サン・ピエール大聖堂は、ジュネーヴ市民の信仰の柱となっている大聖堂です。旧市街の中心にあり、ギリシアの神殿を想像させる堂々とした姿でそびえ立っています。内部は静寂な空間が広がっています。ステンドグラスが美しい、心落ち着く空間です。宗教改革の指導者のひとり、ジャン・カルヴァンが説教を行ったことでも知られています。
歴史
サン・ピエール大聖堂は、1160年に建設が開始され、1232年に完成しました。その後、何度も改築・増築されたため、様々な様式が混在しています。本来はカトリックの教会でしたが、プロテスタントに改宗しました。1536年～約25年間、フランス語圏における宗教改革の中心的人物ジャン・カルヴァンが、この聖堂でプロテスタントイズムの説教を行いました。
見どころ
聖堂内には、カルヴァンが使用した木製のイスや円陣の彫刻が施された聖職者席などがあります。地下にはヨーロッパ最大級の「考古学発掘展示室」があり、サン・ピエール大聖堂が建築される以前にあった宗教建造物の基盤を見学することができます。また、北側の塔に上ることができます（有料）。狭くて急な階段を上りきると、レマン湖とジュネーヴ市街の美しいパノラマが360°見渡せます。
