エボラはポルトガル南東部のエボラ県にある町です。エボラにはエボラ大聖堂やサンフランシスコ教会、マヌエル王宮やローマ神殿等の歴史的建造物があり、旧市街は1986年に「エボラ歴史地区」としてユネスコの世界遺産として登録されました。ローマ帝国時代からこの地方の中心地として位置づけられ、ルネサンス時代には大学も置かれた文芸の都市でもあります。また、現存する建築物の様式は多様で、ロマネスク建築・ゴシック建築・マヌエル建築・ルネサンス建築・バロック建築と様々な様式の建築物が楽しめます。
歴史
15世紀から16世紀にかけて建てられた、ゴシック様式とポルトガル独特のマヌエル様式が混在する建築物です。内部には、18世紀に大理石でつくられた主祭壇があり、その主祭壇の右側には人骨堂があります。この人骨堂が最大の見どころで、人骨で壁や柱のいたる所が埋め尽くされている独特な礼拝堂です。ここは修道士らが瞑想を行う場所として、16世紀に修道士がエボラの修道会墓地から集めた5000体もの人骨で装飾されています。
見どころ
サンフランシスコ教会(エボラ)は世界遺産地区に指定されたエリアの中にある歴史的建造物でもあり、人骨堂という特異な装飾をされた部屋が有名です。人骨堂はサンフランシスコ教会の入口から少し進んだ場所にあり、入場料と別に料金を支払えば写真の撮影もできます。人骨堂の内部は思ったよりも広く高さもあり、一見の値打ちは充分にあります。エボラには他にも歴史的建造物がたくさんあり、また趣のあるレストラン等も数多く並んでいます。できればゆっくりと過ごしていただきたい場所です。
