カゼルタはイタリアのカンパニア州の北西にある街です。ナポリから北に25km程に位置。18世紀にナポリ王国が建設したカゼルタ宮殿、ヴァンヴィッテリの水道橋、サン・レチョウの邸宅群は世界遺産に指定されています。カゼルタ・ヴェッキア旧市街は、そうしたカゼルタの一部分。ヴェッキアとはイタリア語で古いという意味。その名が示す通り、街は中世の姿を残しており、さながらタイムスリップしたような感覚を味わえるエリアとなっています。
歴史
カゼルタの歴史は古く12世紀まで遡ります。ロマネスク様式のカテドラルが建設されています。また13世紀にはゴシック様式の鐘楼が作られ、その下に通りが広がっている珍しい光景は今でも残っています。15世紀になりナポリ王国時代には、現在の市街地まで拡大します。拡大に伴い当時の教会堂は新市街に移動してしまいます。ただし住民全員が新市街に移動したわけではなく、現在でも200名程度ですが、実際に住まわれています。こうした歴史ある地区が、カゼルタ・ヴェッキオ旧市街なのです。
見どころ
カゼルタ・ヴェッキア旧市街はそもそもこれ自体が見所。中世の雰囲気を散策することで感じることができます。そうした中で必ずみるべきなのがカゼルタ城です。とても巨大な宮殿で、その姿はさながらヴェルサイユ宮殿。城の前は広い通りが広がっており、城を背に写真を取るがお勧めです。3km以上の庭、彫刻をあしらった噴水や滝があり、また城内部には1200以上の部屋があります。城内部の部屋も見ることが出来、37部屋は一般公開されています。
