の中で天皇が日常生活を送る場だった御常御殿の前に広がる御内庭は、生活に近い安らぎの庭としての趣があります。
庭園のほかにも、京都御所は建築のスケールや東山の眺望が格別です。春には「京都御所 宮廷文化の紹介」という企画展示があり、襖絵や儀式の再現展示の鑑賞もできます。
蛤御門
蛤御門(はまぐりごもん)は、京都御苑にある門で、正式名称は「新在家御門」(しんざいけごもん)といいます。1788年1月30日の天明の大火で御所が炎上し、普段は閉じられていた門が開けられたことから、焼けると口を開けるハマグリに例えられ、「蛤御門」と呼ばれるようになりました。
1864年7月19日には、蛤御門の変(禁門の変)が起こり、長州藩が挙兵して会津藩、薩摩藩、桑名藩などの幕府勢力と京都御所で激戦を繰り広げました。この戦いは皇居で起こった戦いを意味し、約三万戸が焼失する大規模な被害がありました。現在でも門の梁や柱に弾痕が残っており、戦いの生々しい痕跡を目で確認できます。
京都御苑には九つの門があり、蛤御門はそのなかで特に重要な歴史的価値があります。来島又兵衛が討死した清水谷家の椋の木の近くに立つ蛤御門は、歴史を感じられる貴重な場所です。
京都迎賓館
京都迎賓館は2005年に開館し、海外からの要人や賓客をもてなすために建設された施設です。日本の伝統建築技術を取り入れた「現代和風」の建物で、美しい庭園と一体化した空間が特徴です。七つの代表的な技が用いられており、職人たちの自然素材へのこだわりが感じられます。
建物は、鉄筋コンクリート造で、庭と調和する数寄屋造りや左官技術が見られます。壁土「聚楽土」が用いられ、上品な色合いです。また、彩色や鋳物製作などの装飾技術や、熟練の木工技術が随所に用いられています。
障子や欄間格子などの建具製作技術が活用され、光を和らげる明障子や紙を使った建具が施されました。また、絵画や書跡、古文書などを修理する技術が襖や障子にも活用されており、熟練の技が生かされています。
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護王神社
護王神社は京都唯一の「いのしし神社」として知られ、和気清麻呂とその姉の和気広虫(わけのひろむし)を祀っています。境内には清麻呂公を救った猪の像が多く展示され、足腰の病気・怪我の回復にご利益があるとされています。境内の至る所に猪にちなんだものがあり、特に「足萎難儀回復之碑」があるところに、足の形にくぼんだ石の上に乗って祈るとご利益があると有名です。また、珍しい「白イノシシ」が護王神社に来社するイノシシふれあいコーナーがお正月に開催されます。
境内には樹齢数百年のイチョウの大木が6本立ち、特に上京区の誇りの木に認定された巨木があり、紅葉の季節には黄金色の葉が輝きます。さらに、国歌「君が代」に詠まれるさざれ石もあり、その大きさは幅3メートル、高さ2メートルです。
境内には特徴的な信仰や文化財が数多くあり、足腰の守護神として全国各地から参拝者が訪れます。また、護王神社には明治期に銅像建立の案があったものの実現せず、平成10年に彫刻家の松本繁来氏が手掛けた和気清麻呂公の銅像が建立されました。
所在地 | 京都府京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385 |
拝観時間 | 午前6時〜午後9時 |
交通アクセス | 【電車】をご利用の場合・地下鉄烏丸線 – 丸太町駅下車 北へ徒歩7分 【バス】をご利用の場合・市バス51系統 – 烏丸下長者町停下車すぐ 【自動車】をご利用の場合・烏丸丸太町交差点より北へ3つ目の信号手前左側 |
公式サイト | 護王神社 |
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金剛能楽堂
京都の文化を象徴する金剛能楽堂は、平成15年(2003年)にかつての室町幕府「花の御所」の近く、京都御所の西向かいに開館しました。旧金剛能楽堂の130余年の歴史を持つ能舞台が移築され、新旧が融合した空間が誕生しました。金剛流の躍動感あふれる舞が魅力で、特に8月16日の大文字送り火能では、色照明と蝋燭能が楽しめます。
以前の金剛能楽堂は木造で落ち着いた雰囲気でしたが、阪神・淡路大震災により傾き、危険な状態になったため移転が決定しました。京都御所に面した現在の場所は、いくつもの候補地を検討した結果見つかり、よい縁に恵まれたとされています。移築された舞台は、旧能楽堂の雰囲気を保ちつつ、照明などに新しい工夫が加えられ、京都の能楽界の素晴らしい財産となっています。
所在地 | 京都府京都市上京区烏丸通中立売上ル |
交通アクセス | 【電車】をご利用の場合・市営地下鉄烏丸線「今出川」駅下車、 6番出口より南へ徒歩5分 【バス】をご利用の場合・市バス「烏丸今出川」停留所より南へ徒歩5分 |
駐車場 | 京都御苑の一般有料駐車場を利用ください |
公式サイト | 金剛能楽堂 |
京都仙洞御所
仙洞御所(せんとうごしょ)は、退位した天皇(上皇・法皇)の御所で、仙人の住まいを意味します。1630年に後水尾上皇と東福門院のために造営された時から、現在の京都御所に隣接する場所に定まりました。しかし、1854年に火災で仙洞御所と大宮御所の主要な建物が焼失し、仙洞御所は庭園だけが残され、再建されないまま現在に至りました。
京都仙洞御所は京都御所の南東に位置し、築地塀に囲まれています。仙洞御所の庭園には北池と南池の2つの大きな池があり、春は桜や藤、ツツジの花が、秋は紅葉が楽しめるでしょう。
江戸時代初期から後期にかけて、仙洞御所には6人の上皇、大宮御所には4人の皇太后または女院が住んでいましたが、現在、仙洞御所は優雅な回遊式庭園として利用されています。
所在地 | 京都府京都市上京区京都御苑内 |
交通アクセス | 【電車】をご利用の場合・地下鉄烏丸線 丸太町駅から 徒歩15分 【バス】をご利用の場合・市バス 府立医大病院前から 徒歩10分 |
公式サイト | 京都仙洞御所 |
【後編】京都御所周辺にあるおすすめ観光スポット15選
さらに京都御所周辺のスポットを見ていきましょう。
虎屋 京都ギャラリー
京都御所の近くにある虎屋京都ギャラリーは、歴史ある和菓子店・虎屋が運営しており、グッドデザイン賞の審査委員長として知られる建築家・内藤廣(ないとう ひろし)氏が手掛けた斬新な建物が特徴です。そのギャラリーは、虎屋京都一条店と隣接しており、お客様は併設された店舗や虎屋菓寮で、和菓子やお土産も手に入れられます。
このギャラリーでは、時折、京都に関連した展示や講演会が開かれており、美しい初夏の庭園や水盤を眺めながら、和菓子やお茶を楽しめる空間が提供されています。また、木材を贅沢に使った建物は、日本建築の伝統と最新技術が見事に融合した革新的な構造が魅力の1つです。さらに、敷地内には趣きのある路地や蔵、稲荷社が点在し、照明効果にもこだわっています。
虎屋京都ギャラリーは、来場者が和菓子や虎屋の歴史と文化をより深く理解し、その魅力に触れられる場所として、長く愛され続けることを目指しています。今後も、さまざまな展示やイベントを開催する予定です。
所在地 | 京都府上京区一条通烏丸西入広橋殿町400 |
営業時間 ※ 時期・状況により変動する場合あり | 10時~18時 |
交通アクセス | 【電車】をご利用の場合・京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」6番出口より徒歩約7分 |
駐車場 | 有(無料) |
公式サイト | 虎屋 京都ギャラリー |
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梨木神社
梨木神社(なしのきじんじゃ)は、1885年に建立され、明治維新の功労者三條實萬(さねつむ)と三條實美(さねとみ)の父子が祀られている神社です。社名は、梨木町にあった三條家の旧邸にちなんで付けられています。梨木神社は、平安時代前期に藤原良房の邸が存在し、その娘明子が御所としても使用していた場所です。梨木通りは公卿の参内道として利用され、境内には美しい萩が咲き乱れ、古今の和歌が詠まれました。
神社内には、恋愛成就のパワースポット「愛の木」や、京都三名水の1つの「染井の水」があります。毎年9月には「萩まつり」が開催されることでも知られています。梨木神社は、萩の名所として親しまれ、静かで厳粛な雰囲気が特徴です。紅葉の季節には美しい風景が広がり、結婚式場としても人気があります。また、實萬と實美は学問の神様としても名高く、多くの受験生が参拝に訪れています。
所在地 | 京都府京都市上京区染殿町680 |
拝観時間 | 午前9時から午後4時半 |
交通アクセス | 【電車】をご利用の場合・京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」1番出口から徒歩約20分、「今出川駅」3番出口から徒歩約20分・京阪電車「神宮丸太町駅」1番出口から徒歩約15分、「出町柳駅」 2番出口から徒歩約15分 【バス】をご利用の場合・市バスA2乗り場から、4系統・17系統・205系統で約20分「府立医大病院前」下車、徒歩約3分 【自動車】をご利用の場合・東京・名古屋方面から 名神高速「京都東IC」から約20分・岡山・大阪方面から 名神高速「京都南IC」から約30分 |
駐車場 | 有(3台ほど) |
公式サイト | 梨木神社 |
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※ 情報更新のタイミングにより価格等が実際と異なる場合があります。最新情報はツアーページをご確認ください。
一保堂茶舗 京都本店
かつて近江商人である渡辺利兵衛が設立した「近江屋」が、「一保堂」の起源です。当初はお茶や陶器を取り扱っていましたが、幕末期に山階宮(やましなのみや)より「一保堂」という名の屋号を与えられ、それ以降お茶に対する真摯な姿勢を貫きつつ、時代と共に変化し続けてきました。
京都御所から寺町通りを南へ歩いていくと、格式ある建物の「一保堂本店」が現れます。ここには、お茶の葉を購入できる販売スペースと、くつろいでお茶を味わえる喫茶室「嘉木」が併設されています。喫茶室「嘉木」は、玉露や煎茶、ほうじ茶、玄米茶、濃茶など、さまざまな種類のお茶を自分の楽しみ方で淹れるスタイルのお店です。それぞれのお茶には、独特の風味や美味しさを引き出す淹れ方があります。
自分で淹れるスタイルの「嘉木」では、異なる淹れ方を試すことで、お茶の味わいが変化するのを実感できます。お茶を淹れる技術や知識を身に付けることで、それぞれのお茶の持つ美味しさを最大限に引き出せるのです。「一保堂」は、日本のお茶文化を大切にしつつ、その魅力を多くの人々に伝えていく場所として、長年にわたって愛され続けています。
所在地 | 京都府京都市中京区寺町通二条上ル常盤木町52 |
営業時間 ※ 時期・状況により変動する場合あり | 10時~17時 |
交通アクセス | 【電車】をご利用の場合・地下鉄東西線「京都市役所前」駅11番出口 徒歩5分・京阪電車「三条」駅12番出口 徒歩10分 |
公式サイト | 一保堂茶舗 京都本店 |
澤井醤油本店
創業以降、高品質な醤油を醸し続ける「澤井醤油本店」は、京都の御所から徒歩5分の距離に位置し、大きな杉の樽が立ち並ぶ京町家風の店内が特徴です。創業は明治12年で、明治16年に現在地へと移転しました。国内産の素材と古来の技法や道具を活用し、「二度熟成醤油」や関西で愛される「都淡口」などを生産し、京都の料理文化に寄与しています。
濃口醤油よりも色合いが薄い淡口醤油は、大豆よりも小麦の比率が高く、懐石料理に重要な役割を果たしています。澤井醤油は、その高品質な醤油作りで数多くの老舗京懐石料理店から支持を受け、京都料理界の裏方的存在です。
京町家スタイルの醤油蔵は、狭い間口と奥行きのある細長い構造で、店内奥部には仕込み場が設けられています。昔ながらの木製の桶や大きな釜を使い、薪で大豆を炊く火入れ工程を実施します。細長い桶は京町家の建築構造に適した伝統的な形状で、麹を作る「室」も木材で覆われた町家風の空間です。これらの独自の特徴から、澤井醤油本店は京都特有の醤油製法を受け継いでいることが伺えます。
所在地 | 京都府京都市上京区中長者町通新町西入ル仲之町292 |
営業時間 ※ 時期・状況により変動する場合あり | 午前9時~午後5時(日曜・祝日:午前10時30分~午後3時30分) |
交通アクセス | 【電車】をご利用の場合・地下鉄烏丸線「丸太町駅」2番出口から北へ約10分 【バス】をご利用の場合・京都市営バス「烏丸下長者町バス停」から北西へ約7分・京都市営バス「府庁前バス停」から北へ約8分 |
公式サイト | 澤井醤油本店 |
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廬山寺
廬山寺(ろざんじ)は天台宗の寺院であり、良源によって938年に創建されました。ここは紫式部が源氏物語を執筆したとされる邸宅があった場所であり、美しいキキョウが約1000株も咲くことで有名です。キキョウは6月中旬から9月中旬頃まで楽しめます。
開祖である良源は疫病神を退治した「厄除けの大師」として多くの人々から信仰を集めています。さらに、寺では節分行事「鬼法楽」も開催されていることでも有名です。
廬山寺は皇室と深いつながりがあり、かつては宮中の仏事を司る四つの寺院のうちの1つでした。天明の大火によって失われた堂宇(どうう)も、皇室の支援により再建されました。
廬山寺には国宝や重要文化財が数多く所蔵されており、それらは東京博物館や京都国立博物館に寄託されたり展示されたりしています。これらの文化財によって、廬山寺は歴史と文化の重要な拠点としても知られています。
所在地 | 京都府京都市上京区北之辺町397 |
拝観時間 | 午前9時~午後4時(源氏庭) |
拝観料 | 大人500円 小中学生400円 |
公式サイト | 天台圓淨宗 廬山寺 |
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二條陣屋
二條陣屋(にじょうじんや)は、江戸時代に都に上る諸国大名たちが利用した宿泊施設で、数寄屋風の建築様式が際立っています。武者隠しや秘密の階段など、大名の安全を守るためのさまざまな配慮が見受けられる建物です。江戸時代初期に、上洛する際に滞在先を持っていない大名たちのために建設されたもので、数寄屋造りにも関わらず、火災から建物を守る防火設備が整備されています。
主屋と土蔵は、その歴史的価値から国の重要文化財に指定されています。そのため、一般の見学者は事前の予約が必要です。数寄屋風建築の美しさとともに、大名の身の安全を守るために様々な工夫がなされたその設計は、日本の歴史的建築技術の粋を感じさせるものです。
二條陣屋は、江戸時代の大名文化を現在に伝える貴重な遺産であり、その歴史的建築様式や設備は見学者に多くの魅力を提供しています。
所在地 | 京都府京都市中京区大宮通御池下る三坊大宮町137 |
交通アクセス | 【電車】をご利用の場合・京都市営地下鉄東西線「二条城前」駅下車 3番出口から徒歩5分・阪急電鉄京都線「大宮」駅下車 1番出口から徒歩15分・JR嵯峨野線「二条」駅下車 徒歩15分(JR京都駅32、33番ホーム) 【バス】をご利用の場合・京都市バス9、12、50、67号系統「堀川御池」下車 徒歩3分・15系統「神泉苑前」下車 徒歩1分 |
公式サイト | 二條陣屋 |
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大西京扇堂
天保年間(1830-1843年)創業の大西京扇堂(おおにしきょうせんどう)は、扇子作りの名門であり、現在は9代目当主が継承しています。元々大和屋という名前で始まり、明治期に「京扇堂」に改名しました。
京都の中心部に位置しており、檜扇、能扇、舞扇、茶扇、飾り扇、寺院有職扇、洋扇といったさまざまな扇子を取り扱っています。扇子は、日本の暑い夏に欠かせないアイテムで、特に京扇子は繊細な作りが特徴です。独特の技術と材料で作られるオリジナルの京扇子は、上品で優雅なデザインが魅力で、京扇子ならではの風合いを楽しめるでしょう。
近年、若者たちの間でも扇子が見直されており、ファッションブランドや有名人とのコラボレーションで若い世代向けの扇子が作られるなど、新しい取り組みが行われています。伝統と技術を守りながら、新しい感覚を取り入れることが重要視されています。千年以上の歴史と伝統を誇る京扇子は、現在も日本の夏を美しく彩り続けています。
所在地 | 京都府京都市中京区三条通寺町東入ル石橋町 18 |
営業時間 ※ 時期・状況により変動する場合あり | 10時 ~ 21時 |
公式サイト | 大西京扇堂 |
元離宮二条城
江戸時代の初代将軍徳川家康が1603年に築いた二条城は、京都御所を守る拠点であり、将軍が上洛する際の滞在場所として利用されました。天皇を迎える壮麗な城を通して、幕府の権力が安定していることを示しました。また、1867年には15代将軍慶喜が二の丸御殿で大政奉還を宣言したことでも知られています。現在でも桃山文化が色濃く残る二条城は、1994年にユネスコ世界遺産に認定されました。
二条城の本丸御殿は、城の中心にあって内堀により囲まれた場所に位置しています。もともと1626年に建築されましたが、1788年の大火で焼失し、1894年に現在の姿に再建されました。その後、大正天皇が滞在することもありました。
江戸時代の暮らしを偲ぶことができる本丸御殿は、4つの部屋から成り立っています。玄関は高い格式を誇り、御常御殿は政務や日常生活の舞台となっており、狩野永岳の手による「松鶴図」の障壁画が美しく飾られています。また、公の対面が行われる御書院も、障壁画で装飾されていました。中書院三の間は、畳を外すと能舞台として使用できるようになっていました。台所は開放的な吹き抜けが特徴で、居間である雁の間には、雁を描いた障壁画が設置されています。
所在地 | 京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町541 |
営業時間 ※ 時期・状況により変動する場合あり |
午前8時45分~午後4時(閉城 午後5時) |
入場料 | 入城料/二の丸御殿観覧料 一般 1,300円 一般団体(30名以上)1,100円 中高生 400円 小学生 300円 展示収蔵館観覧料 100円 入城料のみ一般 800円 一般団体(30名以上)700円 中高生 400円 小学生 300円 |
交通アクセス | 電車(京都市営地下鉄)をご利用の場合地下鉄東西線に二条城前駅から徒歩すぐ |
駐車場 | 第1駐車場(二条城東側)営業時間:8時15分~18時 ※1(バスのみ17時~翌8時15分 夜間駐車可 ※2)収容台数:バス 11台 ※3 乗用車 120台10月のみ バス 20台 ※3 乗用車 54台 駐車料金: バス 2時間まで予約がある場合 3,000円、予約がない場合 3,300円以降1時間ごと 1,000円(夜間駐車3,000円) 乗用車 2時間まで1,200円 以降1時間ごと 300円 第3駐車場(二条城南側)営業時間:8時15分~18時 ※1収容台数:乗用車20台駐車料金:2時間まで 800円 以降1時間ごと 200円 |
公式サイト | 元離宮二条城 |
あざやかな図案の巻き寿司を作ってみませんか?いただくのが惜しくなるほどの出来栄えを目指して楽しみましょう。
まとめ|京都御所にはたくさんの見どころがある!スケジュールと時間に余裕をもって楽しもう
以上、京都御所の観光スポットをご紹介しました。京都御所をはじめ、その周辺には多くのスポットがあります。1日で回るのは困難ですので、本記事を活用しながらスケジュールを組むのがおすすめです。大型連休など、時期によっては予約が取れない可能性や休業している可能性もありますので、事前に調べるのが望ましいでしょう。
以下の記事は京都御所観光のスケジュール作成の際に参考になる内容となっていますので、ぜひご一読ください。
よくある質問
平安から明治時代まで天皇の住まいとして使われていた京都御所は、周囲に宮家や公家の邸宅が建ち並ぶ京都御苑を擁する歴史に名高い宮殿です。794年に桓武天皇が平安京に都を移したことが始まりで、1331年の光厳天皇即位から明治天皇が東京へ移る1869年まで現在の京都御所が天皇の居所として使用されていました。
京都御所は、広大な敷地内に約5万本の樹木が生育しており、御池庭や御内庭など、回遊式庭園や美しい庭園で有名です。最も格式の高い正殿である紫宸殿は、明治、大正、昭和の三代の天皇の即位礼が行われた場所です。現在は国賓の接遇や京都御所茶会が開かれる場所として、皇室文化を紹介する重要な役割を担っています。
広大な敷地のなかでも特に見ておきたい5つのスポットはこちらです。
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- 襖絵で有名な「諸大夫の間」
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- 天皇の即位式などの重要な儀式が行われた「紫宸殿」
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- 天皇の日常生活の舞台「清涼殿」
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- 京都御所内最大の回遊式庭園「御池庭」
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- 天皇が普段の生活を送った場所「御常御殿」