パラティーナ美術館は、1640年に創設された絵画専門美術館です。「ピッティ画廊」とも呼ばれています。主な美術作品は、ラファエロの『グラン・デュクの聖母』、ティツィアーノの『マグダラのマリア』などです。天井には、見事なフレスコ画が描かれ、見学者を楽しませています。イタリアが世界に誇る、中世絵画を思う存分楽しめるスポットです。
歴史
1620年前後にメディチ家のコジモ2世が、ピッティ宮殿が所有する膨大なコレクションの土台をつくりました。その後、メディチ家代々の大公やロレーナ家が美術館を充実させて行きました。1828年、ロレーナ家のレオポルド1世が、パラティーナ美術館として一般に公開するに至りました。絵画館には、各大公や王家が購入した絵画や彫刻の他、遺産相続によって加えられたものも含まれています。
見どころ
パラティーナ美術館には、メディチ家の所蔵品が多く集まっています。「プロメテウスの間」は、写真撮影スポットとして人気の高い場所です。ラファエロのコレクションが有名で、『椅子の聖母』『大公の聖母』『ヴェールを被る婦人の肖像』などが展示されています。パラティーナ美術館のあるピッティ宮殿には、2つの美術館と5つの博物館が入っています。予約不要で好きな時間に美術館や博物館に入館できる「フィレンツェカード」があれば、気軽に見学することができます。