リパリ島は、エオリエ諸島のなかで一番大きな島です。伝説上の人物、ホメロスの抒情詩『オディッセイア』の中に出でくる風の神、アイオロスが住む島と言われています。エオリエ諸島は全て火山島ですが、リパリ島だけ黒曜石と軽石が採石できます。宿泊施設の数も充実しています。バスツアーやタクシーツアーがあるので、観光スポットに立ち寄りながら、島を1周することもできます。
歴史
新石器時代の紀元前4000年頃から、リパリ島に人が住んでいたと言われています。城塞地区には、青銅器時代の住居跡や、スペイン統治時代に再建されたリパリ城塞・リパリ大聖堂などの遺跡が残っています。エオリエ考古学博物館もあるので、エオリエ諸島の火山と人との歴史を知ることができます。4回の火山活動によって形成されたリパリ島は、黒曜石と軽石で覆われています。古代ギリシア人によって築かれた植民都市に起源を持つ島です。
見どころ
リパリ島の見どころは、主に3つあります。1つ目は、リパリ城跡に立つ「大聖堂」と「ノルマン時代の回廊および遺跡」です。リパリの歴史を感じさせてくれます。また、リパリ城跡からの眺めも絶景です。2つ目は、旧港である「コルタ港」です。中世らしい町並みと教会が広がっています。3つ目は、「ガンバルディ通り」と「ビットリオエマヌエーレ通り」です。リパリのメインストリートで、一番にぎやかな通りです。ショップやレストランが集中しているので、帰る前に寄ってお土産を買うのがおススメです。