コモ湖はイタリア北部のロンバルディア州にある湖です。ヴァルテッリーナ渓谷からアッダ川への流域に属する湖水地帯で、全長は46キロメートルにもなります。イタリアで3番目に広い湖で、形は逆Y字形の形をしています。南東部にはレッコの街があり、南東側の分枝は特にレッコ湖と呼ばれます。また、南西部にはスイスとの国境に位置するコモの街があります。コモ湖はコモ県のコムーネの1つであるラーリオにも近いことからラーリオ湖とも呼ばれています。
歴史
コモ湖の歴史は古く、ローマ帝国の皇帝であるアウグストゥス皇帝やユリウス・カエサルなどのイタリアの君主たちが保養のために訪れたとも言われています。また、中世時代にはイタリア国内だけでなくヨーロッパの各王室や富豪なども訪れていました。それだけでなく、ゲーテやスタンダールなどといったヨーロッパの文豪も虜にしていました。現在ではヨーロッパきってのバカンスを楽しむ避暑地として知られ、ハリウッドスターなどがこぞって豪華な別荘を建てています。
見どころ
コモ湖は遊覧船が就航しており、30分ほどで一周することができます。湖から美しい湖畔の街並みと、自然を眺めることができます。また、アルプスが一望できるケーブルカーなどもあり美しいコモ湖を見下ろすことができます。湖畔沿いには遊歩道もあるので歩いて観光することもできます。コモ市内は、シルクなどの織物産業が特産だったり、コモから30分ほどにあるスイスの街にはアウトレットがあるので観光ついでにショッピングも楽しむことができます。