サンタ・キアーラ教会は、古都ペルージャ近郊のアッシジという町にある教会です。12世紀にフランスを中心に確立された、ゴシック様式で建てられた建造物となっています。ゴシック様式は、尖塔アーチやステンドグラスを用いるという特徴があります。ちなみに、この教会は世界遺産として登録されています。この教会は外から見ると、ごく普通のよくある教会のように見えます。しかし、内部は外観からは想像もつかない美しさとなっています。
歴史
サンタ・キアーラ教会は13世紀半ば頃に建てられました。建立以来、地元の教会として親しまれ、今でも大切にされています。また、この教会は聖キアラの墓所となっている事でも有名な教会です。聖キアラとは、一般には「アッシジのキアラ」と呼ばれている聖女です。中世の聖人の中でもよく知られている人で、アッシジに縁のある聖フランチェスコに最初に帰依した女性です。このように地元であるアッシジと関係が深い事から、この教会の地下には彼女の遺体やフレスコ画等が安置されています。
見どころ
サンタ・キアーラ教会の一番の見どころは、何と言っても内部のチャペルにあります。教会の内部のチャペルにはスタッコ細工が施されていて、白に統一された豪華な空間となっています。ちなみにスタッコ細工とは、ヨーロッパに今も残る伝統的な技法で、石灰に大理石粉や粘土を混ぜた物を使って作る装飾の事をいいます。このチャペル以外にも、教会の屋上からのパノラマも素晴らしいです。有料となりますが、ぜひ見ておきたい眺めの一つです。