ローズバレーは、トルコ共和国の首都アンカラから南東にある地域、カッパドキア内にある景勝地です。カッパドキアとは、アナトリア高原を一部のエリアを差し、火山の噴火によって自然にできた奇景で、ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群として、世界遺産にも登録されています。その中でもギョレメ近くにあるこのローズバレーからの景観は広く知られており、観光ルートの一つとして、多くの観光客が訪れています。
歴史
ローズバレーを含むカッパドキア地方の歴史は古く、青銅器の時代までさかのぼります。その当時からヒッタイト民族の本拠地となっていたこの地は、ヒッタイト帝国の滅亡後3世紀半ば以降、キリスト教弾圧を逃れてやってきた信徒たちが洞穴内で生活を始めました。彼らはこの地域特有の柔らかい岩をくり抜いて中で暮らし、また修道院などを作っていたようです。ローズバレーはそんな地域にあって、特にその景観が素晴らしいとして有名な観光地となっています。
見どころ
カッパドキアは本当に広大で、訪れる場所ごとに違う楽しみがあります。その中でもここローズバレーから見渡す風景は特に素晴らしく、特に夕暮れどきには夕陽が当たって一面バラのようなピンク色に染まることから、この名がついています。ぜひともその時間を狙って訪れたいものです。また、この地域にはギョレメ国立公園、デリンクユなどの地下都市、らくだ岩など観光スポットが散在しており、数日滞在しながらそれらを見て回るのもおすすめです。その際には、奇岩を掘って作られている洞窟ホテルなどに泊まるのもよいでしょう。