コインブラ大学(University of Coimbra)は、ポルトガルの中央部のコインブラにあります。コインブラは、ポルトガルでリスボン、ポルトに次ぐ第3の都市であり、古代から発展していた都市です。コインブラ大学は、ポルトガルの国立大学であり、街の中心部にあります。2013年には、「コインブラ大学-アルタとソフィア」という名称で世界遺産(文化遺産)にも登録されており、歴史的な建造物が多数ある場所です。
歴史
コインブラ大学は、1290年にディニス1世によって設立されました。ヨーロッパでも古い大学の一つとして数えられています。ポルトガルをはじめ、イベリア半島の大学としては最古です。最初に設置された学部は、人文学部、法学部、教会法学部、医学部です。会学以後、数世紀に渡り、大学機能がリスボンとコインブラを行ったり来たりしましたが、1772年にコインブラに定着しました。18世紀には、大学植物園をはじめとする自然科学系の施設を充実させ、薬学や科学技術などの研究が活発に行われるようになりました。
見どころ
コインブラ大学には、1630年代にルネサンス様式やマヌエル様式で建てられたポルタ・フェレア(鉄の門)があります。また、ポルトガルのバロック建築の傑作といわれているジョアニア図書館や、17世紀のアズレージョ・祭壇・オルガンを見ることができるサン・ミゲル礼拝堂があります。大学のシンボルでもある時計塔からは、コインブラの美しい景色を360度見渡すことができます。この他にもコインブラ市内には、サンタ・クルース修道院、アフォンソ・エンリケスの墓、ソフィア通りなどの世界遺産が多数あり、観光客でにぎわっています。