日本でもおなじみのファッションブランド、フェンディの寄付により、2013年1月から17カ月にも及ぶ修復工事を経て、華麗に蘇ったトレヴィの泉(Fontana di Trevi)。トレビの泉、トレドの泉とも呼ばれるこの人工の泉は、古代ローマ時代に皇帝アウグストゥスが作らせたもの。中央に水を司るネプトゥーヌス(ポセイドーン)、左に豊饒の女神ケレース(デーメーテール)、右には健康の女神サルース(ヒュギエイア)が並ぶ傑作です。
後ろ向きにコインを泉へ投げ入れると願いが叶うという言い伝えは有名で、投げるコインの枚数によって叶う願いが異なるとされています。コイン1枚でローマへ再び来ることができる、2枚では大切な人と永遠に過ごすことができる、3枚になると恋人や夫・妻と別れることができると言われています。世界各国からやってくる観光客でいつも賑わうこの泉で、思い思いの願いとともにコインが投げられています。