スペインのソフィア王妃芸術センター(Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia)は、プラド、ティッセン=ボルネミッサと並ぶマドリッド三大美術館のひとつです。近現代画家の1万8000点にも及ぶ作品が収蔵されています。ピカソ、ミロ、ダリといった世界に衝撃を与えた画家の作品群を堪能できる美術館です。最寄駅はアトーチャ駅ですが、市内中心部のため他の観光スポットから近く、レティーロ公園から徒歩で訪れることができる距離にあります。
歴史
前国王ファン・カルロス1世王妃の名前を冠したこの美術館は、もともと16世紀にサン・カルロス病院として設立されたものです。現在の建物は18世紀にフランチェスコ・サバティーニをはじめとする建築家により建てられ、改築、復旧を繰り返し、前身となるソフィアアートセンターが1986年に展示用ギャラリーとしてオープンしました。その後1990年に現在の美術館として開館され、コレクションの増加に伴い、ジャン・ヌーベル設計の新館が2005年に開館されました。
見どころ
【ピカソのゲルニカ】ピカソ各時代の作品が展示されているなかで、ゲルニカは必見です。内戦の悲惨さを描いた代表作で、空爆を受けたスペイン北部バスク州のゲルニカを題材に1937年に製作された、3.5m×7.7mにも及ぶ大作です。この作品のためだけに訪れる価値ある一枚と言っても過言ではないでしょう。【ダリ】シュルレアリスムの数々の作品が収められています。【カフェ】絵画鑑賞に疲れたら、サバティーニ館のテラスレストランや、新館にあるモダンなカフェで一休みするのがおすすめです。