イタリア、シシリー島の南、地中海の島国マルタ共和国。本島マルタ島の北西にあるゴッツォ島に巨石神殿遺跡ジュガンディーヤ神殿があります。紀元前の昔にどうやって作られたのか不思議になるほどの巨石建造物で、入り口に天井の喪失した三石門があり、クローバー型に部屋を持つ建造物が2つと、それを取り囲む石の塀という構造になっています。エジプトのピラミッドよりも古いと言われており、ユネスコの世界遺産となっています。
歴史
ジュガンディーヤ神殿は、日本では縄文時代にあたる今から5500年前、紀元前3500年ごろに建造されたのであろうと言われています。神殿内で発見されたおびただしい数の立像や彫像から、このような神殿を建造した目的は、多産を祈る祭祀のためではないかと学術的には言われています。ゴッツォ島の伝説によると、そら豆と蜂蜜しか食べなかった巨人女性サンスーナが、普通の男性との間に子供を作り、その子供を抱えながら、この神殿を建てたとされています。
見どころ
巨石を動かし、それらを組み合わせて建造物を作るというのは、クレーンや重機など現代の機器をもってしても簡単なものではありません。それを5500年前もの昔に人力だけで成し遂げたという遺跡を見るのは、それだけで衝撃的であり、深い感銘を覚えることになるでしょう。「古い文化に触れることができ、ジュガンディーヤ神殿を見に来てよかった。」という感想を持つ人が大勢います。徒歩圏に風車博物館もあり、高台から周囲の景色を楽しむこともできます。
